■解説
テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。
流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔とともに事態の収拾にあたるが……。
主人公・舟渡エレナを満島ひかり、梨本孔を岡田将生が演じ、事件に巻き込まれる関係者役で阿部サダヲとディーン・フジオカ、捜査を担当する刑事役で「アンナチュラル」の大倉孝二と「MIU404」の酒向芳が出演。さらに「アンナチュラル」から三澄ミコト役の石原さとみ、中堂系役の井浦新、久部六郎役の窪田正孝ら、「MIU404」から伊吹藍役の綾野剛、志摩一未役の星野源らが再結集する。主題歌も「アンナチュラル」「MIU404」に続き米津玄師が担当した。2024年製作/128分/G/日本/配給:東宝/劇場公開日:2024年8月23日
■スタッフ
監督 塚原あゆ子 脚本 野木亜紀子 プロデューサー 新井順子 エグゼクティブプロデューサー 那須田淳 共同プロデューサー 八尾香澄 撮影 関毅 照明 川里一幸 録音 西條博介 美術 YANG仁榮 編集 板部浩章 スタイリスト 金順華 ヘアメイク 千葉友子 山田みずき VFXクリエイティブアーティスト 早野海兵 DIプロデューサー 齋藤精二 カラーグレーディング 齋藤精二 音響効果 猪俣泰史 ミュージックエディター 遠藤浩二 音楽 得田真裕 主題歌 米津玄師 監督補 濱野大輝 助監督 鳥居加奈 スクリプター 森本順子 制作担当 鷲山伸人 大藏穣
■キャスト
八木竜平 阿部サダヲ
三澄ミコト 石原さとみ
中堂系 井浦新
久部六郎 窪田正孝
東海林夕子 市川実日子
木林南雲 竜星涼
坂本誠 飯尾和樹
- 向島進 吉田ウーロン太
三澄夏代 薬師丸ひろ子
神倉保夫 松重豊
伊吹藍 綾野剛
志摩一未 星野源
陣馬耕平 橋本じゅん
勝俣奏太 前田旺志郎
糸巻貴志 金井勇太
- 田島雄介 永岡卓也
桔梗ゆづる 麻生久美子
白井一馬 望月歩
■映画レビュー
評価:5.0 「不条理な世の中で生きていかなければならない」 ぱんだもちさん
2024年8月31日・・・決して他人事として捉えられない作品だと感じた。これが日本の現状で、現実であることを突きつけられたような気がして、ある意味でショックを受けた。特に最後のシーン。こんな不条理な世の中でも、明日も明後日も変わらず生活を続けていかなければならないことへの残酷さが身に染みた。
miuやアンナチュラルの頃から、世の中の不条理さを表現しているように感じてたけれど、今回の映画でそれらの結論が出たような気がした。世の中は不条理で、残酷、だけど、その中でも必死に普通に当たり前に生きていかなければならない。そのような残酷な世界であることを、この作品を見た人全員に感じて欲しいなと思った。miuやアンナチュラルで子供だった子達が社会に出て生活している場面が何度かあり、不条理さを知っている彼らがそれでも一生懸命に生きている姿として映り、心打たれた。
※もう全ての登場人物に感情移入できちゃう、神のような作劇。2ちゃんねるあたりじゃ酷評してる奴(多分少人数の工作員)もいるけど、こんな緻密に伏線張り巡らされた名脚本に文句言うたぁ信じられねえなー、まったくぅ~。
●ラストマイル × アンナチュラル × MIU404 シェアード・ユニバースヒストリーPV
※「止めませんよ、絶対・・・」でも止めなくちゃならない事態はあるんです。人として。
●何個気づいた?ファンならわかるアンナチュラル/MIU404ネタ10選
※邪推が過ぎるんだが、愛が感じられるからオッケー👌だね
※相変わらず性格が悪い中堂系。そうじゃなくっちゃあー!
・ドラマ&ムービー 映画『ラストマイル』公開 興収50億円狙えるスタートに
きょう23日から全国352館で公開され、午後3時までの動員と土日の座席予約数を考慮すると、興行収入50億円を目指せるスタートとなった。
主演した満島は「野木(亜紀子)さんの脚本、塚原監督の演出の作品に出演させていただけてうれしかった」と笑顔。「試写会で初めて見た時に脚本を読んでいても、もちろん面白かったんですけど、やっぱり野木さんの書いてることはとても複雑で、それぞれの職業の人に本当にフォーカスを当てて、みんなが主役で書いている。自分の役の感情だけで読むと混乱してきちゃうような脚本の構造になっていて。できあがったのを見て初めて、こういう映画だったんだって思ったことはたくさんあった」と本作の魅力を語った。俳優の満島ひかり(38)、岡田将生(35)、大倉孝二(50)、塚原あゆ子監督が23日、都内で行われた映画『ラストマイル』の公開初日舞台あいさつに登壇した。
※大ヒットめでたい!特に「アンナチュラル」の登場人物のその後が見られるだけで感無量だ。六郎が一人前になっている姿にオロローーン
・脚本:野木亜紀子コメント(公式より引用)
お待たせしました、三作目です。法医学者、機捜刑事ときて、今回は会社員。
21年のはじめ、どんな映画がいいか塚原監督に訊ねたら「宅配荷物が爆発する話は?物流が止まると大変」とのこと。そのワンアイデアで一本書きました。
憧れの満島ひかりさんを召喚することに成功、久方ぶりの岡田将生さんも来てくれて、幸せな座組が実現しました。
無謀な台本を見事に顕現させる剛腕、それでいて情感豊かに紡ぎだす塚原監督の新たな世界を、スクリーンで堪能してください!
※一人でも多くの人に鑑賞してもらいたいネー。で、それ切っ掛けでTVシリーズの「アンナチュラル」と「MIU404」にも目を向けてもらえると、さらに嬉しい♪
・シネマトゥディ 塚原監督、石原さとみとの再会に感慨「いつの間にかお母さんに…」
ドラマ「アンナチュラル」(2018)、「MIU404」(2020)と世界線を共有する、シェアード・ユニバース完全オリジナル映画『ラストマイル』(8月23日全国公開)を手掛けた塚原あゆ子監督が懐かしのキャストたちとの再会を振り返った。
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シェアード・ユニバースならではの楽しみと言えるのが、「アンナチュラル」と「MIU404」のメインキャストの総出演だ。しかも、「アンナチュラル」は法医学者たち、「MIU404」は機捜刑事という、連続爆破事件を描く本作に登場しても違和感がないキャラクターがそろっており、ドラマを知らない観客も映画の世界に入り込める工夫がなされている。
撮影にあたって「アンナチュラル」に登場したUDIラボ(不自然死究明研究所)のセットも完全再現。ミコトの食べる芋けんぴまで用意されていたといい、塚原監督も「本当に当時のまま完全再現されていて、びっくりしました」と舌を巻く。UDIラボのセットは、映画のメイン舞台となるデリファスの関東センターと同じ場所に作られていたといい、セット裏ではエレナ役の満島とUDIラボメンバーの対面も実現していたようだ。
懐かしい場所に集ったメンバーとの再会について「もう、本当におかえりって感じでしたね。みんなに、おかえり!(当時の感覚)覚えてる? なんて言ったら『うん、うろ覚え! やってるうちに思い出す~』と返してくるみたいな感じで(笑)。周りも当時と同じスタッフですから。みんな懐かしがりながら、楽しんで撮影していました」と語る塚原監督。キャスト陣も久々の再会を楽しんだようで「もっとお話をしたかったってみんな言ってましたね。撮影でも、もっと掛け合いがしたかったって」と明かした。
※ショージさんはご結婚とかされたんだろうかーーー?リアルな知り合いのように、気になってまうわ。
・モデルプレス 満島ひかり「ラストマイル」“当て書き”を信じていなかった 脚本家・野木亜紀子氏が思い出明かす
現在公開中の映画「ラストマイル」の脚本を手掛けた脚本家の野木亜紀子氏が27日、自身のX(旧Twitter)を更新。主人公・舟渡エレナを演じた女優・満島ひかりとのエピソードを明かした。
この日、「ラストマイル」公式Xが「#ラストマイル制作日記」と称して「実は満島ひかりさんをアテガキして描かれた主人公・舟渡エレナの役柄。とても明るい満島さんはエレナのイメージにピッタリ!」と満島の役柄を紹介。満島の役柄は“当て書き”(演者を想定して脚本を書くこと)であることを明かした。
野木氏は、この投稿を引用し「徹頭徹尾、完全に当て書きで書いたのに、『この役、私でいいんでしょうか……?』と満島さんに信じてもらえなかった思い出」と脚本を読んだ満島から“当て書き”だと信じてもらえなかったことを告白。続けて「映画が完成して試写を2回見てようやく『当て書きだ!』と気付いたそうです。ヴォイスミツシマより」と満島の可愛らしいエピソードを明かした。
※どのあたりで気付いたんだろう・・・。会社の商品バンバン買い漁るとこらへんかしらん?
◎週刊文春に掲載された満島ひかりさん(舟渡センター長!)のお写真3連発!(Xより)
※たとえ下手のエレナさん、愛おしかったわーーー。桃太郎の代わりに金太郎が、、、の例えを何度も一蹴されるシーンは見ものナノヨ!
★この下の記事は、映画未見の方は読むのを遠慮してくださいな。劇場へぜひとも観に行こうじゃあないですか!ぜひに、ぜひに。
・ネタバレ考察 ◯◯が残した言葉の意味とは? 物流サービスが抱えている問題点
『ラストマイル』のキーワードはロッカーに残された「2.7m/s→0」と「70kg」という言葉だ。これは飛び降りた山崎佑が残した言葉で「2.7m/s→0」はベルトコンベアの速度、「70kg」はベルトコンベアの耐久重量を示していた。
山崎佑は飛び降りることで、「70㎏」以上の負荷をかけてベルトコンベアを止め、デイリーファーストの人間を機械のパーツとしか思っていないシステムを告発しようとした。しかし、山崎佑が飛び降りてもベルトコンベアは完全には止まらず、意識を失う中で一度は止まったベルトコンベアが「2.7m/s→0」の速度で再び動き出すのを山崎佑は見ることになる。
「2.7m/s→0」と「70kg」というベルトコンベアの速度と耐久重量を書くことで、自分の後に来る社員にデイリーファーストが抱える問題を伝えたかったことはわかる。しかし、それでは「2.7m/s→0」の「0」とはどのような意味なのだろうか。その答えはパンフレットで語られた梨本孔役の岡田将生の言葉にあると考察できる。
梨本孔から見る「2.7m/s→0」と「70kg」
梨本孔は入社して2年目のチームマネージャーだ。そのため、西武蔵野ロジスティクスセンターについて詳しいかと言えば微妙な経験年数である。前職は「日本の企業の悪いところ煮詰めたような会社」でホワイトハッカーとして働いていた。
前職の経験から、孔はシステマチックなデイリーファーストを居心地が良いと感じていたが、無差別連続爆破事件をきっかけにそのシステマチックな部分に違和感を抱くようになる。そして、その違和感は山崎佑の存在の隠蔽によって確信に変わった。
孔を演じるにあたって、パンフレットによれば岡田将生は自分の20代の頃の経験と重ねたという。目まぐるしく移り替わる景色の中、動いていないと壊れてしまうと感じた20代。それが孔だけではなく、山崎佑など、デイリーファーストのロジスティクスセンターで働く人々にあるのではないかと岡田将生は考えているようだ。
「2.7m/s→0」と「70kg」という言葉で語られたベルトコンベアは、動き続けなければ壊れてしまうという追い詰められた社員たちの心の象徴なのかもしれない。「2.7m/s→0」の「0」とは、動かないベルトコンベアには意味がない、会社のシステムについていけない自分には意味がないということを語りたかったと考察できる。
ベルトコンベアが「2.7m/s」を維持して動き続けるように、自分も動き続けなければならないと考えるほど追い詰められていた山崎佑。それは舟渡エレナや梨本孔も同じだったかもしれない。特に舟渡エレナに関してはこちらの記事で詳しく考察している。しかし、デイリーファーストやその下請けである羊急便、孫請けの佐野親子は「2.7m/s」で動き続けるベルトコンベアではない。人間だ。人間が「2.7m/s」を維持して淡々と動き続けるようなことは不可能であり、どこかで止まって休息を取らなければ壊れてしまう。
それでも、焦っている人間は動き続けないと周囲に置いて行かれるという錯覚にとらわれてしまう。それが山崎佑や舟渡エレナ、梨本孔の精神を追い詰めたのではないだろうか「2.7m/s」の維持。その結果起きたのが山崎佑の飛び降り事件であると考察できる。山崎佑は意識を完全に失う直前、「馬鹿なことをした」といった旨の発言を残している。これは飛び降りなどせず、ストレスの原因であるデイリーファーストからいち早く離れるべきだったという意味ではないだろうか。
ベルトコンベアを止めると存在価値がなくなる、つまり「2.7m/s→0」に囚われることなく、『ラストマイル』の最後の舟渡エレナのように退職するのも一つの手だと飛び降りてから気づいた山崎佑。デイリーファーストと手を切り、新しい道を選んだ舟渡エレナ。舟渡エレナからセンター長を引き継いだ梨本孔。
二人のことを知った梨本孔はどのような決断をするのだろうか。そのような考察の余地があるのも『ラストマイル』の魅力の一つだ。今後も『アンナチュラル』や『MIU404』に続き、『ラストマイル』もシェアードユニバースの一部として広がっていくとすれば、梨本孔がどのような決断をしたのかを別作品で知ることができるかもしれない。今後のシェアードユニバース展開に注目だ。
※「存在価値がなくなる」という解釈はいかがなものか。1ダースの爆弾の答えがココにあった!とエレナは叫んでいた。→0はそのスピードで歩み続けることの一時停止(佐野親子の弁当にかける時間談義もちゃんとテーマに絡んでいるんだ!)を、そして「70kg→0」というのはすなわち、人の死を意味する(死んで灰になったら重量もなくなっちゃう)のだと思う。犯人の覚悟を読み取ったエレナは、自らの体験にも思いを馳せ、身につまされる思いで事件の真相にたどり着いたのだ、きっと。
★感想:実はもう既に二度観た・・・
☆オマケ 月替わり企画「日めくり」カレンダー
8月は【「まいにち、つながろう」 by 松岡修造♪】
★8月25日(日)
『諦めてもいい 諦めなければ』
(何をしてもうまくいかないのか。応援されても前に進めないのか。
そんな時は諦めてもいい。心にも休みは必要なんだから。
それでも、すべてを諦めてほしくないんだ。
99%は諦めても、1%だけは自分を信じる気持ちを残しておこう。
君が再び前に進もうとする時、その1%が君の力になるから。
諦めるな、自分を信じることを。)
☆細かすぎて伝わらない「あきらめるな」動画
●【ちいかわ】ちいかわ食玩情報!あきらめるな予約!
・今回はちいかわ食玩情報です! 予約も始まりました〜!最近入手困難な食玩欲しい方諦めずに〜!まだ間に合うかも〜!/プレミアムバンダイ(全て在庫無しになってても〜諦めずちょこちょこ見にきてください)在庫復活してる場合あります〜。