漫画大賞と手塚治虫賞をダブル受賞して有名な、葬送のフリーレン。
かつてレオナルド・ダ・ヴィンチは、 A地点からB地点へ体を運ぶ乗り物としては 「馬が一番である」と言ったそうだ。
それは人間の一番幸福なスピードだから。 馬がなぜ一番幸福なスピードだったかといえば そこに人生があったからです。
「ぼくの瀬戸内海案内」 より引用
今の時代はどこへ行くにしても、車や電車、飛行機を使う。便利で快適になり、スピードアップした。時間の無駄遣いもなくなり、効率の良い時代になった。
でも、その時いつも僕は思う。僕たちは人間にとって一番幸せなスピードで過ごしているのだろうか。だとしたら、僕たち不幸な暮らしをしているのではないか。
かつて人は馬に乗って旅をした。たしかに時間はかかる。不便も多い。
けれども、その旅の中で、人と出会って話をしたり、いろんな場所でいろんな食べ物を食べたり、あるいは日が照ったり、雨に降られたり、暗い夜があったり、星の輝きを見たり、風に吹かれたり、そういういろいろなことが旅をする人の人生の中に、心の中にどれだけ豊かな幸福感をもたらしてくれただろうかということを思い起こさなければならない。
「今僕たちは本当に幸せか」 より引用
一番幸福なスピード、これを忘れたら苦しくなる。
我が家の場合、父が遠い練習場へ行く事に元々反対していて、やっぱり低学年の時から1時間の練習のために往復2時間も送迎にかかるのは、辞めておこうという結論になった。それは我が家にとって幸福なスピードではないから。
それで、母も息子を地域1番というブランドに通わせる事で、見栄を張りたい一面があることを指摘されて、確かにそうだな、と思った。
私は大学の尊敬する民俗学の師に、『高島屋の紙袋を持って歩かされている人たち』というフレーズを聞き稲妻が走って、そこからブランド物に興味がなくなった。それまでは大学生らしく彼氏にティファニーをもらって喜んだり、ブランドの手帳や財布を買っていたけど、それからピタリと欲しくなくなった。
それなのに、息子のサッカーになると、また有名クラブの選抜コースという見栄えを気にしていた。親のエゴだ。低学年の小さな男の子が、望んでいるわけじゃない。
もちろん、セレクションに向かって努力したり目指す事自体は素晴らしい事だと思う。練習内容も、コーチも友達も、そこら辺の街クラブよりハイレベルだと思う。
けど、小学生時代のセレクション結果に、執着する必要は全く無い。
低学年はサッカーという山の一合目で、先はまだまだ長い。人と比べるんじゃなく、自分の道を歩いて行って欲しい。
父曰く、勝ち負けなんか10年早い!
『急がず、焦らず、楽しく、真剣に。』
結果は来週頭に出るけれど、我が家は選抜コースは辞退することにした!
もし受かっていたら、その分、手間が増えるかなと思って。落ちていたら、振られる前に振る!!みたいで、恥ずかしいけど。笑
選抜は後3か月通って終わり、4月からは家から近い場所でスケジュールを組み直すぞ!
↓他の少年サッカーブログ読めます。
いつも応援クリック、ありがとうござい、のらます!
◆オススメ
↓イチオシの本。何回も自戒を込めて読んでます。