丘 奈凰妃(おか なおひ)が、
「見えないものを見る人」
「ほんとうのこころの声を通訳する人」
「あなたのこころをぽんと押す、ヒーラー兼石屋」
にころがるまでのストーリー。
さてさて、第4章、丘の社会人になりたて物語。
ラリマー祭りが落ち着いた頃に連載を再開します、と申し上げましたが、ラリマー祭りって、1ヶ月半もあるじゃんね!!
気づけば前回から、1ヶ月経っていました……。
皆様におかれましては、しばし、記憶を掘り起こしてお付き合いいただけたら幸いです。
◆社会人編のはじまりを思い出す↓
◆丘の人生を最初から読む↓
◆前回の記事
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さて、入社3年目の丘さん、伸び悩みはじめます。
最初の1、2年目は、とにかくがむしゃらにやっていたら、通り過ぎていった感じ。
しかし、3年目ともなると、仕事にもある程度慣れ、後輩やアルバイトを束ねるリーダーポジションを任され、仕事の範囲もだんだんと広がってきます。
ただ与えられた作業をこなすだけではなく、自ら考えて動く姿勢が、より求められるようになるのですね。
相変わらず頑張ってはいたのですが、うまくいかないところもでてきます。
今振り返ると、致命的だったのは
1. 仕事のやり方を知らない
2. そもそもひとと接することに苦手意識がある
3. 手の抜き方を知らない
といったところかと。
書いていて、あかんやつやろこれ、という匂いしかしないですね……(笑)
そして、順調に、行き詰まりはじめます。
ひとつひとつ、振り返ってみたいのですが、
まずはこれ。
1. 仕事のやり方を知らない
これ、誰もが会社に入ってから覚えてゆく部分ではあると思うのですが……。
表面的な実務の話ではなく、「根本的な仕事の組み立て」のところで行き詰まってきてしまったのでした。
なぜなら、大きな仕事をやればやるほど、
「求められる正解がわからない」
状態に陥ってしまったからなのです。
言い換えると、それまでの人生では、
「物事には、絶対決まった正解がある」
と、思い込んできていたのです。
学生時代までは、いつでも優等生で、用意された試験の答えをつかむことは、とても得意だったわたし。
論文や作文など、自分の思いを一方的に表現することは得意でしたし、
ごちゃごちゃしている仕組みを整理して、マニュアルを作ることなども、大得意でした。
ただ、仕事って、それだけじゃなかった。
「そもそも、何のために、それをやるのか」
「本質的に、何を求められているのか」
「何をどうすれば、根本的な解決になるのか」
という、とても曖昧な領域について、考えなければならなくなってきたのです。
当たり前ですが、そこには、
「定型の、こたえが、ない」。
答えがないことに、どうやって答えを出していいのか、さっぱり、答えがわからない(笑)
がむしゃらに頑張る、だけでは、どうやら足りないことだけはわかる。
でも、どうすれば……。
そこで、コンプレックスになっていたのが、
「自分はどうしたいのか」
という姿勢がなかったこと。
将来展望として起業をしたいわけでも、マネジャーになりたいわけでもなく……。
一体どうしたいのか、と悩みはじめるわたしは、当時、自分の仕事の適性も、まだわかっていない若者でした。
そこに、さらに、もうひとつの大きな苦悩が襲いかかります。
次回につづきます。
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の予定です(20時頃に更新しています。更新したらリンクを貼りますね)。
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