第一回 ジョンの魂
いいジャケットですね。 何度見ても。
こんばんわ。眠い目をしょぼしょぼしながら書いてます。
現在新曲制作と修士論文作業を、同時、というか交互にやっていて、
なかなか、大変ですが。
やってやりますよ。 ええ。
ほんで、息抜き代わりにブログを書く習慣をつけたろかと、
目論んでおります。
そして、お勧め音楽シリーズってのやろうと思ったわけですよ。
ちゃんと続けられるかわかりませんが…
そして第一回、
これを挙げるしかないかなぁ って思います。
HipHopに走っても、
レイヴパーティーで狂ったように踊っても、
ベートーベンのソナタに涙を流しても
結局ここに僕は帰ってきます。
間違いなく、人生の最頻出アルバムです。
John Lennon で、『ジョンの魂』(原題 Plastic Ono Band)です。
しかし、この邦題、すごいですね。
よくつけましたな。
ジョン本人が聞いたら苦笑いするだろうけど、
僕はずっとこのタイトルで親しんできました。
本当にね。
このアルバムを聴くと、
いつでも心が揺さぶられるんです。
1曲目のMotherから、
いきなり心を掴まれます。
ビートルズを解散して直後のこのアルバム、
当時の衝撃を今想像することは難しいですが、
それでも、その生々しい声は十分心に響くと思います。
なんかね、裸なんですよ。声が。
とてもストレートに響いてる。
5曲目のIsolationも凄く好きな曲です。
孤独感と優しさがあいまって、とてもとても落ち着いた気分にさせてくれます。
7曲目のLove、このアルバムの中で一番有名な曲です。
そのシンプルながらも美しい曲と言葉は凄味さえあります。
10曲目のGod、この曲がこのアルバムで一番好きな曲です。
何もかも信じない、と言い捨てて、
最後はビートルズまで否定して、
でも、自分とヨーコだけは信じると歌うジョン、
そのやや妄想めいた確信。
心を打たれます。
是非聴いてみてください。
Monologueにまつわるちょっといい話
ボーカルのJohn Paul Ⅲです。
いきなり寒くなりましたね。 風邪をひく人続出なんじゃないですかね。
手荒いうがいをこまめにして、予防しましょう。
僕はつい先週まで、ひと月くらい風邪をひいていて、ようやく最近治りました。
長引く風邪はきついですよ~
あれかと思いましたよ、まじで
まぁ、幸い回復したので、一安心です。
そう、怒涛の一週間にライブ三回、しかも東京と神戸でも、風邪をひいていたのです。
まぁ、プロならこんなの当然あるだろうけどね。
なかなかハードなリハビリでした。
と、ライブも一段落なので、
これからちょくちょくブログも書いていこうと思ってまいす。よろしくです。
さて、Rの新曲に、Monologueという曲があります。
この曲が誕生した夜に、少し素敵な経験をしたので、紹介したいと思います。
Monologueが誕生した夜、僕は現在通っている大学院の校舎の近くの池でギターを弾いていました。
何日も前から、僕の内部で何かが生まれたくてもがいているのを感じていました。
それをなんとか引っ張り出してやりたくて、連日深夜、作曲をしていました。
でも何曲つくっても、どうももう一声物足りない気がして、その日も深夜1時過ぎになって、ギターを抱えて、池の前で歌っていました。
30分くらい思いつくままに、歌っていたら、急に、何の前触れもなく、Monologueの歌いだしの部分、
『こんりんざいもう~』の部分が、本当に急に口をついて出ました。
後はもう、流れるように一気に曲が出てきました。それはいつも思うことなのですが、作るというより、受信する、って感じなんです。
これは久しぶりにいい曲ができたなぁ、と気をよくして景気良く歌っていると、真っ暗な池のほとりから誰か近づいてきました。
って、池の中じゃないですよ。池のわきの道ですよ。深夜の池のから誰かでてきたら、曲も何もかも忘れて逃げ帰ります。
「Hi.」
人影が話しかけてきました。
深夜に急に現れた人影にちょっとビビっていた僕は、その明らかにネイティブの発音にやや虚をつかれながらも、
「Hi.」
と返事をしました。
その人影は外国人の男でした。
気さくに話しかけてきたその男は、
トニーという名前のフランス人であること、
学校に短期で来ている研究員であること、
植物学が専門であること、
池の向こうにあるゲストハウスに滞在していて、眠れずに窓を開けていたら、歌声が聞こえてきて、誘われるように出てきたことを話してくれました。
ゲストハウスから僕が歌っていた場所までは十メートルも離れていなかったので、窓を開けていれば十分歌は聞こえてしまうでしょう。
僕はそのゲストハウスは使われている様子を一度も見たことが無かったので、気にせず歌っていました。
僕がお騒がせをしたお詫びを言うと、トニーは全く気にしている様子もなく、むしろ自分も音楽が好きなので、もっと歌ってくれ、と言いました。
悪くない一期一会に感謝しながら、僕は出来たばかりのMonologueや、David Bowie、The Beatlesらの歌を歌いました。
しばらくしてから、トニーが近くのコンビニからビールを、僕の分も含め買ってきました。
曲が出来たことに満足していた僕は、遠慮なく受け取り、真夜中のビールパーティーを始めました。
ビールを飲み始めたのは夜中の3時ごろでしょうか。
気分良く杯を重ね、僕らは色々なことを話しました。
トニーの研究のこと、
つい先日まで、アマゾン流域に調査に行き、新種の植物を探していたこと、
日本のこと、
日本の女の子のこと、
実はトニーは結婚して、とうに離婚もしていたこと、
そんなとりとめもない話の最中、
だんだん空も明るくなってきた時、
東の空から西の空へ、
渡り鳥が編隊を作って飛んで行きました。
鳥たちは僕らの真上を通る際、高い鳴き声を数回発して行きました。
それを聴いたトニーが、上を見ながら、
「鳥たちは芸術を必要としない。
なぜなら、彼らは自然の一部であり、彼らの鳴き声はもう歌なんだ。」
と、言いました。
そして次に僕らが座っているデッキを這う蟻達を指差して言いました。
「この蟻達も、そのままで美しい。
自然の一部である彼らは、存在そのものが芸術なんだ。
人間は、自然の一部であることを、いつからか忘れてしまった。
だから、歌をつくり、歌うんじゃないかな。
芸術をつくるということは、人間が自然にもう一度近づくための行為なんじゃないかな。」
僕は軽く酔った頭で、
そうかもなぁ
と、ぼんやり聞いていました。
すっかり夜も明けて、
町が活動を始める音が聞こえてきたので、
僕らは眼をこすりながら、連絡先を交換し、再会を誓う握手をしました。
以上、
Monologue誕生にまつわるちょっといい話、でした。
まぁ、曲自体はあまり関係ない話なんですけどね。
大体、歌詞の内容はストーカーの気持ち、ですからね。
歌詞はメロディーが出来てから、だいぶ後に出来たんですが…。
曲が巡り合わせてくれたエピソードってことで。
ちなみに、
その後、トニーにメールを送ったんですが、
未だに返信がありません…。
祈り
祈り
作詞作曲 川中彰平
夢から覚めて気づく 俺に価値は無い
擦り切れたような声を あげてわめくだけ
それならいっそ初めから やり直せたらって
簡単に言うなよ 言えば止まらなくなる
そして俺にそそぐ 旅を終えた光は
皮膚の下を焦がし 枯れる種を蒔く
サビ付いたペダルに 足をかけ向かうのは
赤くなるような過去か? 青ざめるような明日か?
靴紐が解けて 何度も立ち止まったよ
その度に照れたような バカみたいな笑顔まいて
そして俺にそそぐ 旅を終えた光は
皮膚の下を焦がし 枯れる種を蒔く
この想いでいれますように
素直に笑っていれますように
明日はきっと晴れますように
あなたのそばにいれますように