あなたと一緒の時 は
私は私のすべてをあなたにあげる
けど 家でひとりぼっちの こんな夜には
私は誰かの それか私の ちいさな宝物に姿を変える
私たちをつないでいるのは
小さな指輪でも アルバムにつまった景色でもない
ほんの薄っぺらな 視線のくみ交わし
ほんの お調子者のきまぐれ
そんなおぼろげな積み重ね
一枚一枚のコトの葉
ね、わかるでしょう
歌え、歌え、と彼が言うの
あなたは知りながら傷ついてゆく
ハンプティ・ダンプティが壁に戻れなかった本当の訳を知っている?
去った人は戻らないって言ってたのはあなた
そして去った人を思って泣くのでしょう?
それなら生きてるってなんなのかしら
つまんないジョークだっただけのことなの
すべて終わり。そこで。ジ・エンドってやつ。
エンド・ロールが流れていって
センチメンタルな歌詞が右横に浮き上がるの
そして何度も繰り返し繰り返しこう言うわ
「僕らが王者だ」とか
「ダーリン そばにいてくれ」とかね
それを見終わってからすそを払って映画館を出ればいいのよ
それで一応すべてが終わるの
そんな毎日を過ごせばいい。
去った人は戻らないとか
もうあのころの元気はないとか
そんなモノはすべてあの映画館のエンド・ロールに流してしまえばいい