こんにちは。

☆ショウ☆です。

 

私のブログを訪れてくださり、
ありがとうございますキラキラ

 

では

私とマリの愛の物語の続きを

書いていきますねウインク

 

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こちら

*高校教師の私が

ホステス嬢と出会い、

恋に落ち、

悲しくも切ない終わりを迎えるも

「無償の愛」を学ぶのです。

 

【前回のあらすじ】
マリちゃんが私のマンションに

弁当を届けに来てくれた時

そこに

帰宅した私が居合わせ

マリちゃんを初めて部屋に

入ってもらいました。

そして

私達二人は

結ばれるのでした。

 

※私は、彼女のことを

いつもマリちゃんと呼んでいました。

ただし、この実話では

物語の展開上

「マリ」がいいと思い

そう書いています。

 

  第09話:交通事故! 首の骨折!!!

 

ベッドの中で、二人は、

ようやくひとつになれました。

 

私はマリを愛しく、

抱きました。

 

私達は

ホステスとお客という

関係を続けながらも

障害や制約があればあるほど

かえって、

ますますラブラブに

なっていったと思います。

:

:

:

 

 

 ある日の早朝のこと。

 

私はいつものように、

スーツに着替え、

仕事に出かけようとしていました。

 

「よし、今日も男前だ。」

 

と、ふざけて、

鏡の前に立っていたそばで、

突然

私の携帯が鳴りました。
 

着信番号を見ると、

マリからでした。

 

(なんで、

こんなに朝早くに、

どうしたんだ?


今日は約束していないけど、

会いたいな、
とでも言いたくて、

電話してきたのかな?

でも、

やっぱり、

早すぎるな。)

 

「もしもし! もしもし!」

 

聞こえて来た声は

マリではなく、

男性の声でした。

 

(うん、誰だ??)

 

「もしもし、

ショウさんですか。


僕、マリの弟です。
姉から頼れて、

電話しました。
 

姉が

車の事故を起こして

首を骨折してしまいました!

 

これから手術します。
 

あっ、

お姉ちゃんが 

出るそうです!

 

ちょっと、

待ってください!」

 

(この人は、

一体を言っているんだ? 


ふざけているんじゃないか。
確かに、

弟さんがいるとは

聞いていたけど、)
 

この時、私は、

初めて弟と

口を聞いたのでした。
 

(それにしても、

この弟という男性は

信じられないことを

言っている。)
 

私は、

少しだけ、

身構えました。


 

 

苦しそうな

かぼそい声が

聞こえてきました。

 

私は耳をそば立てました。


その聞き取りにくい声は

どう考えても

マリの声でした。


 

「もしもし、

 

あの、、、

 

ショウさん、

 

ごめんなさい。
 

私、

 

車の事故で

 

首の骨、

 

折っちゃったの。
 

これから、

 

手術なんだけど、

 

先生に頼んで、

 

電話させてもらったの。
 

じゃあね…。」


 

私は、完全に、

 

固まっていました。


 

「もしもし、替わりました。

ということですので、
必ず、姉が連絡するので、

待っていてください、

と言っています。

 

なので、

待っていてください。」


 私は、

焦って訊きました。
 

「いや!

あの、

今は、

どこの病院なんですか!?」
 

「とにかく、

姉は連絡すると

言ってますので、

連絡、

待っていてください!」
 

電話が切れました。

 

マリの弟は、

私の問いに、

答えてくれませんでした。

 





 

私は、

部屋の真ん中で

完全に硬直したまま

立ち尽くしていました。


 

頭の中は、

マリの最後に発した

 

 

「じゃあね…。」



という言葉だけが、

残っていました。

 

 

(何が、

「じゃあね」だよ!

今、マリは、

とても痛くて、

苦しいのに、、、

 

もっと、

「辛いの、

助けて」

とか、

言ってくれよ!)
 

 

呆然としながらも、

私は、そんなことを思いました。
 

それでも、

何とか気持ちを奮い立たせ

思い直し、

仕事に出かけました。


職場に着く間、

頭から、

マリの声が離れることは

ありませんでした
 

職場に着いても、

一日中、

ずっと考えていました。
 

生徒たちには、

申し訳なかったですが

 

授業に身が入らず、
放課後になると、

早退を教頭先生に申し出て、

急いで自宅に戻りました。

 

そして

帰宅後途中に
本屋立ち寄り

全国の病院一覧の本を

購入しました。
 

今と違って、

ネットのない時代なので、
簡単には調べることが出来ず、

こういうときは、

本に頼るしかないです。)
 

私は、その病院一覧を見て、

片っ端から、

電話をかけ始めした。


年齢と名前を伝え、

交通事故で入院していないか、

尋ねました。
 

甲斐もなく、

その日が終わりました。


翌日も同じことをしました。

 

そんなことを

無我夢中でやっている間に

事故前に 

マリに会った時の会話を

思い出しました。

 

そう言えば

マリは、叔父の一人が

危篤なので

お見舞いに

車で行って来ると

話していました。

 

マリは高速道路を使って

ある地方まで

叔父を見舞いに行くことを

私は

思い出したのです。

 

そして

事故の連絡を受けたのは

見舞いに行く翌日のことでしたが

その日は

大雨でした。

 

なので

その雨の中

スピードを出して

走っている車は

事故を起こしやすい。

 

マリの事故は

多分

高速道路で起きた事故ではないか。

 

そう

私は思い当たったのです。

 

 

新聞も買って、

そのような事故が

ニュースの記事に載っていないか、

見てみました。
 

日曜日になると、

出来る限り、

予想を立てて、

実際に病院に足を運び、
親類であると嘘をつき、

マリが入院しているはずと

病室の番号を尋ねて回りました。
 

どこの病院も

そういう名前の女性は

入院していない、

と言われました。

 

もちろん、

マリの携帯にも、

毎日電話をかけました。


その度に、

留守電のアナウンスの声に、

変わってしまったのです。

 

私は、どうしていいのか、

わからなくなっていました。

 

(絶対に手術は

成功しているに違いない。
どこかの病院にいるはずだ。
探して、元気づけてあげないと。)

 


 

何の手がかりもないまま、

時は無情に

過ぎて行きました。
 

 

 

3ヶ月が経った頃、

私は、こう考えました。

 

 

(絶対に

 

諦められないぞ。


何が何でも、

 

マリの入院先を、

 

見つけてやる。)

 

来る日も来る日も、

私は、

あちこちの病院に、

電話をかけまくりました。
 

途中、こんなことを続けて、

本当に見つけられるか、
心が折れそうになったこともありました。
 

でも、その度に、

あのマリの屈託のない声と

笑顔が頭に浮かび、
何クソっと、

自分を奮い起こし、

頑張りました。
 

それに、

こうも考えました。

 

(マリは首の骨を

 

折っているんだぞ!

苦しいのは、

 

マリの方だ!

 

こんなことで、

 

お前が

 

めげてどうする!)
 

再び、私は

黒電話の受話器を

握りしめました。

(この時代は、

いわゆる家電を使うことが普通で、
携帯は、まだ一人一台ではなく、

それほど普及していませんでした。

それに、携帯を使うと、

電話代金も結構したのです。)




夏が来ました。

 

鬱陶しい梅雨も終わり、

7月の空は、

真っ青に晴れ渡っていました。
 

でも、私の心は青空のように、

晴れることはありませんでした。

 

ただ、

私は、あることを思いつき、
それを、

2週間ほど前から

実戦していたのです。

 

マリの携帯は、

留守電機能を使えば、
他の電話から、

留守電を聞くこと出来ました。
 

つまり、

他の電話から

留守電サービスにかけて、
暗証番号を入れると、

自分への留守電メッセージを

聞くことが出来たのです。
 

マリの携帯は

私名義のものでした。

なので、

暗証番号を

自分で設定していました。

 

そして、

その留守電は、

聞き終わると

自動的に消去されました。
聞かないまま、

放置しておくと、
5日後に自動的に

消えるシステムになっていました。
 

(お分かりいただけたでしょうか。)
 

私は、一縷の望みを、

それに託したのです。

マリが携帯の留守電を、

いつか聞いてくれるのではないかと。
 

その日に、

マリの携帯に

留守電メッセージを入れて、
5日間、

私自身の声が残っていれば、

マリは、

聞いていないことになります。

 

5日以内に、

私のメッセージが

消えていれば、
それは、

マリが聞いていたことになります。

 

私は、7月に入り、

このことを試しに

始めていたのです。

 

7月の半ばの出来ことです。


7月15日

私は、今日もマリの携帯に
一生懸命考えた応援メッセージを

留守電に入れました。

必ず、いつか聞いてくれると信じて。
 

この日は、

「マリちゃん、

 

こんにちは!

今日も応援メッセージ入れるね。

今日思ったことは、

 

雨のこと。

雨って、鬱陶しいし、

 

嫌なものだよね。

本当に、

 

降っているときは、

 

憂鬱になるよね。
 

でもね、

 

雨がずっと

 

降り続くことはないよね。

必ず止む。

 

必ず、

 

晴れが来る。

そう、

 

止まない雨はないんだ。
 

毎日、

 

早く良くなることを祈ってます。

では、

 

今日も歌います!
 

丸い地球の水平線に

 

何かがきっと待っている〜う〜う〜♪

苦しいこともあるだろさ♪

 

悲しいこともあるだろさ♪

だけど、

 

ぼくらはくじけない♪

 

泣くのは嫌だ♪

 

笑っちゃお。

 

すすめ〜!……♪♪♪


 (『ひょっこりひょうたん島』という

NHKの児童向けの人形劇の主題歌です)

 

マリちゃん、

 

じゃあ、

 

またね。」

 

こんなメッセージを

留守電に、

マリを思い浮かべながら、

私は心を込めて入れました。
 

7月16日

留守電サービスにかけました。

 

私の昨日入れたメッセージが流れました。

 

(マリは聞いていない。)
 

7月17~19日

16日と同じように、

私のメッセージが流れたました。


(やっぱり、マリは聞いていない。)
 

7月20日

その日のこと、、、

 

 

夏の熱い日差しを受けて、

帰宅の道を歩いていました。

 

私は、おもむろに、

自分の携帯を取り出し、
留守電サービスに、

いつものようにかけ、

暗証番号を入れました。
 

「お預かりしている

メッセージはありません。」
 

と、変わらない機械的な声でした。
 

でも、この時、

私は、この留守電は、
いつマリの携帯の入れたのかを

思い出そうとしました。
 

昨日の時点で、

5日経った留守電メッセージは

自動で、消去されていたから、
すぐにその後、

私は、

新たなメッセージを

入れいていたのです。

 

えっ!まさか、

 

マリが聞いてくれたのか!

 

私は、半信半疑でした。


なので、その日に、

改めて、メッセージを入れてみました。
 

そして、

翌日、

そのメッセージは消えていました。

 

私の留守電メッセージが

消えていた!

 

私は、もう確信しました。

絶対に、

マリが聞いてくれていると!


私は、興奮状態にありました。

 

もう嬉しくて、

毎日、マリを励まそうと、
一生懸命考えて、

応援メッセージを入れました。
 

こうして、

確実に留守電メッセージは、
翌日、

いや、早い時は、

その日の内に、

消えていたのです。

 


 

【次回予告】

私は、マリが

留守電メッセージを聴いてくれていると

確信し、毎日留守電をかけていました。

 

ある日、自分が顧問をしている

サッカー部の合宿から帰宅すると、

郵便受けから取った郵便物の中に

一枚の絵はがきがあったのです。


 

 

​​​​​

 

次回も

お楽しみにしてくだいね。^^

 

☆ショウ☆

 

 

※私の熱血高校教師時代の

 朗読版もあります。^^

【ススムの物語】

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気になる

第10話

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第8話は

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