原付で北海道一周!~下道しか走れない運命に踊らされる10日間~ -14ページ目

原付で北海道一周!~下道しか走れない運命に踊らされる10日間~

神奈川県から原付(アドレスv125)で北海道一周をキャンプツーリング(ほぼ野宿)してきた雑記を書いています!バイク・キャンプ初心者、おまけに方向音痴…果たして、無事にたどり着けるのか?



石狩のガソリンスタンドを過ぎると、宗谷までの長い道のりが始まる。



小樽から石狩まできて、けっこう来た気になっていたけど、ここからが本当に長かった




{76B55A0A-8367-4EC3-A4EF-3E2FC9D1D9D3:01}

石狩の空は、意外にも綺麗だ。

雲が空いっぱいに伸びてゆく様をみると、

心も伸びやかになって、日常の鬱屈した気分が解かれるようだ。




8時頃に、増毛群増毛町に入る。


1時間ほどたった9時頃に、小平町に差し掛かると、


なにやらモニュメントのような半円形の物体が左端にあるのが目に入った。


でも、こっちは先を急いでいる身。。。


どうしようか迷った挙げ句、通り過ぎる。



気がつくと、僕はモニュメントのような半円形の物体でアドレスくんの記念撮影をしていた。優柔不断な僕は、このパターンが多いのだ。


{4F34F798-9533-4B59-8470-346BD2898011:01}


ここで、夫婦で訪れていた老夫婦のシャッターを切ってあげる。お返しに僕も撮って貰った。

なんか、こういう触れ合いもいい。

挨拶程度の会話くらいなんだけど、同じ方向に向かっている人との会話は、弾みやすい。





撮影を終えると

真向かいに、真新しい道の駅がはるので入ってみることに。


大漁旗が沢山掲げてある。



{CA8D9E77-9A1E-40B8-B473-4F702F6CA351:01}

店内は、右に行くと店内なのだが、人がいたため撮影は控えさせてもらった。

小平町は、タコが名産のようで、タコの加工品が多く売られていた。

僕も、ここでタコの珍味を1つ購入。

この後の手塩で休憩の時にたべたのだが、

これが、うまいっ!  もっと買っておけば良かったな…。

この旅中は、大事このタコをちびちび食べていた。




{9D5388D0-DBCC-4643-A559-90B048232E62:01}

上平町

{95DCC638-541F-4DB1-A531-077975F64237:01}

苫前町

{CC83AF4E-4619-41E6-A904-174837FAF0D7:01}
栄町(ホクレンショップ)


日差しが強いので、ハット的なものを探しに  栄町のホクレンショップで休憩。


日除けは、ヘルメットあるし、タオルもあるからいいか~と  思っていたものの、


 ちょっとした休憩時や散策の時間に、ツバ付きのハット的なものは、便利だ。

普段、気が付かないけど、自然と接すると分かることだ。

山BOYgirlが、あのほっかむりのような帽子を好むのがよく分かる。

{A5B3F8C0-A55E-4AC8-992C-8B82F735BEE8:01}

羽幌町



{77AD82F3-8AD2-4A51-8F08-84F0E2B3A94D:01}

遠別の牛さん。

この旅、初めての牛さんにテンションが上がる。 地元の人は、なんとも思わないのだろうが、晨朝色のアスファルトに囲まれて、生物と言えば蚊くらいにしか会わない生活をしていると、とても心が和む。


しかし、意外にもえるのだが、北の大地も北のほうで10月にもなるというのに、この地域には虫が沢山いる。


アブのようなものから、蜂に至るまで。。
とくに、蜂は嘘だろ!?と思うほどメットにぶつかっては、自爆テロを仕掛けてくる。


ぶつかるたび、グシャ!と視界が淀むのが堪らなく嫌だった。。



グシャ!ダラァァ〜……



不思議なんだけど、きちんと真ん中にぶつかってくる。体にも、もちろん沢山ぶつかってくるのだけど、ヘルメットのシールドへの命中率がやたらと高い。


まぁ、仕方ないので、しばらくは潰れたまま走行をした。

7.8匹潰れていると、もうどうでもよくなってくる……。慣れというものは、凄い。


でも、この時の僕にはまだ
ぶつかった蜂を集めて、唐揚げにする勇気までは持てなかった。

ペースが全くつかめないので、間に合わないようだったら、途中のキャンプ場で

 

テントを広げて泊まろうという算段だった。

 

 

 

ここで、早速下道しか通れない運命が行く手を阻む。

 

ナビが高速に乗せようとするのである。

 

なんども、リルートしても、高速の方向へ導くので

 

小樽港周辺をグルグルしてしまうので、仕方なく自分で地図を見ることに…。

 

 

 

ん~ココがこうだから、こういって、こう入って、こう抜ければ…

 

 

大丈夫か?     

 

 

一抹の不安を抱えながらも、とりあえず進むことに。

 

 

{FE1C2C7E-BC01-4AFA-9AB2-D16FE2A2AEAD:01}

 

 

するとなんとか、沿岸の道路にでれた。ここをひたすら真っ直ぐ行けば

 

宗谷岬にたどりつくはず。。。

 

 

 

しばらく走るが、

そう本州と変わらない景色だった。  

 

 

以前来た飛行機で北海道は、冬だったこともあり

 

そのしばれる寒さと雪景色に、感動を覚えたが

 

やはり夏から秋にかけては、そう変わらなかった。

 

 

 

 

 

走り続けると、ガソリンが半分を下回る。

 

 

給油をした方が良いのか?  悩んだ。

 

 

北海道は、市街地を抜けるとガソリンスタンドが100Kmないこともある。

 

 

そこで、次のGSまで待てるか、アドレスの腹具合と相談する必要があった。

 

 

 

 

そうこう思っていると、石狩辺りで早速ガソリンが半分を下回る。。

 

 

給油…どうしよう。。と思いながらも

、ガソリンスタンドを通り過ぎてしまった。

 

 

ほんとにだいじょうぶか? もし、これ止まったらレッカーとかお金も時間もアレ

 

だぞ・・・ 本当に大丈夫か、俺。。。

 

 

 

気がつくと僕は給油をしていた。

 

 

 

 

しかし、荷物を下ろすのは、一苦労だ。

 

原付でも、シグナスだとフロントボックス全面に給油口があるので

 

問題がないのだが、シグナスはメットイン下に給油口がある。

 

キャンプツーリングをする装備のパッキングを、その都度解くのは

 

思いの外、重労働なのである。

 

 

 

丁度お昼時だったので

ガソリンスタンドのお兄さんに、ここら辺でおいしいものを聞いたら、

 

”北の方の魚はうまいですよ。”との回答。

 

石狩は生魚はおすすめではないらしく、北の方が鮮度が高いとのこと。

 

 

そうか、石狩が鍋なのは、そういう理由があったのか…。

 


それでも、神奈川県民の僕からしたら十分北なのだけどね…

 

 

 

 

 

スマホマウントを見て、お兄さんが、「あ、マウントつけてるんですね、いいですよね」

 

と尋ねてきた。「バイクを離れる時、ケースを外さなきゃいけないから面倒なん

 

ですけどね」と返すと

 

「防水防塵の携帯にすればいいんですよ、俺のはホラ。CACIOなんですけど、

 

防水なんですよ」と携帯を見せてくれた。

 

 

そうなんだけどね、スマホにしてからはiphonだから~なかなかね…。

 

しかし、自分も長らくCACIO携帯を愛用していたので、”携帯はCACIOだよね!”という共感で盛り上がった。

 

 

CACIOもいい。ガラケー時代は、ずっとCACIOだった。 人間工学に基づいた…なんちゃらかんちゃらのボタンキーというキャッチフレーズにやられてしまった。CACIOの話は、また別の機会に譲るとして。

 

 

 

 

そんなこんなでGS出ようとすると、通りすがりのライダー2人組がピースサイン!にお辞儀で挨拶をくれた。

 

 

ここまで、何度か遭遇してきたが、お辞儀するところが日本人ぽくて面白い。

 

 

 

ピースだけだと、ちょっと失礼かな…て思ってしまう。

 

 

 

うん、わかる。わかるよ、青年。

 

 

 

 

 

フルフェイスだから青年かわからないけど…

 

 

 

 

 

 

そして、ひたすら北を目指すことに。

 

 

 

 

今日は、長い日になりそうだ。

 

 

 

おじさんのイビキと、初めての船泊だったので緊張も相まって

 

なかなか寝付けなかった。

 

 

 

しかし、前日362Kmという距離を走行した疲れからか

 

いつの間にやら眠りに落ちていた。

 

枕が変わると眠れない体質なのだが、神奈川~新潟間の下道10時間走行は

 

それほど体に応えたのだろう。

 

 

 

脳裏に心地よい、α波が練り込まれた音楽が流れていることを覚知すると

 

、薄く開いた網膜が、採光で狭く厚ぼったい二段ベッドをとらえる。

 

自分が船内にいることに気が付く。。

 

 

 

ボーッとした頭だが、不思議と体は軽い。

 

普段、不眠気味の生活のせいか、体をカツカツに使ったせいからか、短時間に熟睡ができた。

 

残存した心地よい疲れも、さほど苦にならなかった。

 

 

 

目覚めたのは、下船の1時間前くらいだったであろうか、慌ただしく廊下を引き

 

づるスリッパの音に、軽い焦燥感を覚えながらも、身支度を始める。

 

疲れてると、なかなか入らないコンタクトを眼球に押し込むと

 

散らかした周辺をまとめて、地階にあるバイク置き場に降りていった。

 

 


 

隣には、BMWの丸っこい自慢げなエンブレムを施したバイクが。

 

「どのくらいで下船なんですかね?」BMWのライダー年頃50歳くらいの方が

 

話しかけてきた。「僕も、初めてなのでよくわからないですね…」と返すと

 

少しやりとりをした。 どうやら、こちらに友達がいるので旅をかねて会いに行くらしい。

 

 

 

船が止まるとすると、いよいよ下船!

 

{90630EE4-6141-48A7-BE4C-C572CE41AE52:01}

 

 

 

 

念願のバイクでの北海道上陸だ。。この時は、早朝の眠さも忘れて

 

 

 

 

北海道にときめいていたのを今でも船鮮明に覚えている。

 

 

 

鉄板がかけられると、

 

行きとは違う風景の、港町小樽へ下る。

 

 

 

{9A4DF30A-6F4F-4791-A0A6-08B564B9F792:01}
 

 

{CD603242-EFC8-4680-9C25-2F41924132AF:01}

 

 

 

 

「お~ついにきた!ついにきた!」メットインの中で、下りながら叫んだ。

 

 

 

 

まわりに聞こえていたかも知れないが、旅先の開放感と達成感のうれしさから

 

か恥じるという気持ちはなかった。

 

 

 

下船後、幹線道路に出る手前でナビを設定する。

 

{D576E5A9-E796-4EB7-944F-60E1656E33C9:01}

 

 

 

 

北海道初日は、とにかく北に向かうことにした。

 

 

 

 

目指すは日本最北端、宗谷岬!

 

{D42F74E0-3268-47C9-8DEC-B3239574A0F6:01}

 

 

 

 

なんとか、出航時間には間に合った。

 

受付で、乗船手続きを済ませて、衣服を船内仕様に変える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗船に向けて、着替えと荷物を整理していたのだけど、

 

持ってきたはずの歯磨き粉が見当たらない…。

 

「アレ…」ちょっと慌てた。

 

 

僕は、歯ブラシにはちょっと意識が高い。

 

プラークコントロールをしないと一日が終わらないのだ。

 

 

 

 

 

なので、慌ててコンビニを探して駆け込む。

 

運良くセブンイレブンの在庫整理品の歯磨き粉が、安く売られていた。

 

船内で食べる、弁当や夜食などを買い漁り、乗船ゲートへ。

 



 

 

バイクの乗船者は、僕を含めて5人。以外に少ない。

 

もちろん、他の連中はハーレーやネイキッドタイプの排気量があるバイクで

 

原付などはいるはずもなく、僕ひとり。

 

 

 

なぜかバイカー達はとても、厳つい風貌の人しかいない

 

ギャングの集会に紛れ込んでしまった好青年という図だ。

 

 

 

 まだ時間はあるし〜と思い

ちょっとフェリーターミナルの建物の中を散策していたら



いつの間にか

みんな(バイカーたち)が乗船してしまっている!

 

出航時間までは、まだあったのだけれど、どうやらしきたりとして

 

乗船開始になったら、早めに乗るのがココの礼儀らしい。(よくわからないけど…)

 


 

慌ててエンジンをかけて、甲板へ。

 

船から降ろされた鉄板のレールを登るのだけど、なんせ初めての経験。

 

ドキドキする…。

 

  

「ちょっと大きき目にまわってください」と係員の人に言われる。

 

大きめ? こうかな… 軽く旋回して、

 

甲板を登ると誘導されて、船内の駐車スペースへ。

 


鉄板を無事登りはじめると、以外に早く登り終えてしまった。


”もう少し、登りたかったな…”と子供のような欲求がこみ上げてくる。

 

 

 

その後

係の人の手によって、アドレスに毛布が掛けられ、その上から船の揺れで倒れないようにロープで固定される。

 


これで、アドレスも寒くないな… などと思う。
 

 

この時、自分に愛犬を可愛がる如く、

バイクを愛おしく思う気持ちがあることに気が付いた。

 

僕もバイク王のCMに出れるだろうか。

 



 

 

 

 

荷物をもって船内に入ると、またテンションがあがる。船は、何度か乗ったことがあるのだけど、日本海側の船は初めてだ。

 

気のせいか、物静かな人が多い気がした。

 

 

 

室内に入って、くつろぎタイム…。

 

と思いきや、女性乗務員さんが、チケット確認しに入ってくる。

 

チケットを見るなり、「お客さん、部屋が違います!」と窘められる。

 

 

 

 

しまった… ツーリストJを予約したつもりが

 

大部屋である雑魚寝部屋を予約してしまった!変更ができるそうなので、船内

 

のフロントで差額を支払い、チケットを購入。

 

 

 

 

 

再び、自分の部屋へ帰ると、安堵感からか疲れが…。

 

徹夜で走っていたので、お風呂にもはいりたいのだけれど

 

いや…かったるいな~…


かったるい16世…  精一杯に絞り出したギャグだ。
 

 

「ピンポンパンぽーん♪   ただいまより、ビンゴ大会を行いますので、ご参加の方は……」

 


どうやら、噂のビンゴ大会が始まるらしい。

 

 

  

いやいや…疲れてるから、ビンゴ大会なんて……

 

 

 

 

 

気が付くと 僕はビンゴ会場にいた。

 

 

 

 

 

もらえるものは、もらいたい。

 

 

 

 

 

そんな、おばちゃん気質の自分が嫌になる。

 

 



 

 

結果、以外に早めにビンゴをして、

 

”北海道米ゆめぴりか”がもらえた。

 

 

 


 

 

 

隣に座っていた、家族づれのおばさんに、「やったわね!」と祝福をもらい

 

会場をあとにする。

 

 

 

再び部屋に戻ると

 

薄い壁から聞こえる おじさん団体の声を聞きながら

 

しばらく金縛りに遭ったかのように、動けずホゲーーっとしていた。

(※ホゲーは、ボケーの最上級)

 

 

 

 

薄い壁から「よし!風呂入りに行こう!」と、おじさんが言っているのが聞こえた。

 

 

そこから、30分ほど経っただろうか、


「じゃー俺も風呂入ろう…」と

 

思い立ち、お風呂へ向かう。

 

 


 

船内の浴槽からは、航行中の海が見える。けっこうな面積の窓ガラスが設置さ

 れているのだけど、


丸見えじゃないか……  俺が丸見えじゃないか……


そう思うも、ここは大海原の中だ。

人に 見られる心配はないだろう。。



カモメさんたちには、サービスだ

 

 

 

 

浴室に入り

 

頭を洗い、体を流していると、なにかのタイミングで浴槽のおじさんと目が合う。

 

会釈をかわすと、ちょっとした会話を交わした。

 

 

 

その方は、60代前半の方らしく、年の割にはほどよい筋肉がついていた。

 

どうやら普段は、ジムに通っているらしく、今回もそのジムの仲間でグループ旅

 

行にきたという。

 


 

「僕は、大阪からきているんだけど、いろんな日本の山々を登ったりしてきた

 

よ。北海道の山も、登った。大雪山とか…」

 

 

色々と山の、話をしてくれたが名前は覚えきれなかった。

 

 

 

だけど、北海道を一周するという話をすると、親身に色々教えてくれた。

 

途中で、また知らないおじさんが会話に加わってきたり、なんだか旅っぽくて楽

 

しかった。

 

 

 

その大阪のおじさんは、なぜか風呂を上がるタイミングも同じに合わせてくれて

 

脱衣所でも会話は続いた。

 

そのジムのグループは、男と女4:4みたいなことを言っていた。しかし、その中

 

に奥さんは入っていないらしい。

 

 

 

 

「え、なんで奥さんつれて来ないんですか?」と尋ねると

「いや、女房を連れてきても、こういうのはあまり好きじゃないからさ」とおじさん。

 

 

 

いつも、感じることなのだけれど、遊び上手で夫婦仲が上手くいっている人は、

 

奥さんとの距離の取り方がうまい。

 

 

ふつうなら、遠出の旅行であれば夫婦一緒と思ってしまうのだけれど、

 

そうではないらしい。

 

お互いの趣味が合えば別だが、好きでもないことにまで合わせてムリクリ一緒

 

にいることはない。

 

これが、遊び上手なおじさんの言い分。

 

 

 

 

そんなおじさんと、ふやけた体でお風呂を出ると、

 

「俺こっちだから」と、とても豪華で高いラグジュアリーな客室へ。

 

お~。。お金ないって言っていたのに、いい部屋に泊まってるんだ…と思って別れると

 

しばらくして、おじさんが出てきた。「こっちじゃないわ…」

 

どうやら、天然らしい…。

 

 

 

一人の寂しい時間を、埋めてくれたおじさんに感謝して

 

別れると部屋に戻る。

 

 

 

少し、体を横たえて休息。

 

 

せっかくだから、船外の甲板デッキへ。

 


 



 

 

 


 


ほ~、へ~…と一通りみる。

 

 

 

 

 

 

 

戻ると食事にありついた。

 




のり弁のお米は、新潟県産のコシヒカリ。

 

 

旅に出ても体に気をつかい、サラダをチョイス。

 

 

 

ドレッシング、ハム、卵は別売り。

 

 

 

 

 

遠くに聞こえる笑い声と、薄い壁からダダ漏れのおじさんグループの声を

 

聴きながら眠りにつく。

 

 

 

 

 

 

「さっき、どこいってたんだ?」

 

 

 

 

 

 

「風呂だよ、若いのと話してたからさ」

 

 

と聞き覚えのある声。。。

 

 

 

 

さっきのお風呂のおじさんだ。

 

 

 

 

なんだ、隣だったのか…。

 

 

 

 

壁を隔てたすぐ隣がおじさんの寝床のようだ。




しばらくて、隣の部屋も静かになると

 そのおじさんがいびきを かきだした。

 

 

 

そのいびきの五月蠅いこと。。。

 

 

でも不思議と不快さはなかった。

 

 

 

 

知り合いだと、少しのことは大目に見れる。

 

 

 

 

これって不思議だ。 近所問題なりも、付き合いがあるかないかで

 

 

心持ちが随分と違うものだ。

 

 

 

 

よし、今日はおじさんのイビキをBGMにして眠りにつくとしよう。

 

 

 

 

30分後、僕は「うるせーな…」と呟いた。

 


 

 

 

夜10時。

 

地元、神奈川県から新潟港へ向かう。

 

 

 

 

最初は、茨城の大洗港から行こうと思っていたけど

 

到着時間が夜になってしまうのと、料金が高かった

 

ため、新潟港から小樽に入ることにした。

 

 

 

 

コンビニの駐車場で、最後のパッキング…。自宅前は真っ暗なため

 

明かりのある駐車場で作業していたが、

 

コンビニの店長が、なんども表に出てきては警戒されます。。

 

「すません、怪しいものじゃないんです」と言いたかったのだけど、

 

原付に山盛りの荷物を積んでいる時点で 怪しいと思ったので

 

軽く会釈にとどめてさせて頂いた。

 

(帰ったら一杯お金落とします!)

 

 

 

 

まずは、246号で東京方面へ。まだ交通量は多い。

 

途中で愛車アドレスv125が1000kmを達成! オイル変えておいて良かった。

 

 

-東京・埼玉に入る-

 

東京には入っても、たっぷり寝てきたので体力は余裕がある。

 

埼玉に入った辺りで少し疲れてきますが、でもまだまだいける!

 

この時点で3時間程度の走行だっただろうか。

 

これから、群馬・新潟が控えているけど、田舎道なので都心よりは楽だろうと

 

構えていたが、夜の冷えと走行の疲労とで、眠気に襲われことになる。

 

 

 

-群馬に入る-

 

群馬に入ると、以外に生ぬるい風が吹く…。

 

あれ、意外にあたたかいんだな? と思っていると全面から虫がぶつかる!ぶつかる!  虫になれていない僕としては、ちょっとしたパニックに…

 

なによりおニューのヘルメットに虫がつぶれているを見てゲンナリした…。

 

そして、前かごに無数に刺さってる虫の頭の数々…うわっ…

 

 

 

ガソリンもなくなってきたので、群馬にて初給油。

 


 

深夜も2時という時間帯だからなのか、北に向かっているからなのか

 

少しづつ寒くなる。

 

 

携帯に入れたナビタイムとヘルメットにつけた無線スピーカーの

 

連携に満足していたが、地図上は直線でいいはずなのだが、変なところで

 

曲がろうとするナビタイム先生の罠にはまる。

 

結果、同じところを3周する。

 

 

けっこうな方向音痴なので、ナビに頼り切っていたのがいけなかった。

 

しかし、方向音痴で土地勘なしの僕は、ナビタイム先生に頼り切るしかなく、疑うこ

 

となど毛頭なかったのだ。

 

 

 

 

そして、17号で嬬恋~新潟へ…。「あ、嬬恋!キャベツの有名なところだよね!」と

 

ヘルメット内で呟く。

 

どこでも、そうなのだけど、聞いたことある有名な地名にテンションが上がる。 

 

これも、旅の醍醐味。

 

 

 

 

-新潟にはいる-

 

新潟に入ったら、けっこうな田舎道になってきた。寒さも一段と増す。

 

しばらく走ると、湯沢辺りから峠を上る。寒い、こんなに寒いのか??

 

 

 

防水防寒着を着ていたが、耐えきれずに

 

凍えそうな寒空の下、持ってきたフリース、登山用の靴下をはいて完全体

 

に…。

 

 

さぁ、これで何も怖くない!

 

ただ、着てからも、しばらくは冷え切った体が温まるまでは時間が掛かった。

 

 

 

 

群馬のガソリンスタンでの給油以外、ノンストップで走り続けてきたので

 

原付のエンジンもカンカンしていた。体も、バキバキになってきたので

 

少し休むことに。

 

持参してきた、ガスバーナーでお湯を沸かし、大好きなほうじ茶を飲む。

 

温かい飲み物に体も心も、芯から温まる。

 

 

 

 

空を見上げれば、無数の星が眼前に広がっていた。「なんだ、北海道まで行か

 

なくても、こんな星がきれいじゃないか…」

 

 

車の通りも遮られた深夜帯に、ガスが燃える音だけがこだまする。

 

坂道の途中だったし、鬱蒼とした山の木々に囲まれていたので

 

怖かったのだけど、澄んだ空気に体もリフレッシュできた。

 

寒さも手伝って、エンジンの回復も早かった。

 

 

 

 

続けて、峠を走ったが、ここが一番の難所だった。やはり、人がいないし、

 

長くて寒い峠は、大げさじゃなくて命の危険を感じた。フリースがなかったら、

 

低体温症にでもなっていたかも知れない。

 

 

 

苗場前を通り、石内などの名だたるスキーの名所を通り過ぎる度に、

 

テンションがあがり、寒さに下がり、、、

 

峠を抜ける頃には、あたりは明るみを帯びてきた。

 

 

 

 

 

-新潟に入る-

 

 

新潟にはいった!もうすぐだ。 jゴールに近いと気力がもどる。人間のこの感

 

は、全人類がそなえもっているものだろう。

 



 

 

日が昇る新潟の原風景を写真に収めると、三条に入る。

 


 

新潟県の燕三条は、古くから鍛冶が行われていて、

 

鉄製品が盛んな地域だ。

 

アウトドアのユニフレームなどの本社もあることで有名。

 

この原付のトランクにも、ユニフレーム社製品をはじめとする、装備が詰まっている。

 

 

 

しばらく走ると、田園地帯が見えてきた。

 

黄金色に輝いており、さすがの米所だな…と関心をする。



 

通勤通学の時間帯になってきた。

 

人が日常を送る横で、非日常の感動と苦悶の狭間をさまよう男が、

 

原動機付き自転車に乗って通り過ぎてゆく。

 

人生で交錯する人の不可思議さを感じる。

 

 

 

 

さあ、港までもうすぐだ!

 

と思いきや、渋滞に捕まる。どうやらここは、地元の幹線道路らしい。

 

船の出航時間に、間に合うか微妙な時間帯だった。

 

 

少し焦るが、間に合わなければ、港で一泊とも思っていたので

 

あくまでチャレンジ。ゲームの感覚で連なる車の列を、すり抜けた。

 

 

 

徹夜で10時間もの連続走行をしてきただけに、体はふらつき

 

目つきは虚ろ、足下はたどたどしい。。。

 

勘の良い巡査部長が見れば、逮捕前提の職務質問が礫のように飛んできそうだ。

 



 

 

 


 

そんな疲れ切った様子の僕は、ようやく新潟港にたどり着いた。

 

 ちょっと達成感…。