父が後輩Sくんと久しぶりに電話で話していた。
Sくんはいわゆるサッカーエリート。
中1でJ下部ジュニアユース、そして誰もが知っとる強豪高校へセレクション行き、その場でうちに来てくれ!と言われて合格、
毎年全国へ行き、(その高校今では部員300人、Sくんの時代は半分くらいだったらしい。)大学サッカーまで日本最高レベルでプレーしてきた。
惜しくも大学時に他のいろんな事にハマってプロになれず、父の所属する社会人チームへ来て、しばらく一緒にプレーした。
余談だが、Sくんの知り合いにはプロのみならず元日本代表や海外有名選手と繋がりもあるので、父はSくんの結婚式に呼ばれるのを密かに楽しみにしとったようだが、コロナのため結婚披露宴はせず。他の後輩の結婚式でもプロや元日本代表と同じ卓になり、自分から話しかけたりせず、痩せ我慢していた父。憧れの選手と話せたと嬉しそうにしていたこともあったなぁ。
余談だけど、
父のお世話になっとる東京のサッカーエージェント職の先輩は、小野伸二さんと試合した事があって、数年後に再会した時に、俺、覚えとる?と聞くと、すみませんと言われたそう。笑!
その先輩も高校までプロ一直線で生きていたけど、小野伸二さんと試合してプレーを間近で見て、すっぱりプロを断念したそうだ。
その先輩から聞いた良い話。小野伸二さんは確かに横着な面もあったけど、誰より早く会場に来てならしをしとったらしい。だから、どんなに威張っていても、サッカーに対する真剣さとか、諸々の態度から、誰も小野伸二さんには何も言えなかったようだ。勝手に例えるなら、一般的なプロ志望の選手のサッカーへの思いが那智の滝だとしたら、
小野伸二さんはナイアガラ。
エージェント先輩曰く、
全く異次元の情熱を感じた、
サッカーに対する気持ちや集中力、試合中のキック一つとっても、別次元だった、畏敬の念しか湧かなかった、
そして、そのあまりのエネルギー差に圧倒され、神様っておるんだな、神様が特別小野伸二を作ったと思ったらしい。
話逸れた!
Sくんに戻して、
父が一緒にプレーして見た中で、Sくんのドリブルが一番上手くて、息子にはSのようなドリブラーになって欲しいと言っていたこともあり、Sくんが通っていたチームのことを聞いてみてもらった。
もしかして、息子が通おうとしとるフットサル、そのSくんと同じ監督じゃない?!と思ったから。
Sくんはパス一切禁止の変わったチームで小6まで過ごし、練習はドリブルだけ、後はミニゲーム、という指導。
ポジションやパスについては、一切話さなかったそう。
チームとしては公式戦は出ず、選手登録もなしなので成績はないけど、強豪ジュニアユースに毎年行く子がいるしどんどん増えるから、その噂を聞いて入会希望者が増えすぎて、ある日突然ワンマン監督が、来年からはもうやりません!と言って閉じたそうだ。10年以上前に暖簾を下ろしたと聞いてがっかり。
Sくんに聞いてもらったその監督の指導は、
常に自分でゴールへ向かう、
両足使って抜けと、それだけ言っていたそう。
それでミニゲームメインで、戦術とかポジションはせず、両足ドリブルで育てられた子達が、地域の強豪チームのライバルを抑えてJ下部ジュニアユース入りし、俺の育てた子どもたちは強いだろ!と満足して閉めてしまったんだろうか、、、
その監督も元プロで、教えた子どもの中には日本のプロ、ブンデスリーガや海外コーチなども輩出。
うちの父も昨日、ついにこう言った。
もう、左利きになる!!というつもりで新年度は行こう。
左利きになるつもりで左を使わんと、両足は使えんからな!!と。
父の好きな選手で、
昔ドイツのブレーメという究極の両足使える天才がおった。多分もう、自分でも利き足がどっちか分からん。
そこまで行く意識がないと、よっぽど気をつけても利き足ばかり使っちゃうそうだ。
S学に通ったSくん、小野伸二に夢を折ってもらった(と、本人が言っていた)先輩、父の周りにはたくさんのサッカー人材がいる。と、最近気が付いた。
ちなみに先月もJ2友人と元プロのバーへ飲みに行くと知人がいて、お連れだった父の憧れの元プロM氏と知りあえたらしい。そのM氏は今やJ1ユースのスカウト。
そこでいろんな話を聞いたらしいけど、母が驚いたのは、
Jクラブの難関を突破出来た子達は、経済的にもかなり援助があると、初めて知った。
クラブにもよるけど、遠征費やユニフォームはクラブ持ちとか、子どもなのに待遇が良い!!
キラーん!母の目が光った。金の話になると途端に食いつく!!
え、遠征費いらんの?!
だから毎回全国大会行っとるんかー!!
そんなカラクリがあったとは!!!
クーバーにいるアカデミーの子がしょっちゅう全国大会行っとるから、お金の心配勝手にしとったけど、そうか。いらんのか。ほぇー、
優秀な子達は勉強でも奨学金とか出るもんね。サッカーもあるんだ。
よし。
息子よ、遠征費無料を勝ち取るために、
『両足使ってドリブルを磨こう!!』
Sくんも自分の2歳の息子に、両足ドリブルさせてます、だって!!
また新たな小さきライバルが、ここにもおるのかい。
ちなみに東京の先輩は、息子達2人を中学までクーバーへ週に2回通わせたそう。上の子は高校卒業し春からJリーグへ。おめでとう。
たくさんの青年達、夢が叶った子、届かなかった子、みんな楽しんでサッカー続けてほしいな!!
サッカー大好き\(^o^)/
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