１９８９年、国連で「子供の権利条約」が採択された。
世界中の子供達の人権について定めたものである。ところが当初日本はこれに批准する事を渋った。多くの人々が「子供に余計な権利など与えると学校が成り立たなくなる」など、ネガティブに捉えていたのだ。結局採択から５年後、世界で１５８番目という遅さでようやく批准に至る。
ところが日本における子供の人権軽視は続く。条約に批准した場合、それに基づき子供の人権について定めた国内法の整備が求められる。しかし国連から再三の指摘にもかかわらず日本はこれを拒否し続けた。なんと条約批准から３０年も！！国連からの要望を無視し続けたのだ。
そして昨年ようやく「子供基本法」が誕生したのである。もちろん制定されたことはとても素晴らしい第一歩だが、遅すぎたよね。この間、世界では子供の人権に対する理解が進み、教師や親によるパワハラ、モラハラが順調に減少していく中で、日本だけが取り残されてしまった。
２０２０年度のユニセフによる調査によると、日本の子供達の精神的幸福度は世界３８カ国中３７位、ワースト２位である。他の調査でも日本の子供達は世界で突出して孤独であり、自尊心が低い。
‥‥
子供の精神的幸福度がトップクラスの国々のビジネス競争力ランキングを見てほしい。詳しくは今度書くけど、もう恐ろしく密接な関係にあるから。子供たちがとても幸せで好奇心いっぱいの目で世界を眺め、夢と希望と気力に満ち溢れていたら？
結局国も豊かになるよね。当たり前のことだと思うんだよな。
引用終わり。
そう、この当たり前の事を国の根幹の政策として実施しないの、何でなんだろう？
もし母が小さな村の村長で、その村を発展させようと思ったら、まず子どもの教育にいちばん力を入れる。
シンプルに、それが一番効果が高い。未来を明るくする種を蒔いて育てないと。
でも日本は以前も書いたけど、子どもが軽視されがちだ。子どもへの暴力は最近やっとタブーになってきた。つい10年前まではテレビで教師の体罰や力士の大怪我が報じられていた。
人権、お互いを尊重するという意識が薄いのか。
これは死刑制度が未だに残っている事とも関係ある気がする。母は死刑制度には反対だ。第一に執行する人が気の毒だ。第二に、死刑に値する罪人も、生まれてからそうなってしまうまでのストーリーがあり、人権があるからだ。それを命までも奪う事は、司法制度があまりに傲慢じゃないだろうか？難しい問題だ、、、
けど、国際的には死刑が廃止される方向性にある中、日本は全然世論の80%以上が死刑賛成している。
OECD加盟38ヵ国の中で死刑制度存置国は米国、韓国、日本のみ
人権意識の低さが現れている。
今だに残る教育現場での暴言も、子どもへの人権後進国らしい負の遺産だ。10年後から見たら野蛮な過去の話となっとるんだろう。
世界中では今だに男尊女卑の風習が残っていて、女性のくせに生意気な！と娘がデートしていたら殺すインドの父親とか、ありえない観念が残っている。
↑今だに根強く残る女児への麻酔もなしに性器切除という残虐な風習がある。
以下引用
・世界30カ国の少なくとも2億人の女の子たちや女性たちがFGMを経験している。
・現在の傾向が続けば、2030年までに、さらに1億5,000万人の15〜19歳の女性がFGMを受けることになる見込み
『相手を自分と同じように、大事にしよう』
進化できなければ待っているのは絶滅だ。それは進化論で歴史が物語っている。
ドングリクンパパさんの言うように、このままでは国際的に淘汰されて、沈みゆく日本になってしまう。
日本の農耕民族的なアドバンテージである和の精神は生かしつつ、負の面である排他主義や出る杭は打たれる的な空気を改め、進化が必要だ。今こそ進化しなければ！！
母も時々反省している。親だからって子供に上から押し付けるようにしていないか、人として対等に接しているか、それが大事な友人でも同じ態度を取るか？常に自戒が必要だ！
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