■解説
人間が抱く「感情」たちの世界を舞台に描き、2016年・第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーのアニメーション映画「インサイド・ヘッド」の続編。
少女ライリーを子どもの頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは、転校先の学校に慣れ新しい友人もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する日々を過ごしていた。そんなある日、高校入学を控え人生の転機に直面したライリーの頭の中で、謎の警報が鳴り響く。戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう「シンパイ」、誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、常に退屈&無気力な「ダリィ」、いつもモジモジして恥ずかしがっている「ハズカシ」という、大人になるための新しい感情たちだった。
前作に続いてメグ・レフォーブが脚本を手がけ、「モンスターズ・ユニバーシティ」のストーリースーパーバイザーを務めたケルシー・マンが監督を担当。2024年製作/96分/G/アメリカ/原題:Inside Out 2/配給:ディズニー
劇場公開日:2024年8月1日
■スタッフ
監督 ケルシー・マン 製作 マーク・ニールセン 製作総指揮 ピート・ドクター ジョナス・リベラ ダン・スキャンロン 原案 ケルシー・マン メグ・レフォーブ 脚本 メグ・レフォーブ デイブ・ホルスタイン 編集 マウリッサ・ホルビッツ 音楽 アンドレア・ダッツマン 日本版エンドソング SEKAI NO OWARI
■キャスト
ヨロコビ エイミー・ポーラー
シンパイ マヤ・ホーク
- ライリー ケンジントン・トールマン
ムカムカ ライザ・ラピラ
ビビリ トニー・ヘイル
- イカリ ルイス・ブラック
- カナシミ フィリス・スミス
- イイナー アヨ・エデビリ
- リリマー
- グレース・ルー
ダリィ アデル・エグザルコプロス
ママ ダイアン・レイン
パパ カイル・マクラクラン
ハズカシ ポール・ウォルター・ハウザー
イベット・ニコール・ブラウン
ブルーフィー ロン・ファンチズ
- ポーチー ジェームズ・オースティン・ジョンソン
- ランス・スラッシュブレード ヨン・イェ
- スティーブ・パーセル
- デイブ・ゴールズ
- カーク・サッチャー
フランク・オズ
- ポーラ・ペル
ジューン・スキッブ
ピート・ドクター
- ポーラ・パウンドストーン
ジョン・ラッツェンバーガー
- サラユー・ブルー
フリー
- ボビー・モナハン
- ケンドール・コイン・スコフィールド
カナシミ 大竹しのぶ
シンパイ 多部未華子
ライリー 横溝菜帆
- ハズカシ マヂカルラブリー村上
ヨロコビ 小清水亜美
- ムカムカ 小松由佳
- ビビリ 落合弘治
- イカリ 浦山迅
イイナー 花澤香菜
ダリィ 坂本真綾
- ランス・スラッシュブレード 中村悠一
ブルーフィー 武内駿輔
- ポーチー 花江夏樹
■映画レビュー
評価:4.0 「感情からの卒業を描いた思春期の成長ストーリー」 つくくんさん
2024年8月12日・・・前作はまだ小学生だった娘と見に行き、今作は高校生となった娘と見に行きました。そんなに月日が経ったのか。。
この作品とても好きです。感情を押し殺しては人間成長できないし、本当の幸せは手に入らない、という人間にとって非常に大事な事を、小難しくなく分かりやすく教えてくれる作品。今作も基本的な構造は一緒だけれど、新しいギミックや思春期ならではの成長の奥深さも感じられる良作でした。前作は遠方への引越という幼いライリーにとって劇的な環境変化を、我慢して抑え込んでいたカナシミを解放することで乗り越え成長する物語。今作のライリーは思春期となり、大きく変化し始めた人間関係に順応しようとする中で、新たに芽生えた感情に翻弄されながらも、なんやかんやで乗り越えますよ、というお話。新たな感情として登場したシンパイは、新しい人間関係に順応するために当初はうまく立ち振る舞い、それまで司令塔だったヨロコビに変わりライリーの言動を支配していきますが、次第にシンパイの感情に支配されたライリーは暴走していくことになります。ここで今回新たに登場した人格ギミックが展開のキーとなります。それまではヨロコビ達が選別したポジティブ記憶のみから構成された「私いい人」キャラでしたが、シンパイによって「私ダメな人」キャラにキャラ変させられてしまいます。
なんだかんだあって、今まで忘れようとしていたネガティブ記憶も含めたいい人キャラでもダメキャラでもない、色々な記憶・経験を統合した新しいライリーの人格が形成されたことで、これまで感情に支配される一方だった脳内制御をヨロコビに任せることをライリーは決断します。
シンプルに悲しみを乗り越え成長する子供の脳内を描いた1に対して、思春期特有の人格崩壊と再形成、感情優先の幼稚な子供から理性で感情を制御できる大人へと、やや複雑な成長を描いたこのシーン、ここが1との一番の違いであり、この作品一番の見せ場でした。エンドロールでのサブキャラの脳内劇場を密かに楽しみにしてましたが、今回はパパとママがほんの少し出てきたくらいでしたね。続編があるか分かりませんが、ミッドライフクライシス真っ最中の私としては、中年の挫折を乗り越えるまでの脳内を描いて欲しいですね。需要あるか分かりませんが。
※キャラクターが増えて賑やかにはなったけど、ストーリー自体はパート1とあまり変わらない気がして・・・。結局、悪い記憶を消したりして操作するんじゃなく、自らに選ばせるっていう結論?ダヨナー。でもそれって、最初の設定を否定してない~~?とか思っちゃったし。
●予告 「ライリーのあふれ出す感情」編
※次回作には「ラブ」とか「ライク」とか出てきてまた揉めそうナナーーー♪
※鈴木敏夫さんのコメントが可愛いw 宮崎&高畑の両巨頭の脳内を知り尽くした男・鈴木Pからすれば、物申したい事もいろいろあるだろうに。奥ゆかしいッスな♪
・otocoto 【独占】専門家が解説! 映画『インサイド・ヘッド2』に学ぶ、“シンパイ”に振り回されない方法とは?
大ヒット公開中の『インサイド・ヘッド2』で、頑張り屋さんの主人公ライリーの中に新たに現れた“大人の感情”シンパイは、大好きなライリーのために、最悪の将来を想像して何かと先回りして準備をするキャラクター。シンパイの暴走によってライリーは不安で眠れない夜を過ごしたり、他人と比べて自分のダメなところに落ち込んだりすることもある。そんなシンパイとうまくつきあうにはどうしたらいいのだろうか。
“シンパイ”という誰もがもつ感情に振り回されない方法について、法政大学文学部心理学科の渡辺弥生教授は「自分の気持ちを客観的に受け止めること」「イケてる自分のイメージをすぐ取り出せるようにしておくこと」が大切だと解説。そうすることで「自分をそこそこ受け入れるためにどうすればいいかの手立てを考える」ことができるようになるという。
様々な場面で“シンパイ”という感情に襲われることは誰にでもある。渡辺教授は、ライリーのように“心配”という感情に襲われてしまうことについて、「自分で自分のネガティブな感情をコントロールすることは誰にとっても難しいです。ただ、悔しいとか心配とか人を羨んだりとか、一見ネガティブな感情は生きるために必要な感情なんです」と、専門家の視点から語る。
また、渡辺教授は、シンパイする気持ちが大きくなり過ぎた時の対処法について「映画でも描かれていますが、自分のいろんな感情に気づくことが大切です。それに気づくことができたら、友達や他人の中にもそれがあることを理解するようになります。気持ちに翻弄されそうですが、少し冷静に客観的に受け止めることができると、うまく調整することを模索し始められると思います。ライリーもやっていましたが、冷静に深呼吸したり、ダメなところを改善したり、複雑な感情に対する対処法を試行錯誤して考えられるようになります」「過去の自分のカッコいい瞬間やよくできた時のヒーローイメージを自分の心の中にキープしておいて、ダメだと思った時にそれを記憶から引き出すのも、対応スキルの一つになります。(ライリーの中にも)たくさんの思い出ボールが山のように積まれていますが、その中の悪い記憶ばかり検索してしまうとズルズルと自己嫌悪の谷に引きずり落とされてしまいますが、いい思い出や「やれたんだ!」というイメージを検索できると、自分への労りや「そこそこ」イケてる自分を慈しむ心が生まれます。」と本作で描かれたライリーの姿と重ねて語った。
ライリーの記憶は些細な日常の1コマでさえも思い出ボールとして頭の中で保管されている。楽しいこともつらいことも、すべての日々の記憶がライリー自身を作っていることが描かれる本作は、思春期に、そして大人になってからも役立つ、生きていくうえで大事なネガティブな感情と向き合う方法を教えてくれる。映画『インサイド・ヘッド2』は、公開中。
※多部ちゃんのシンパイ、むっちゃウマかったなぁー。モノホンの声優さんみたいじゃった。
●多部未華子、声優出演の映画観た子どもの反応にガッカリ
※まぁ、シンパイは子供人気は出んわなぁ~~。
●小ネタ5選
※モデルになったという監督の娘さんとのツーショット。
・ディズニー・ムービー SEKAI NO OWARIの楽曲が優しく包み込む 特別ミュージッククリップ映像
ケルシー・マン監督
「この映画にとって完璧なエンドソング!『プレゼント』が大好きです」日本に先駆け全米をはじめ世界で公開されている本作ですが、エンドソングにオリジナル曲以外の楽曲を使用することが許されたのは世界で唯一、日本だけ!先日、エンドソングが発表されると、「歌詞と作品が合いすぎていて、予告編だけで泣いた」「『プレゼント』がエンドロールで流れたら号泣確定」など絶賛の声が寄せられました。
自分のダメなところもまるごと愛おしくなるような、頑張る人々の心をぎゅっと抱きしめてくれる映画史上最も優しいラストシーンの感動を彩るSEKAI NO OWARIが生み出した名曲『プレゼント』に、監督を務めたケルシー・マンは「SEKAI NO OWARIのみなさんの『プレゼント』は、『インサイド・ヘッド2』にとって完璧なエンドソングです!私たちがこの映画を通じて観客のみなさんに届けたかった最も大切なメッセージは、ダメなところも含めて自分を愛すること、すべての感情はいつか宝物になるということでした。そして、SEKAI NO OWARIのみなさんの楽曲は、そんな映画の大切なメッセージを見事に体現してくれています。こんなにも深く心を打ち、前向きな気持ちにしてくれる楽曲を生み出してくださったことにとても感謝していますし、日本の観客のみなさんに『インサイド・ヘッド2』の最後で『プレゼント』を聴いていただけるのがとても楽しみです。」と大絶賛しています。日本版エンドソングに決まったと聞いたとき、Nakajinさんは「選んでいただいたのが『プレゼント』なんですよね。『プレゼント』を知ってくれていたんだ」と驚いたことを明かし、Saoriさんは「『インサイド・ヘッド2』は絶対見に行こうって決めていた。その映画のエンドソングに自分たちの曲がなるっていうのは、初めての経験だったから叫んじゃったよね。」と喜びを語りました。解禁された特別ミュージッククリップでは、Fukaseさんが優しく力強く歌い上げる『プレゼント』にのせて、高校入学という転機を控えた頑張り屋の少女・ライリーの頭の中で感情の嵐が巻き起こる様子が映し出されます。ライリーの幸せを子供の頃から見守るヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの感情たちの前に、新たに大人の感情、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れ、「もう、ライリーにヨロコビたちは必要ない」と感情をコントロールする司令部から、ヨロコビたちを追放してしまいます。頑張れば頑張るほど、親友とすれ違ったり部活でもうまくいかなかったり、今までと違う自分に戸惑うライリー。
ヨロコビたちの代わりにライリーの感情のコントロールを乗っ取った<大人の感情>たちの暴走によって感情の嵐が巻き起こり、ライリーは自分らしさを失っていきます…。誰かと比べて不安になったり、自分ってダメだなと思ったり…あふれ出る感情を抑えられなくなっていくライリーに、「ひとりぼっちにさせないから、大丈夫だよ」という優しい歌詞が「大丈夫だよ。ライリー」とヨロコビが手を差し伸べるように、そっと寄り添い、心を温かくしてくれます。
映像を見たNakajinさんは「前作では、自分の過去と照らし合わせて考えてしまって、自分にとっては“あの時”が“今のライリー”だなって、思って見ていました。今作は新しい感情が生まれてくる、そこに自分の人生が今度はどうリンクしてくるのか楽しみになる映像だなと思いました。」と映画への期待コメントを寄せてくれました。日本版エンドソングがやさしく包み込む映画の世界をぜひ劇場でお楽しみください。
●特別映像 日本版エンドソング「プレゼント」
※切ないシーンにも似合うねえー、この日本版主題歌は。
●ピクサーがノリに乗ってた時代に発表された傑作映画
※なるほどー。これは物語文の読解にも役立つワイ。
★感想:9つの感情をうまく監督できたと言えるんでしょうか、どうでしょうかー。
☆オマケ 月替わり企画「日めくり」カレンダー
8月は【「まいにち、つながろう」 by 松岡修造♪】
★8月5日(月)
『毎日測ろう 心温計』
(体温計を使っていた時、ふと思ったんだ。
体の温度は測れるけど、心の温度はどうやって測るのかと。
今の自分の心はどういう状態なのか・・・
そんなふうに考える習慣がつけば、いつでも心のバランスが整えられる。
心温計で、いつも心をハッピーに!)
●【理系】松岡修造の熱量を計算したら人間◯億人分になった
※もう、このボードで落ちてるやろw そのあとの計算、要るかーー?
☆細かすぎて伝わらない地球冷却微生物の話
●世界初の温暖化対策 地球冷却微生物
※修造VS微生物。地球の存亡を賭けた戦いが始まる、、、のか?