週末にトレマした名門チーム。
Jリーガーも輩出するその地域で一番のチーム、高速乗ってボコボコにやられに行ったわけなんである。
みんな上手かった、なんでウチみたいな初心者メインのチームとトレマ組んだんだろう?
その疑問はさておき、相手チームのコーチがとても嫌だった。
審判しながらボールが出た時も
ハイ出たー
スローイングした時に足が出ちゃったうちの子に
ハイやり直しー
試合中も、ドリブル頑張って奪われた自チームの子に、
もっと周り見てもらっていいですかー!
多分、口癖なのだろう、中2病のような、、、
声も志村けんがふざけた時みたいなウェッ?!というような声で、言葉のチョイスも一々煽るような言い回しで、尖ったナイフのようなコーチだった、、、触るもの皆、傷つけとった、、、
もし、この方が有能でサッカーが上手くなれるとしても、このような大人に影響を受けたら困るので、私なら絶対このチームには入れたくはないと思う。
20年以上前になるけど学生の頃、丸山真男氏の「『である』ことと『する』こと」という文章を読んだ。
それ以来、幾度の引越しや断捨離に耐えて、母の本棚に生き残っている岩波新書。
大学時代に古本屋で手に入れたから、これも22年前からの友だ!
余談だけど岩波の本は、他の本のように出版販売会社が書店に本を預け小売りをしてもらうという取次ではなく、書店買取制なので書店は売れ残れば全部在庫になる、返品出来ない。なので、岩波がたくさん置いてある街の本屋を、母は贔屓にしているのだ。買い取ってまで読んで欲しい、店主の気合いが感じられる!!そして、中古も高く売れる。なぜなら他の本と比べて、流通量が少ないから、らしい。
要約は大体こうだ。
まず、時効について説明した「権利の上に眠る者」という話から始まる。
金を借りても、時効が来れば返さなくてよい、なぜならそれは、金を貸した者が金を返してもらえる権利を行使することを長く怠ったからだ。
そのように権利の上に長く眠っている者は民法の保護に値しないという。
「する」ことを怠って「である」ところに胡座をかく、これはこの世界のあらゆるところで見つけることができる。
前近代から近代へ起こった歴史的な変革というのは、大きく言えば「である」価値から「する」価値への移行と言える。
身分制度、家柄、年功序列などのBeの部分は崩壊し、代わりに機能主義、業績主義など、個人のDoの部分が謳歌する。
まさに、近代においては「する」ことが問題なのである。
そして丸山氏は、「する」価値重視へ移行しきっていない日本社会の甘さを痛烈に批判する。
丸山氏がこの文章で最も言いたかったのは、民主主義についてだ。民主主義とは、お題目のように「民主主義」を掲げているだけでは全く民主主義の本質をなさない。国民の不断の努力によって守るものである、という主張が幾度も繰り返される。
(ここで当時の先生が、君たちも学生『である』だけでなく、学生『する』事が大事だと伝えてくれた。学生として勉強や部活、友情に恋愛を謳歌せねば!!と、思ったものだった。)
↓ こちらの最後らへんにある↓
これをこの嫌味なコーチに読んで欲しい。
あなたは子供たちのコーチであるけれど、それよりももっと大切な、良いコーチをする事を忘れないで下さい、と。
威張って、偉そうに嫌味ったらしくグチグチ文句ばかり言わずに、子どもの立場に立って、子どもの成長を願う立派なコーチをする。
子どもも親も、コーチのそうした人間性を見ている。この人は、謙虚か、胡座をかいとらんか、日々向上心を持って有意義に生きているか?サッカーを楽しんでいるのか、と。
また、自分自身にも言える。
母であるだけでなく、母するんだ!!と思っているのも、こうした本に出会えたからだ。母は読書を偉人との対話と言っている。だって日常生活では、昨日の夜ご飯とか、どこそこのスーパーの肉が安いとか、誰々のあんな話こんな話が主で、
生きるとは?人生とは?自我とは?とか問い始めたら、めんどくっさ!と思われるのがオチだ。
子供達は何もせずとも、母を母として認めて?くれている。父も然り。多分。
けど母は家族の期待を超えて、母したいのだ。
だって一度しかない人生だもの。
I am a motherじゃなくて、I do a mother!!なのだ。ドゥ!!なのだ。HOUSE DO!もそんな感じなのかな。
パートもそう。ただ時間を使ってそこに座っとるだけじゃなく、せっかく縁があってこんなに長い間一緒に過ごせる職場の人たちと、より良い仕事をする!!もっとお客様や営業さんの為になる仕事を。
そういう主体的で向上心のある姿勢なのだ。
である事に満足せず、する、ということは!
これは人生を味わい尽くす、キーワードかも知れない。
『嫌な人、不満、逆境、全て肥やしにして、人生を豊かに彩ろう!!』
ボコボコにされた試合でも息子は、不満を言わず、目の前の仕事に集中して、最後まで走り切っていた、
だから母は、その日の息子の姿勢に感動したのであった。そして楽しかった!と言った息子に、勝つよりもシュートが決まるよりも、嬉しかった!!
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