《君たちはどう生きるか》 | 馳夫の暴想映画ブログ。

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一切の情報なし、知っていることは。
『ゲド戦記』の監督の親父が作っているということだけ!(笑) と、宮崎駿監督の作品であります。結論から言いますと…。
面白かったです。正直な話『もののけ姫』以降の作品では、一番好きです。ですから、ここ25年間の作品が好きなかたはダメかもしれません。ネタバレなしで書きますが、それでも読みたくない方はここからは読まないでね。

『君たちはどう生きるか』は、宮崎作品でいえば、『千と千尋の神隠し』と『風立ちぬ』の中間みたいな作品です。
今回の作品で、一番良かった点は“死とエロス”が描かれていたところ。さすがに宮崎監督ももうお年なので、必然的にそういったテーマになるのかなぁ? と感じましたが。それでも“エロス”の描き方は一般的ではないです。『君たちはどう生きるか』で検索すると“気持ちが悪い”というキーワードがでてきますが。あながちその見方は間違ってないと思います。で、宮崎作品で“エロス”が描かれているのが


僕は、この作品こそが、宮崎監督の“エロス”ではないかと思っていますので。『君たちはどう生きるか』を理解するうえで、読んでみるのを薦めます。『ゲド戦記』は、上っ面だけでこの作品を意識して描いてますので、やはり宮崎監督は相当怒っているんだと思います。僕は『シュナの旅』を念頭に置きながら『君たちはどう生きるか』を観ていたので、宮崎監督の“エロス”がわかる気がしました。


そして、“死”です。さて、どう描くんだろうと思っていると!


ベックリンの代表作「死の島」が出てくるじゃありませんか! 僕の大好きな絵です。この作品が出てくる映画と言えば…。


“エロス”がクリーチャーとして描かれたのが、御存知“エイリアン”なわけですが。『エイリアン:コヴェナント』あながち『君たちはどう生きるか』に影響をあたえているのではないかと?(笑) 火事で焼ける船長、ウィリアム・ブレイクの絵画『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』からインスパイアされた、背中からのエイリアン誕生。火をまとう女!形成されてない冷凍保存カプセルの胎児はワラワラか? 救難信号は、『耳をすませば』でお馴染み“カントリー・ロード”そして、マッドサイエンティストなアンドロイド

デヴィッドの居城は、ギーガー デザインの“死の島”と…。まぁ、似ているところもあるので『エイリアン:コヴェナント』を観てみるのも『君たちはどう生きるか』の参考になるかもしれません。ちなみに、『エイリアン:コヴェナント』の前作『プロメテウス』は『パンズ・ラビリンス』


のギレルモ・デル・トロ監督がラブクラフトの「狂気山脈」を映画化するのを断念した作品でしたね。てへぇ( 最後やりやがったなぁ!?)な~んのことでしょうかねぇ~。

では(--、)ヾ(^^ )