好評連載中「感情記憶をほどいたら、地上が楽園になった」シリーズ。
前回は、第41回 7つの感情記憶(7-3)愛「感情記憶の真の役割」でした。
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楽園からうっかり遠ざかってしまう勘違いトラップ「7つの感情記憶」7つめ「愛」のお話。
いよいよクライマックスです。
今回は、すこし難しいお話をしますが、最後ということで、どうかお聞きいただければと思います。
感情記憶の6つめ「虚しさ」のお話を思い出してみましょう。
第39回で出てきた「虚しさ」「燃え尽き感」の罠。
それは、
「虚しさ」を感じた時、ひとは、
「もっと頑張れば、満たされる」
「何か、フィットされる何かを探せば、満たされる」
と思い込んで頑張ってしまうこと、でした。
「虚しさ」の正体ってね。
元々、わたしたちは愛である、ということを忘れて、
「自分がなんとかしなければ(でも、できない)」
と思う時に、起こってくる感情なの。
そして、
そもそも、わたしたちがなんで頑張るかというと、
「愛し、愛されたいから」
でしたね。
でもさ、
そもそもこの宇宙のすべて、世界のすべてが、
愛でできているんだよ。
どうあったって、わたしたちは、
無条件の愛の一部でしか、ない。
愛でしか、ありえない。
だから、
あなたが頑張ろうが頑張るまいが、
その動きすらも全て、
完璧な宇宙の運動の一部なのです。
……………
……………
「えっ、なにそれ解せぬ」
と思ったその考えすらも、
全宇宙の動きの一部の中に組み込まれているの。
……………
……………
「どういうことだよ!」
と考える動きも、
「よくわかんないや、まあいっか」
と画面を閉じるその動きも、
もうすでに、
「すべてである宇宙」の一部として存在している。
……………
……………
そう考えていくと、
すべては、最初から仕組まれていて、
既に完成していて、
この「わたし」が自発的にできることなど、
なにひとつ、ない。
最初から、言っていたでしょう?
「わたし」とは、感情記憶の無数のカタマリだ、って。
それをほどいたら、「わたし」なんて、いなくなっちゃう、って(笑)
じゃあ、もう、降参するしかないよね。
なにもしなくていい。
頑張らなくていい。
なにも背負わなくていい。
やりたいなら、やればいい。
やりたくないなら、やらなくていい。
どうせ、世界は、
わたしがなにをしようがしまいが、完璧だもの。
その一部であるわたしも、
どうあろうが、完璧だもの。
それがわかったら、即、楽園がやってくるよ。
この考え方に初めて出会った方は、
「?????」
となるかもしれません。
時間と空間の軸を超えた視点から話をしているからね。
わたしたちがこの肉体でにぎりしめている、時間と空間の認識をほどいていかないと、今わたしが説明している視点は、すこし理解が難しいのです。
だから、
「ほへー、そんな考えも、あるのか」
くらいに、まずは捉えていただければ、と思います。
この考え方は、頑張って、様々な成果を手に入れて来た人ほど、抵抗が強いかもしれない。
スピリチュアルなお話や、引き寄せなどが好きな方も、「それはちがう」と思うかもしれない。
だって、
「この世界は、自分の選択の結果として成り立っている」
ということが、信じられているからね。
確かに、ある領域を切り取って見ると、その通りなの。
ただ、この世界、全宇宙の動きを俯瞰して見ると、
「今ここに、すでに、全ては完璧なものとして存在している」。
その中の一部の動きとして、個々人の自由意志が「あるかのように」「見えている」。
……………
……………
これ以上を簡潔に文字で今説明するのはとても難しいので、機会があれば、またチャレンジしてみますね。
「わたしが頑張れば」
「わたしに力があれば」
という考え方は、「自分には力がない」と思い込んでいる段階では有効なの。
けれど、ひとは、成長するにつれ、だんだん様々なことを自分でできるようになって、社会的にも、経済的にも自立していく。
その過程の中で、わたしたちは、逆に、世界のすべてを自分の能力や頑張りでコントロールできるように錯覚しはじめる。
でもね、頑張れば頑張るほど、背負うものは大きくなり続けて。
どうしたって、世界のすべてを背負うことはできない。
そうすると、どこかで、疲れ果てて、折れてしまうのよ。
本当に社会的にも経済的にも豊かなひとって、
・自分ひとりの力でなく、周りと循環してこそ成功する、ということを知っている
・肩の力を抜いて、大きな流れに乗ることを知っている
・目の前のことを、ただ無心に楽しんでいる
というひとじゃないかな?
あなたはもともと、大きな宇宙の、伸び縮みの動きの一部として存在している。
あなたの「意思」すら、大きな流れのもとに展開している。
その視点を人生に取り入れるとき、6番目の「虚しさ」「燃え尽き感」は終わりを告げていきます。
(「じゃあ、わたしが存在している意味なんてないのでは」
と、逆に虚しく思うことも出てくるのだけど、それを感じている方には、個別にセッションにてお話しています)
この世界の全ては愛なのだと、理解すればするほどに。
満ちていく感覚は、深くなってゆくよ。
それがすなわち、地上の楽園なの。
さて、ここまでで、
わたしがお伝えしたかった
「感情記憶をほどいたら、地上が楽園になった」
シリーズの内容を、ほぼ書き終えたことになるのですが……。
最後に、エクストラな情報があります。
30を超える感情の中で、唯一、わたしたちが自分の意思で作り出すことができる、特別な感情があるのです。
次回、そのひみつをおつたえしちゃうよ。
お楽しみに!
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次回、
第43回 7つの感情記憶(8)「わたしたちが唯一創り出せる感情」
の予定です(20時頃に更新しています。更新したらリンクを貼りますね)。
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