西国三十三箇所のお寺で、アジサイで有名なのは、第一に三室戸寺であろう。ただ、同じ京都でもう一つおすすめしたいのが善峯寺のアジサイである。以前、アジサイが有名とは知らずに、たまたま６月中旬にこのお寺を訪れ、アジサイに埋め尽くされた境内に一目見て、思わぬ素晴らしさに息を呑んだ思い出がある。今回は、もう一度あの時の感動を求めんがために、６月中旬のアジサイの見頃を狙って、再訪してみた。
阪急電車の東向日駅からお寺まで阪急バスが出ており、朝一番のバスに乗るべく、８時３０分ごろ、到着した。しかし、そこには団体さんがバスを待っておられた。阪急バスの方が、急遽臨時の続行便を出します、と案内をされており、ひとまず安堵。バスの運転手不足が叫ばれる昨今に、臨時便を急遽仕立て上げてくれて、本当に助かった。
京都の西山の中腹に所在する善峯寺。最寄駅からバスで３０分ほどかかるので、歩いて向かうとなると、相当な距離であろう。バスはお寺の２００メートルくらい下まで運んでくれる。そこから少し坂道を登っていくわけだが、美しい緑の中を歩くので、苦にならなかった。
立派な山門をくぐり、観音堂でお参りを済ませると、お待ちかねのアジサイ苑へ。約3000坪もの広大な「白山桜あじさい苑」には、約8000株もの紫陽花が植っているとのこと。こちらの凄いのは、斜面の沿って、様々な色のアジサイが植っており、それを谷の上に地蔵堂から見下ろしたり、遊歩道から見上げたり、と様々な角度から楽しめるところにある。この壮大なスケールは行った者でしか味わえない。色彩豊かなアジサイの妙を、広大なスペクタクルで堪能できる善峯寺へ是非訪れていただきた。
Youtubeにて私の作成した動画も掲載しておりますので、ぜひご覧ください。