第9号の小見出しは・・・
「ビ・バップ革命、モダン・ジャズ始まる」
何とも難しいテーマだが・・・
10曲の収録曲の中で・・・
私が一番気に入ったのは、
「エンブレイサブル・ユー」
ホットやノイジーではなく、
どちらかと言うと、静かな曲の部類
スロー・バラード??
演奏バンドは、リズムセクションに、ホーンが二つ
「Embraceable You」
曲名が、耳慣れない英語なので、チェックしてみたら
「抱き締めたくなる人」とか「抱き締めたい人」というらしい
情熱的に激しくというよりは、
内に秘めた思いが、メラメラと燃え続ける感じかな???
奥秩父の連山を白く染めた雪は、否応なく寒さをもたらす
だが、この曲を聴くと・・・
何だか心が温かく、穏やかになる感じだ
リズムセクションの演奏は、
チャーリー・パーカーの演奏を際立たせるために、
最低限の音量で、リズムを刻んでいる
小さい音であるが、
ピアノ、ベース、ドラムスの音が途切れることはない
p:デューク・ジョーダン
b:トミー・ポッター
ds:マックス・ローチ
御大チャ-リー・パーカーの演奏は、
アルトサックスでも、こんなにソフトな音を出せるのか?!?
しかもパーカー流のこぶしを随所にちりばめ、
抱き締めたい人への深い深い想いを見事に表現
競演のマイルス・デイヴィスのトランペットがまたいい
ミュートを効かせ・・・
これ以上小さな音は出ないというレベルで吹いている
どこかで音が途切れてしまいそうに思えるが、
決してそうにはならない
こちらも感情豊かな演奏である
音楽の題名と、演奏された音楽とが・・・
こんなにもぴったり一致することは、極めて少ない
エンディングの短い小節で、
パーカーとデイヴィスが、
心を合わせて音を重ねている様子が伝わって来た
今回も勝手に、私のお気に入りとして選曲しました