秩父市演劇鑑賞会で
京都・茂山千五郎家の狂言を観た
場所は秩父市歴文化伝承館2Fホール
出演は
茂山千三郎
松本薫 他
狂言を観たのは
小学生時代に
学校に一座がやってきて
「ぶす」という演目を見ただけ
昔言葉で演じたから
訳が分からなかった
ただ
タロウカジャ
ジロウカジャ
ブス
聞きなれない奇妙な言葉が出てきたので
それだけは覚えていた
ぶす=毒も・・・
60年以上も歳月が流れ
観賞してみて
昔言葉の言い回しに
聞きなれるまで、時間がかかった
三作上演のうち
三つ目にして、ようやくすんなり
感心したのは
センス一つのリードで
作品中の唄を
みんなに歌わせたこと
上下の抑揚や
伸びの長さなど
さすがは離れして
うまいものであった
私が表現として参考になったのは
太郎冠者、次郎冠者の立ち姿勢
体幹が乱れず
中腰
前かがみ
これを一貫して保っていた
磨かれた芸の力とでもいうべきもの
もう一つは、発声
マイクなしで
ホール全体にいきわたらせる
声の力
まさに丹田からの発声
凄いものとつくづく感じた
自分の声の力では
客席の前方部分だけっかな?
床面から、せりあがってくるように
聞こえてくる
このよさを何かに生かしたい