ジョニヲです。
以前、私が自分のお小遣いで買ったカメラ SR-T 101 のお話をしました。
当時、ブラックボディがお店に無くて、手にしたのはシルバーボディでした。
その事もあってか、ブラックボディへの強い憧れ、こだわり意識が生まれてしまい、
カメラはブラックボディがカッコいいという思いが自分には強くあります。
冒頭の写真の minolta SR-T 101 は、大人になってから手に入れたカメラです。
はじめて買ったシルバーボディの SR-T 101 は実家にまだあるか?
買い替える時に下取りに出してしまったか、記憶が曖昧です。
minolta SR-T 101 は、1966年発売のカメラです。
手に入れたブラックボディのこのカメラ、露出計が壊れていました。
中古価格相場も安い機種なのですが、露出計が壊れているという理由で、
他のカメラを購入した時に、おまけに付けてもらったカメラです。
露出計に関しては、昔からフィルムカメラやっていると、
何んとなく、だいたい、そんな感じで何とかなります。
露出計が動いていたとしても、実際の精度もどうだか、当てにならない部分でもあります。
また、現在ではスマホのアプリといった便利なものもありますので、何とでもなってしまう部分です。
露出計が壊れていることから、このカメラには、
1962 minolta W.ROKKOR-PI 21mm F4.5 というレンズ専用機として使っています。
マニアの方はご存知かもしれませんが、このレンズには特徴的な部分がありまして、
ミラーアップさせて装着しなければなりません。
ミラーアップさせるという事は、ファインダーを覗いても何も見えない状態なんです。
という事は、ファインダー内に表示される露出計も見えなくなってしまうので、
露出計が壊れているこのカメラが、このレンズにはピッタリな相棒という事になります。
このレンズ、後ろにニョキっと出っ張ってるんです。
マウント位置より奥に入り込んできますので、
ミラーに干渉してしまう事から、ミラーアップできる機種でしか装着できません。
また、ミラーアップさせてしまうと、ファインダーに何も映らない状態になるため、
21㎜のファインダーを装着して、それに頼るか、
21㎜と広角なのでノーファインダーで勘を頼るしかありません。
純性のファインダーもなかなかレアで、手に入れられるチャンスがなかなかありませんでした。
機種によってカメラの形状が変わるので、ファインダーの台座の形の違う2タイプ存在していたようです。
この 1962 minolta W.ROKKOR-PI 21mmF4.5 には逸話があるんです。
Carl Zeiss Biogon 21mmF4.5 もコピーレンズと言われ、
Carl Zeiss からクレームが入ったとか???
真相は知らんけどね。
すぐに、レンズ構成を変更した
minolta W.ROKKOR-QH 21mmF4 が発売されています。
F値が少しでも明るいからという理由からか、
中古相場では、後の W.ROKKOR-QH 21mmF4 の方が、高値です。
そもそも、W.ROKKOR-PI 21mm F4.5 を見つけるのに、かなりの時間がかかりました。
探すというか、出会えたら運命!って感じで、
その時を待つ感じかな。
現在は、インターネットも普及し、見つけやすくなっているけど、
このレンズは玉数は少ないと思う。
それでも、他の高価なオールドレンズや、
本家の Carl Zeiss Biogon 21mmF4.5 と比べたら、
安いけどね。
今日の話は、こんなところ。
最後に1枚、このカメラで撮影した写真をアップしておきます。
それではまた。
ジョニヲ
PHOTO:2021 TAXI BLACK
CAMERA:1966 minolta SR-T 101
LENS:1962 minolta W.ROKKOR-PI 21mmF4.5
FILM:IL FORD XR2super 400