70代男性。

 

弓道をされていて、まだ初心者。普段は週2日の練習を今週は頑張って毎日練習したところ右腰が痛み、右臀部まで痺れが出てきてしまったとのこと。

 

練習するときの弓道の基本姿勢をお伺いしてみました。右手は引き、左手は押す。右足は伸ばし......。とのこと。この動作を姿勢に置き換えて考えてみると、これは、、、この動作を繰り返していると痛みが出てきてしまうと思えてきました。

 

 

この方を立位で見てみると、右半身を引き伸ばす運動のしすぎで、右側の筋肉がギュッと縮んでいる状態。特に右の首にある胸鎖乳突筋という筋肉がかなり緊張し右側に首が倒れ、右足を痛みをかばいつつ伸ばしすぎたせいか臀部が右側に張り出しています。

 

姿勢のタイプを読み取ると、回旋型と肋骨型。捻れて肋骨が下がってしまった姿勢です。

 

弓道は矢を射って的に命中させることが目的の一つですが、日々修練する弓道の型は初心者のうちは体への負担が大きくなります。初心者は色々と試行錯誤をしながらの練習となるため、間違った体の使い方をしてしまう場合があります。

 

とはいえ、弓道の情報を収集してみると、非常に興味深いです。

弓道を極めれば、精神は落ち着き、佇まいの姿勢は無駄な力が抜けて矢を放つときも体への負担は無い状態になるでしょう。

弓聖と呼ばれた阿波研造。

 

 

目を殆ど閉じた状態で弓を絞ると的が自分に近づいてきてやがて一体化する。そこで矢を放つと「狙わずに中てる」ことが可能になるというのである。『弓と禅』では、オイゲン・ヘリゲルを初めとする弟子達の前で、殆ど目を閉じた状態で放射している(オイゲンが筋肉を触ったところ、筋肉にも力が入っていなかったと証言を記している)。

wikipedia:阿波研造

 

達人レベルになると、矢を射る姿は重心が丹田に落ち、均整のとれた姿勢になっています。しかしこのレベルに達するまでがなかなか難しい。

 

この方、施術終了後は、右の胸鎖乳突筋の緊張が緩和し、右に片寄っていた重心は真ん中に寄ってきました。前後左右回旋の動作の可動域も広がり痛みが軽減しました。

 

武道全般に言えますが、始めたばかりのころは間違った体の使い方に注意し、もしも痛みが出てしまった場合は、均整法で体を整えながら取り組むのも良いかと思います。

 

 

弓と禅 弓と禅
 
Amazon

 

 

─────◆ じょう均整院 ◆─────

受 付 10:00~19:30 

定休日 <毎週水曜&第3日曜>

予 約 03-5913-7705 or jokinseiin@gmail.com

住 所 <MAP>東京都杉並区梅里1-8-6 FLAT44-Ⅱ-1F ※新高円寺駅より徒歩3分

H P http://seaba.jp/

────────────────

☆御予約の際は、WEB割をお使いください!
 

手技の奥義を体系的に学べる整体学校

身体均整法学園

身体均整法学園ブログ