第4回 Robert Johnson "The Complete Recording"
いや~
前回のブログで御無沙汰でした、とか書いたけど、
本当に御無沙汰してしまいました。
反省…
まぁ~ 色々言い訳は出来るんですが、、しません!
さて、
久しぶりやし、今回もお勧めの音楽ってことで、
前回のNirvanaで僕の好きな3人のボーカルについては書いたので、
今回からはもっと掘り下げますよ。
第4回は、
Robert Johnsonの、"The Complete Recordings"です。
このRobert Johnsonは、27歳で死んじゃって、このアルバムに入っている、29曲(42テイク)しか生涯に残してないので、このアルバムを買えば、この人の全作品が聴けます。
ブルース、といえば、真っ先に頭に上がる作品です。
僕はブルースが大好きで、
ひょっとしたら、一番好きな音楽の形態かもしれないです。
僕の母方の伯父が、公務員なんですが、ブルースギタリストなんです。
ようやくビートルズとか聴きだしたばっかりの、当時中学生の僕に、
「これ聴いてみな。」って貸してくれたのがこのアルバムなんです。
ひどいですよね。
たかだか14、15のチェリーボーイにこんな音楽わかるわけないでしょ。
当時は、
「なんか同じような曲が続くし、退屈だなぁ」
とか思って、全然聴かなくて、
一緒に貸してくれた、The Rolling StonesとLed Zeppelinのベストばっかり聴いていました。
ただ、なんとなくRobert Jonsonの歌は心のどこかに引っかかって、
わからないなりに、たまに引っ張り出して聴いていました。
それがいつからか、
たぶん、大学に進学して、
お酒やら何やらを嗜みだしてから、
やたらこのアルバムが響くようになったんです。
徐々にだけど、
自分にとって最も大切な音楽の一つになりました。
アルバムは、同じ曲の別テイクが並んでいるので、
初めて聴く時は、飛ばして聴いたほうがいいかも。
全曲本当に大好きだけど、
その中でも特にお気に入りは、
CD1の9曲目"Come On In My Kitchen"
このなんとも不穏な雰囲気!
間奏の語り(?)のパートのスライドギターは、ダダ的な退廃的な雰囲気もある。
芸術です。
14曲目の"32-20 Blues"
Robert Johnsonのギターは、独りで歌って弾いているにはあまりにうますぎて、2人でギターを弾いているように聞こえる、という人もいるようだが、この曲とか、ギター、かっこよすぎでしょ。
Red Hot Chili Papparsも(シャレで?)カバーしてた、15曲目"They're Red Hot"も軽やかでいい曲。
『十字路で悪魔と取引をして、ギターの技術を手に入れた』という伝説のもとになったと思われる、15曲目の、"Cross Road Blues"も鬼気迫るボーカルとスライドギターが聴ける。
この曲もそうだけど、CD2の12曲目、"Me and the Devil Blues"にしても、この人の曲はやたら、Deviって言葉がでてくる。
そりゃ悪魔と取引したって伝説も生まれるわな。
その次の、"Stop Breakin' Down Blues"もかっこいい。これは"Exie on the Main Street"でのストーンズのカバー版もいい。
白眉は、18曲目、"Love In Vain"
この曲における、Robert Jonsonの、無常感溢れる声。
まさにブルース。
ブルースって、俺のイメージは、
悲しくて悲しくしょうがないけど、
だらだら泣くんじゃなくて、
あきらめでもなくて、
ただ、その悲しみにくたびれたように、歌う。
悲しみに酔ってる感じじゃない。
この"Love In Vain"には、そのブルースの心が歌われている気がします。
ストーンズのバージョンもいいけど、
俺は断然Robert Johnsonの方が好きだなぁ
なかなかとっつき難いアルバムですが、
だんだんと、傍に置かずにはいられない、親友になる音楽だと思います。
ぜひ、一聴ください。
さて、
今週末は台湾に行ってきます。
ライブでは無いです。
ゼミ旅行です笑。
初台湾。
切羽詰まった時期ですが、せっかくなので、楽しんできます。
第3回 Nirvana "Nevermind"
ちょっと御無沙汰してしまいました。
John Paul Ⅲです。
なんか急に寒くなってきましたねぇ。
みなさんも体調を崩さないように、気をつけてください。
さて、
不定期に行っている、お勧め音楽の第3回です。
今回は、Nirvanaのアルバムを取り上げました。
Nirvana "Nevermind" (1991)
来年でこのアルバムから21年なんですねぇ
なんとも感慨深い
これ、俺はほぼリアルタイムで経験した音楽なんですよね。若干遅れてだけど。
高1の時、夏休みにロンドンにホームステイしてた時、初めてクラブってもんにいったんだけど、
初めてのクラブは異様に暗い空間で、みんな好き勝手に動いてて、タバコ臭くて、友達の声も聞こえてこなくて、
俺はもうどうしていいかわかんなくて、ぼーっとしてたんだよね。
そしたらいきなりこの一曲目のイントロが流れてきて、
クラブの客がほぼ全員、狂った様な声を出して踊りだして、
俺もわけもわからずその輪の中に飛び込んでた。
それから、日本に帰って、その時流れてた曲が、Nirvanaっていうバンドの、"Smells Like Teen Spirit"っていうのを知って、
アルバムを手に入れた後は、毎日のようにウォークマンで聴いてた。
というか、今調べたら、当時イギリスで聴いてた時点で、カートは自殺してたんだね…
つまり俺の体験も追体験だったんだなぁ。
とにかく、カートの声が大好きで。
本当にこのアルバムはよく聞いた。
ロックのカッコよさを初めて知ったのがこのアルバムかもしれない。
もちろん、他のアルバム、ていうかNirvanaは出しているオリジナルアルバムが少ないから、全部大好きなんだけど、
高校の時の思い入れも含めて、このアルバムがやっぱり一番好きです。
もうびっくりするくらい名曲ぞろい。
普通のバンドのベスト盤よりずっといい。
1曲目は、もうロックの歴史に残る名曲やし。あのリフ聴いて衝動を覚えずにはいられないでしょ。セッションで演奏される回数も多分半端ないよねw
3曲目は、カートのソングライティングの頂点の一曲だと思う。
4曲目もカバーされ率、すごいだろうね。衝動の塊。
5曲目は、ポップだけど、ねじれまくってる。この曲のサビで、能天気にイェーっていう感じにならない、カートの声がすごい。
あかん、きりない。
でも、特に好きだったのが、
9曲目の"Lounge Act"
今でも好きな曲だけど、この曲の雰囲気、本当にロックを体現しているなぁ、って思う。
特に最後のデス声になるとことか、本当にたまらないっす。
カート、すげぇなぁ。
俺の好きなボーカルは、
John Lennon, Bob Dylan, Kurt Cobainの3人なんです。
この3人は割と不動だなぁ。
尖閣映像流出問題に関して思うこと
先日からメディアの話題を独占していた、『尖閣映像流出問題』。
とうとう映像を流出させた方が名乗り出られましたね。
現政権や、一部メディアが犯人探しに国民の関心をそらそうとする動きは見るに堪えないほど醜いものだったので、
名乗り出られてよかった、と思います。
すでに、どうやって映像を手に入れたのか、とか
巡視艇ナンバー3のベテランがなぜ、だとか
ゴシップ的な興味を抱かせるような記事が散見されるけど、
本当に大事なのは、そんなことじゃないと思う。
そういった立場にいる人が、
『あれを隠していいのか。私がこういう行為に及ばなければ、闇から闇に葬られて跡形もなくなってしまうのではないか。国民は映像を見る権利がある』
という義憤に駆られて、違法行為を犯してまで動画を投稿した。
この行為を行うまでに至らしめた現政権の、外交方針が最大の問題だと思います。
なぜ、政府が公開しなかったのか。
菅首相や仙石官房長官の発言を読んでいると、怒りを覚えます。
APECでの首脳会談実現に躍起になっていることが見て取れるが、
ああいった映像を隠してまで、
足元を見られるような外交をしてまで、
いったい何を首脳会談で話すというのだろう。
ちなみに
僕はどちらかというとリベラル派です。
ただ、尖閣諸島問題をめぐる中国政府のやり方には憤りを覚えます。
しかし、中国政府嫌い=中国人嫌い
という風には絶対なりません。
というかそういう意見は大っきらいです。
そんな単純な見方は大嫌いです。
僕の友達の中国の留学生、
北京であった人達など、
おおらかで素敵な人達ばかりでした。
単純で短絡的な思考は危険だといつも思っています。