『こんにちは、母さん』久々に寅さん世界に浸る | ジョニー暴れん坊デップのA部屋

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・eiga.com 作品情報 『こんにちは、母さん』

■解説

 山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎え、現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。同じく山田監督と吉永主演の「母べえ」「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目にあたり、劇作家・永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」を映画化した。

 大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに気づく。いつも割烹着を着ていた母は艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫だったが、下町の住民たちの温かさや今までとは違う母との出会いを通し、自分が見失っていたものに気づいていく。
 母・福江を吉永、息子・昭夫を大泉洋が演じ、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOUが共演。

2023年製作/110分/G/日本/配給:松竹/劇場公開日:2023年9月1日

オフィシャルサイト

 

 

■スタッフ

監督  原作 永井愛 脚本 山田洋次 朝原雄三 プロデューサー 房俊介 阿部雅人 撮影 近森眞史 照明 土山正人 録音 長村翔太 美術 西村貴志 装飾 湯澤幸夫 編集 杉本博史 音楽 千住明

■キャスト

■受賞歴

第47回 日本アカデミー賞(2024年)

ノミネート

最優秀作品賞  
最優秀脚本賞 山田洋次 朝原雄三
 最優秀主演女優賞 吉永小百合
最優秀助演男優賞 大泉洋
最優秀助演女優賞 永野芽郁
最優秀撮影賞 近森眞史
最優秀照明賞 土山正人
最優秀音楽賞 千住明
最優秀美術賞 西村貴志
最優秀録音賞 長村翔太
最優秀編集賞 杉本博史

■映画レビュー

評価:4.0 「正統派大船調を堪能」 山の手ロックさん

2023年10月2日・・・山田洋次監督と吉永小百合の母もの3作目。前2作と異なり、現代を舞台にした家族映画で、山田監督の真骨頂を発揮している作品となった。前作「キネマの神様」では、さすがに山田洋次も衰えたなと感じさせられたが、今作では、シナリオ、演出ともに熟練の技を見せている。誰にでも起こりそうな家族の問題を丁寧に描き、クスッと笑わせ、ホロッと泣かせて、後味すっきり。まさしく正統派大船調の面白さを堪能させてくれる。冒頭のビルのショット、居酒屋のカウンター、足袋屋の看板など、あまりに小津安二郎を彷彿とさせていて、ちょっと驚く。

 吉永小百合は相変わらず生硬だが、かわいいお祖母さんになっている。山田監督との相性はどうかと思った大泉洋が、期待以上に良い。永野芽郁、宮藤官九郎をはじめ、脇もみな良い。肝心の吉永小百合と寺尾聰のからみは、少し弱い感じがしたが。いまだ健在ぶりを見せてくれた山田洋次監督、92歳。あらためて次回作を期待したい。

※久々の山田洋二監督作品。舞台が『男はつらいよ』の寅屋さんに酷似していて、それだけで胸がホッコリしたのだった。

 

●予告編

※この前の「家族はつらいよ」シリーズより断然コッチのほうが好きやな~。寅さん的なセリフが似合う大泉洋が、次々に仕事を変えてゆくバージョンの「男はつらいよ」令和版を続けてほしいと切に願う・・・。

 

・Webリポート 山田洋次監督(91)新作映画「こんにちは、母さん」で描く幸せとはなにか

 近所のせんべい屋が焼いたせんべいを食べながら、「こういったものは人間を慰めるためにあるんだな、腹の足しというか心の足し。人間を慰めるためにあるんだ。こういう仕事に就けばよかった。こういう仕事は裏切らないからな」と語り、目に涙をにじませます。

 

合原明子アナウンサー「せんべいを焼く人の仕事は必ず誰かを喜ばせていると、昭夫はそのことに気付いて思わず自分の仕事と比べて感情がこみ上げるというシーンだと思います。何気ないシーンから、人にとって、幸せに生きるってどういうことなんだろうと、考えさせられました」

山田監督「おせんべいって非常に分かりやすいよね。買った人が『うまいうまい』って食べる、そのために一生懸命作ってんだから。 昭夫が苦しんでいるリストラの問題は、せんべいを焼く仕事とはずいぶん違うわな。近代社会だからいろんな複雑な問題がいっぱいあるから、そういう仕事と誠実に立ち向かわなきゃいけないんだけれど。俺もこんな仕事すればよかったなっていう、あのときの大泉洋君の言い方の悲しさっていうかな。言ってみただけで、できるわけないんだよな。子どものころなんかは、むしろ『せんべい屋なんて』ってバカにしてるわけだろ。あの言葉は自分を批判してる言葉であるわけだな。 下町の仕事から抜け出そうと思って、昭夫はいい大学を出て、いい会社に入った。そしていま、『俺は本当に人のためになる仕事をしているのだろうか』と悩んでいる」

合原アナ
「今の社会は、『人を喜ばせているのだろうか』『幸せって何だろう』、そういうふうに思っている方は結構いるかもしれませんね」

山田監督
「それは、いっぱいいるんじゃないかな。悩む人は、人間らしい感情の持ち主だと思いますよ。でも問題はね、そういうことに何も悩まずに、どんどんどんどん仕事を遂行している非人間的な人が世の中にいっぱいいるってこともあるわけ。そういう人のほうが出世したりするわけだよね。それが、いまの時代の悲劇ですね」

合原アナ
「そう考えると、悩むことは決して悪いことでもない?」

山田監督
「もちろんそう思いますよ。悩む人は正しいと思いますね」

合原アナ「今の時代は、コロナがあってリモートワークなどが普及して、人と関係を結びやすいといえば結びやすいけれど、本当の意味でつながりが感じにくい世の中になっていると思うんですね。 そういう社会の中で生きていくことに、息苦しさを感じる瞬間があるという方も少なくないと思うのですが、山田さんは今の社会をどのようにとらえていますか?」

山田監督「息苦しいのが普通じゃないでしょうかね。就職できなかったらどうすればいいんだろう。子どもが生まれても、ちゃんと育てられるだろうか。体の弱い人は病気になったらどうしよう。僕は老人だけど、『この先体がきかなくなくなったら、どうしたらいいんだろう』と考えている。そういう不安だらけなんじゃないかな。 そういう世の中で悩みながら生きていて、一緒に仕事している仲間でもいい、近所の人でもいい、家族同士でもいい、ふと人間らしい感情でお互いに笑っちゃったりする瞬間がある。この人と一緒にいるのは楽しいなと思う瞬間がある。そういう瞬間をたくさん持てるような生活が、人間的な生活ということなんじゃないかな。 

 今回の映画でいえば、昭夫が『この家にいようと思っているから、おふくろ頼むよ』と言ったら、福江が張り切った顔をして、『私もうかうかしてられないね。頑張んなきゃいけないね』 ってうれしそうに言った。年老いたおふくろのちょっと張り切った顔を見て、昭夫はふとおかしくなった。それはやっぱり幸福な瞬間ですよね。彼におけるね」

“観客の期待に応えることが 僕の使命”

 91歳の山田さんにとって、50日近くにわたった映画の撮影は老いと向き合う日々でした。長時間の撮影や、屋外でのロケは体に大きな負担がかかります。山田さんがせき込み、撮影が中断する場面も。「意欲はあっても体がついていけない。クランクアップの日まで無事に過ごすんだと、悲壮な気持ちでいます」と、山田さんがスタッフに不安を打ち明けることもありました。

 それでも一切の妥協を許しませんでした。初日に撮影したシーンがどうしても納得できず、後日、俳優に撮り直しを頼むこともありました。体力の限界に挑みながら映画の製作に打ち込む原動力は、どこから湧いてくるのでしょうか。

山田監督「今から50年近く前、寅さん(映画「男はつらいよ」)を作ってるころ、お客さんはわいわい言いながら、みんな通路に座ってました。両側の壁のところにびっしり人がいて、うわ、うわって笑う、やじが飛ぶ。非常に騒々しいにぎやかな映画館だったけれども。 

 それを見て、僕はこの人たちの期待に応えなきゃいけない、面白いぞ!って言われる映画を作んなきゃいけない。それは僕の使命だなって思ったんですね。面白いって、ただケタケタ笑ったというだけじゃなくていろいろあるよ。例えば感動する、思わず涙が出たりすることを含めて楽しむってことはあるわけでしょ。お客さんは、そういうものを求めて映画を見に来てくれるだろうし、僕たちがそれに応えるべく、映画を作るわけさ」/山田さんが映画に向き合う姿勢は、映画「男はつらいよ」で主役を務めた“寅さん”こと渥美清さんが生前に語っていた、役者の仕事と重なる部分があるといいます。

山田監督「その昔、渥美清さんは浅草の舞台で芝居をしていた人なんだけど、彼が言うには観客はみんな、手を伸ばして握手を求めているっていうんだね。 『俺たち役者の仕事はね、そのひとりひとりと握手を交わしていくことなんだよ』という。つまり芝居をするとはそういうことなんだよ。握手を返す、その手の温もりが伝わったときにみんな満足する。そういう意味で俺たちの芝居がある。喜劇ですからね、みんな、うわーっと笑って喜ぶ、拍手喝采する。

 僕の映画もそうだといつも思っている。みんなが、『こんなものを見たいんだよ』って言っている。それはこんなものであるはずですよと言って、僕が提供する、そういう関係がうまく重なったときに、とっても楽しい映画が出来るのね。 

 それはとても難しいことでね。そう簡単に出来るもんじゃないし、逆に言えば、時々失敗したりなんかして。 失敗した映画もたくさんありますよ。あそこで、なんであんな撮り方しちゃったのかなって撮り終えてから分かるね」

(中略)

山田監督「お客さんが笑って泣いて、バーッて拍手してくれて、監督としては幸せな瞬間だね。こういうとこで見ているとね、逆に『あーしまった』とあっちこっちで思うね。そういう後悔もいっぱいしますよ。だから観客と一緒に見て初めてわかるんだな、この映画をどう作ればいいのかって。かといって今から作り直すわけにはいかないしね」/山田さんの今後についても聞きました。

合原アナ「新作映画のお話をうかがったばかりで恐縮ですけれど、一観客として次回作も期待していいでしょうか」

山田監督「そうね。まだなかなか、そこまで考えてないけれど、でも作りたい映画ってのは、昔からいつも4本、5本もあるんですよね。特にこんな時代だと、軽やかでうんと笑えるような映画ができれば、どんなにいいかと思うね」

※「おせんべいは心の足しになるんだな~」という台詞、グッときた。ところどころ、寅さんの声で脳内変換されてた気がする。

 

・笠井TIMES 吉永小百合さんと幸せな時間

 この仕事をしていて良かったなと思うことの1つに、通常の生活をしていたら会うことができない方にお会いできることです。先日、吉永小百合さんと一緒にお仕事をさせていただきました。親にとても褒めてもらえます^_^

 日本の巨匠、山田洋次監督90本目の新作映画「こんにちは、母さん」のスターツ特別試写会があり舞台上でお二人とトークさせていただきました。

 笑えて笑えてしみじみするって本当に、寅さんみたいな味わいの映画。女性応援映画でもあり

近年の山田監督の作品の中でも、私がとくに好きな1本です。

 舞台裏では、お二人で「最近のデジタル化には困ったものです」とニコニコお話になっている姿がとてもほほえましかったです。

 

●大泉洋 vs 宮藤官九郎、ものすごい剣幕だけどちょっと笑える“喧嘩”シーン

※この階段!寅さんが上り下りしながらのいろんな名シーンが甦るよーぅ。

 

・快楽亭ブラック★本家 こんにちは、母さん

 はっきり言って山田洋次はもう終わったと思っていた。だって家族はつらいよシリーズが全然つまらなかったんだもの。しかし本作は大泉洋という名コメディアンを迎えてかつての才気が蘇り結構な出来でした。

 吉永小百合の住む家が寅さんの家に似ているし限りなく男はつらいよシリーズの匂いのする作品に仕上がりました。そんな中で山田洋次は自らの老いへの恐怖や死への覚悟を吉永小百合を通して語らせているのも老いと死をすぐそこに迎えているあっしにとっても他人事ではありませんでした。他人に薦めはしますんがあっしには良い映画でした。

※ブラック師匠とほぼほぼ同意見だー(^^♪嬉しハズカシ。

 

●完成報告会見

 

●吉永小百合、大泉洋の“ほぼ全裸写真”を見てしまう!?

※写真、めっちゃ気になるーー。どこに出てたっけ?(記憶にございません~)。

 

★感想:吉永さんは、若者相手でも、「ふけ専設定」にすれば十分、恋愛ストーリーは成り立つだろうねぇ~。

 

☆オマケ 月替わり企画「日めくり」カレンダー 

3月は【もう中学生♪】

 

★3月6日(水)

『いまも、大きいシールは、ちょいうれしいねぇ~♪』

◎もう中解説:シールをもらったら、「ちょいうれしい」か「ちょーうれしい」か。

振り幅は1か9。5くらいの「うれしい」はない、シール界では。

その割には貼らないですけど。シール好きです。貼ったりはしないんですけど。

ぼくはシールのことを「ル・シール」って呼びたい。理由はないんですけど。

 

●【IPPONグランプリ】たかし君に微妙と言うあだ名がついた 他の芸人をかき乱す

※もう毎日、こういう謎な謎かけやってる感じやな。