息子とチャレンジした、地域最難関のセレクション。

この間セレクションの合否を待つ間に、色々と考えた。

それは、倍率が高くて最難関だからって、最高の指導とは限らないってこと。

ネームバリューがあるから、強い子が自然と集まってくる。街クラブでライバルがいない子達や、ちょっとデキル子達が看板を見て押し寄せてくる。殿様ビジネスだ、、、




強いから入れる事と、
入ってから強くなれる事は別だ。

有名だから、どんどん強い子が後から後から入ってくる。その中でコーチが目の前の子に、どれだけ情熱を持って教えられるんだろう?

我が家の場合、有名クラブのエリートコースを目指すより、地元で泥臭く揉まれながらサッカーを楽しんで欲しい、と思った。そもそも、エリートコースに乗る事も難しい!!そして、この時期に少し人より上手い、早い、強いという事に、何も意味は無い、とまでは言えないけど、それは本当に些細なことだから。

最短で目的地に着く事より、その道のりを楽しむ事を、息子に大事にして欲しい。

最新のフォーブスの最後の記事に、700億円規模のファンドを運用しているベンチャーキャピタルを設立した、活字中毒のさまたさんが紹介している、


漫画大賞と手塚治虫賞をダブル受賞して有名な、葬送のフリーレン。


サンデーうぇぶりで無料で読める。毎日5話。
チケットで1話、広告を見て4話。

この勇者ヒンメルが目的は魔王を倒す事なのに、いつも寄り道をする。人助け、ダンジョン攻略、先を全く急がず、旅を楽しんでいる。(1000年を生きるエルフが、旅の軌跡を思い出しながら辿っていく。)

それで、楽しく旅をしていたら魔王を倒していた、そんな旅にしたいと言った。それがすごく素敵だな!と思った。

私が高校生の時から読んでいる、幾度の引越しにも耐えて生き残った本の中に、映画監督である大林宣彦さんの本がある。

「ぼくの瀬戸内海案内」「いまを生きるための教室 今ここにいるということ」「今僕たちは本当に幸せか」と、青春時代に何度も読んだ大好きな文章より引用。

かつてレオナルド・ダ・ヴィンチは、 A地点からB地点へ体を運ぶ乗り物としては 「馬が一番である」と言ったそうだ。

それは人間の一番幸福なスピードだから。 馬がなぜ一番幸福なスピードだったかといえば そこに人生があったからです。

「ぼくの瀬戸内海案内」 より引用


今の時代はどこへ行くにしても、車や電車、飛行機を使う。便利で快適になり、スピードアップした。時間の無駄遣いもなくなり、効率の良い時代になった。

でも、その時いつも僕は思う。僕たちは人間にとって一番幸せなスピードで過ごしているのだろうか。だとしたら、僕たち不幸な暮らしをしているのではないか。


かつて人は馬に乗って旅をした。たしかに時間はかかる。不便も多い。

けれども、その旅の中で、人と出会って話をしたり、いろんな場所でいろんな食べ物を食べたり、あるいは日が照ったり、雨に降られたり、暗い夜があったり、星の輝きを見たり、風に吹かれたり、そういういろいろなことが旅をする人の人生の中に、心の中にどれだけ豊かな幸福感をもたらしてくれただろうかということを思い起こさなければならない。

「今僕たちは本当に幸せか」 より引用


一番幸福なスピード、これを忘れたら苦しくなる。

我が家の場合、父が遠い練習場へ行く事に元々反対していて、やっぱり低学年の時から1時間の練習のために往復2時間も送迎にかかるのは、辞めておこうという結論になった。それは我が家にとって幸福なスピードではないから。


それで、母も息子を地域1番というブランドに通わせる事で、見栄を張りたい一面があることを指摘されて、確かにそうだな、と思った。


私は大学の尊敬する民俗学の師に、『高島屋の紙袋を持って歩かされている人たち』というフレーズを聞き稲妻が走って、そこからブランド物に興味がなくなった。それまでは大学生らしく彼氏にティファニーをもらって喜んだり、ブランドの手帳や財布を買っていたけど、それからピタリと欲しくなくなった。


それなのに、息子のサッカーになると、また有名クラブの選抜コースという見栄えを気にしていた。親のエゴだ。低学年の小さな男の子が、望んでいるわけじゃない。


もちろん、セレクションに向かって努力したり目指す事自体は素晴らしい事だと思う。練習内容も、コーチも友達も、そこら辺の街クラブよりハイレベルだと思う。


けど、小学生時代のセレクション結果に、執着する必要は全く無い。


低学年はサッカーという山の一合目で、先はまだまだ長い。人と比べるんじゃなく、自分の道を歩いて行って欲しい。


父曰く、勝ち負けなんか10年早い!


『急がず、焦らず、楽しく、真剣に。』


結果は来週頭に出るけれど、我が家は選抜コースは辞退することにした!


もし受かっていたら、その分、手間が増えるかなと思って。落ちていたら、振られる前に振る!!みたいで、恥ずかしいけど。笑


選抜は後3か月通って終わり、4月からは家から近い場所でスケジュールを組み直すぞ!


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