今日は以前手に入れたカーディナルのメンテナンスをしました。
手に入れた時にざっとクリーニングしてグリスアップして使用していたんですが、どうも回転が重い・・
というわけで今回はフルオーバーホールです。
とりあえずバラして、古いグリスや汚れを落としコンパウンドで磨きます。
ピカピカになるまでギアやシャフトは入念に。
錆びて動きの悪くなっていたドラグのインジケータースプリングと、
ピニオンボールベアリングを交換して、並行巻きスペーサーを入れます。
ベアリングはこのままでも問題無さそうだったのですが、オリジナルのままなのか、交換されていてもいつ交換された物なのか不明ですので、この際ヘッジホッグスタジオの物に交換です。
ここまで綺麗になりました。
ドラグのフリクションワッシャーがちょっとくたびれていたんですが、これがまた絶妙なドラグの効き具合を見せていたので今回はそのまま使用してます。
並行巻きスペーサーですが、ローターを外してみると0.6mmのスペーサーが入ってました。
それでもまだ少し後巻きになるので1.0mmのスペーサーに交換。
若干ですが改善されてますね〜
わかりずらいですがw
肝心の回転の重さも随分軽くなりました。
が、もう1台のカーディナル(オリムピック版)に比べると若干重いです。
まぁ、オリムピックの方は、メインシャフトやベールナットなど主要な部分をチタン製のパーツに交換してありますのでそのせいかも知れません。
ウォームギアもオリジナルと復刻では歯数も違う別の物みたいですし、他のオリジナルと比べてみないとわかりません・・
オリジナルの回転って少し重たいものなんですかね?
バラして磨いて、各部のアタリを見た時点では各部ともスムーズで軽かったのですが・・どなたか詳しい方、教えて頂けたら嬉しいです!
それにしても・・
ベアリングなんて1個しか入っていない、40年も前のリールなのに
なんという回転のスムーズさ・・
ストッパーをフリーにして、
クリック音を消してハンドルを回すと
スルスルスル スルススススス〜
となんとも言えない滑らかな感触を指に伝えながら回転します。
ベアリングが十何個も入っているくせに1年も使っているとあちこちからゴロゴロシャリシャリ言い始めるどこかのリールに見習って欲しいものです。
カーディナルは、スピニングリールとしてのひとつの完成形だと思います。
40年も昔にABUが完成させたリール。
日本製のスピニングリールはそれに追いつき追い越そうとしました。
そして、気が付けば日本製のスピニングリールはいつの間にか世界一になっていました。
日本製のスピニングリールはとっくの昔にカーディナルを追い越したのだけれども、それでもカーディナルに追い付けていない部分が今でもたくさんあるんだと思います。
なんて、知った様な事を言ってすみません・・
とにかく・・
自分や他の多くの方達にとって、カーディナルは不思議な魅力を持った特別なリールなのです。
子供の頃に心奪われた物に
今またこうして夢中になっている事が
とても幸せなのです。