【クラッシュ】祝!アカデミー作品賞受賞♪ | ジョニー暴れん坊デップのA部屋

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ポール・ハギス監督作『クラッシュ』を観た(三ノ宮のシネリーブル神戸にて)。第78回アカデミー賞で作品賞を含む3部門を受賞した話題作だ。いろいろとややこしい映画があって、デヴィッド・クローネンバーグの、事故でエクスタシーを感じる倒錯的なエロスを扱ったクラッシュもあれば、チーム奥山制作のドキュメンタリー邦画のクラッシュもある。もっと題名なんとかでけんかったものか。あちこちで、様々な衝突(クラッシュ)が起こりまくるから 『クラッシュ・アクチュアリー』 とかなぁ(『ラブ・アクチュアリー』みたいに言うなってww)。
クラッシュ オフィシャルサイト
映画生活 クラッシュ解説

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●「映画生活」サイトからあらすじ抜粋↓(未見の方は注意!!あまり深い所までは書いてませんが。)
『ロサンゼルス。ハイウェイで一件の自動車事故が起きた。日常的に起きる事故。しかしその“衝突”の向こうには、誰もが抱える“感情”の爆発が待っていた。ペルシャ人の雑貨店主人は護身用の銃を購入し、アフリカ系黒人の若い2人は白人夫婦の車を強奪。人種差別主義者の白人警官は、裕福な黒人夫婦の車を止めていた。階層も人種も違う彼らがぶつかり合ったとき、悲しみと憎しみが生まれる。その先に、あたたかい涙はあるのだろうか。』

【極・私的感想】
『マグノリア』や『パルプフィクション』を思わせる群像劇。いろいろなエピソードが、はじめはバラバラで語られ、徐々に話が絡まってくるという趣向。『パルプ~』との類似点は他にも、“悪党二人が、運転席と助手席でウダウダウダウダ喋り捲る”シーンとかw ちょっとした手違いで人を殺しかけるところとか(パルプでは銃の暴発で即死だったけど)、コンビが別れる事によって、意外な展開を導いてしまう悲劇(もしくは幸運♪)の部分とか・・・。そう思ってあちこち、いろいろBBS読んでみたが、『パルプ』との類似点を指摘している者は全然おらんかったなぁ~~~、意外。まぁ、時系列はわかり易いし、ギャングの出てくるB級小説っぽいエピソードとは、趣が180度違うのは百も承知なんだけどネッ。

脚本のまとめ方のスタイリッシュさに感嘆した、というのが観終わった直後の感想かなぁー。お話自体には、さほど感情移入できたわけでもなく、「あんな殺伐とした日常ってウザそうやなぁ~~、差別心は、日本でなら2ちゃんねるあたりで、ブワ~~ッ!!と発散したら解消できるし・・・アメリカにも2ちゃん的な偏見丸出しBBSを普及させれば、表面的にはもっと穏やかになれるんじゃないかぁ?」などと、能天気に厨房のような感想まで抱いてしまったよ。いくつかのエピソードではジワ~ッと温かい気分に浸れたし、まぁまぁ、観て良かった!と思える作品ではあったかな。気に入らなかったのは、やはりチョットご都合主義的に思えた、登場人物どうしで何度も起きる出会いの偶然の不自然さ、かな?そのあたりが、『マグノリア』や『パルプフィクション』、あるいは『ラブ・アクチュアリー』に比べても、やや物足りなかったダワ。中でも、マット・ディロンの中盤の大活躍はやや白けたかなぁ~(ココはきっと異論のある人が多かろうが)。
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何やら、アカデミー賞に輝いたが故の、いざこざも起きているようだわナ。リアル・クラッシュや!
eiga.com オスカーは誰のもの?
あと、ポール・ハギス監督のインタビューも興味深いので載せておきたい。。。↓
eiga.com 必見!注目作特集 ポール・ハギス

ハギス語録
脚本は本能的に書いているから、後になって書いた意図を理解する事が多いね。
意外と行き当たりバッタリな人なんやwww

あと、上記のインタビューではないが、こんな話もしていたらしい(2ch情報なので信憑性は薄し)
映画の後、恋人と議論になって、二人が別れるくらいの作品を作りたい♪

けっこー意地の悪いおっさんやんww実際、価値観が違う事がはっきりして、別れるカップルも多いよな気はするなあ~。
喧嘩の絶えないカップルには、鬼門かも!注意せよ!!ある意味、『逆・ラブ・アクチュアリー』や!
最初にこの作品名を挙げたのは正解。邦題は今からでも遅くない!『クラッシュ・アクチュアリー』に
変更すべし!