好評連載中「感情記憶をほどいたら、地上が楽園になった」シリーズ。
前回は、第14回 感情記憶ステップ3「感情を、ただあじわう」でした。
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◆ステップ1 「ねばならない」を うたがってみる
◆ステップ2 感情にきづく
◆ステップ3 感情を、ただあじわう
ここまで、いかがでしたか?
よくわからない、と思った方、大丈夫です。
今日は、例を出してワークの流れを説明してみるね。
例)毎日ブログを書くことにチャレンジしはじめたOさん。
「毎日書くのって、たいへんだな」と思っている。
感情
(……なんだかやる気がでないな)
→倦怠感、憂鬱
思考
「今日は、書くの、おやすみしたいな」
「でも、毎日書かないとだめ、って、ブログの達人も言ってたしなあ〜」
まいにち いろいろ たいへんだわー
はい、Oさんって一体誰なんじゃい、という話ですが(笑)
ここまでを、ワークにあてはめてみるね。
◆ステップ1 「ねばならない」を うたがってみる
「ブログを毎日書かなくてはならない」というのは、本当だろうか?
◆ステップ2 感情にきづく
・「書かないと、ルールを破るみたいな気分になる」→罪悪感
・「周りの皆はちゃんと書いてるのに、置いていかれちゃう」→焦り、不安
・「毎日書かないと、お客さんが来ないって、ブログの達人が言ってた!」→恐怖
◆ステップ3 感情を、ただあじわう
その感情が存在しているところに手をあてて、
「そっかー、ブログを書かないと悪いことしてる気になるんだね」
「そっかー、焦っちゃうし、不安なんだね。よしよし」
「そっかー、怖いんだね、そうなんだね」
と、ゆっくり自分に話しかけながら、それらのもやもやを、じわーと味わいます。
さて、ここから今日は、
◆ステップ4 息とともに吐き出す
をお伝えします。
感じているもやもやを全て息に乗せる感じで、思い切り息を「はーーーーっ」「ふーーーーっ」っと吐き出します。
状況がゆるせば、「はーーー」「ごおおおお」「あ゛ぁーーーー!!」など、その感情に合った声を出してみるのもよいですね。
首や肩を回したり、身体をゆすってみたりすると、身体がゆるんで、更に感情が出ていきやすくなりますよ。
あまり余計なことを考えずに、ただひたすら「もやもやを息に乗せて吐き出す」感覚だけに集中することがポイントです。
ステップ4を数分続けてみた結果、
・もやもやが軽くなる
・「あれ、今まで、何考えてたっけ?」ってなる
・なんか、どーでもよくなっちゃったなぁ
という感覚があったら、大成功です。
最初に立ち上がる「感情」のエネルギーがなくなっちゃうので、それに紐づいて立ち上がる「思考」も継続できなくなっちゃうんだね。
ちなみにわたしの場合は、
・すっきりして、全く違うことをしだす
・すっきりして、「じゃ、書くか!」となる
・ねむい、だるい、少し休もう(昼寝でもするか……)
ということが良くあります。
なんで、「じゃ、書くか」ってなるかと言うと、「書かねばならない」という絶対的な拘束にともなう、苦しみが消失するから。
そうすると、本当にしたいことなら「ただ、やる」、したくないことは、「しなくていいや」という動きが、自然と、力まないところから起こってきます。
ねむい、だるい、というのも、リラックスした証拠。
少し休んだり、気分転換をしたりすることで、さらにすっきりすることもあるね。
ここまでの4ステップで、
感情記憶をほどくワーク 前半「感情をほどく」パート
完了です。
お疲れさまでしたー!!
後半は「思考をほどく」にフォーカスしてお伝えしていきますが、この前半だけでも、じゅうぶんな効果があります。
ぜひこつこつと、試してみていただければと思います。
もし、何分かワークを続けても、不快な感覚、もやもや、苦しさが消えない、という場合は、
A 何度も感情記憶がランした結果、感情エネルギーが大きなものになっており、消えるまでに時間がかかる
B 連鎖している、更に深い感情記憶が出てきている
C「感情」ではなく「思考」を追いかけてしまっている
などの可能性があります。
Aに関しては、とても良くあることなのですが、何度も同じような感情が出てきたり、ほどいてもほどいても消えない、というもの。
それだけ、今までの人生で、何度もランさせてきた強固な感情記憶、ということなのですね。
大変にお疲れさまです……。
ほどくワークを本格的に始めると、「またこれかよ!どれだけやったら終わるんだよ!」とげんなりすることが良くあります。
ただ、ほどくほどに楽になっていく可能性が、それだけ大きい感情記憶である、とも言えますね。
Bは、連載の最初の方で、「感情記憶が連鎖して、別の感情記憶が生成する」ということをお伝えしたと思います。
それを俯瞰して眺めてみると、わたしたちの潜在意識の中には、積み木のように、感情記憶が何層にも積み重なっているのです。
ひとつの感情記憶をほどくことによって、更に深い部分にある感情が出てくる、というのはよくあることで、ワークがとてもうまく行っているという証拠なのですね。
Cに関しては、意外と多くの方が陥りがちなパターンですね。
この説明だとすこしわかりづらいかと思うので、次回、例をあげながらA〜Cを解説してみたいと思います。
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次回、
の予定です(20時頃に更新しています。更新したらリンクを貼りますね)。
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