【老婆心】少子化とチームスポーツの衰退 | 栗山家の日常

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都立中高一貫の良いところのひとつが、高校受験がないというところですが、部活頑張ってる子は中3で切れ目なく部活を続けられるというメリットがあります。


普通の中3生が受験勉強をやってる間に、部活を続けて強くなってアドバンテージを作れるはず…なのだが~~!?



実際にどうかというのは、高体連の各競技専門部HPにいって、トーナメント表の試合結果を見ればわかりますが、な、なかなか厳しいな…!?
「高校 サッカー 東京」とかでググると出てきます。



まず第一に、学校の生徒数が少ない=層が薄くなりがち、というのが大きいです。

部活によってはもう人数が全然足りない!というとこもザラにあります。

そしてそれが特に顕著に表れてるのが野球部です。
ただし都立中に限った話ではなく、これは全国的な傾向だそうなのですが、とにかく人数が足りないので、何校か一緒の連合チームを組んで試合に出てるんですよ!ご存じでしたか?


 

 

東東京大会トーナメント

https://www.tokyo-hbf.com/tup/tournament2023east.pdf

 

西東京大会トーナメント

https://www.tokyo-hbf.com/tup/tournament2023west.pdf

 

 

 

夏の高校野球・東京地区予選で、連合チームを組んでいるところをピックアップしてみました。
2~4校で連合チーム組んでるようです。

 

 

大島・大島海洋国際
浅草・科学技術・深川
足立工科・桐ヶ丘・三商・千早
青井・足立東・蒲田・橘
国際・
両国
葛飾総合・南葛飾
五日市・農業・八王子桑志・
南多摩中等
井草・大泉・田柄
東村山・府中

立川国際・都武蔵
松蔭大松蔭・青鳥特別支援・深沢

 

 

なんと都立中5校が連合チームとして出場!

それだけ都立中野球部はどこも人数が足りないということ…練習どうやってんだろ…
単独チーム組めているのは三鷹、富士、桜修館、区立九段だけですね。
ちなみに小石川白鴎は軟式野球部なので、別のトーナメントに出ています。軟式野球は出場校少な目ですね。

 

 

連合の組み方もなかなか興味深い…。


立川国際&武蔵の都立中連合はちょっとアツい!

中央線コンビ!応援したい!ガンバレ!


両国と国際って学校けっこう離れてない!?

どうやって合同練習してるの!?気になる…。


9人の野球でこれなら、11人のサッカーはどうなのか?というと、サッカーはどこも割と盛んのようですね。

都立三鷹なんかはサッカー伝統校ですしね。

 


野球の人気低迷はかなり深刻なようで、こんな記事をみつけました。

 

 

わが国の野球の底辺を支える学童野球は今、危機的状況にあります。この危機的現状を作っているのは、

①試合過多(1年間に200試合以上しているチームがあり、ローカル大会への規制がない)

②スポーツ障害の増加(小学生でトミージョン手術もあり、スポーツ医学の知識が指導者に乏しい)

③指導者の旧態依然とした指導(罵声や長時間練習)

④野球用具の高騰(ビヨンドマックスのバットが約4万円。他競技の2~3倍の費用)

⑤お茶当番などの保護者の関わり方が時代遅れ

⑥勝利至上主義(すべてトーナメント、同じ選手ばかりが出場する)

⑦他競技の上手な振興策(サッカーやバスケット、バドミントン)に遠く及ばない、

など原因は数えきれません。

 

うおぉ…リアル…なかなかエグイわ…

少子化と共働きと相性悪すぎない?


世界のオータニを生み出す一方で、競技としては少子化と人気低迷でかなり先細りしていく運命なのでしょうか…

 

 

それとですね、野球部で気になったのが…引退が遅いこと。

だって地区予選の試合、7月初旬スタートですよ!?

これがサッカー部だと早ければ4月、遅くても5月にはだいたい引退して受験勉強始めてるのに??

 

野球部は同じ学校の仲間も少なくて、練習も合同練習するならきっと場所移動したり、時間合わせたりするの大変そうだし、違う学校の子と一緒に部活やるのちょっと新鮮で面白そうではあるものの、チームワークとかどこまで取れるのかな??って思うし、それでもみんな一所懸命やってるだろうから練習もけっこうキツイだろうし、だけどどうしても試合なかなか勝てない(と思われる…違ったらすみません)報われなさもどうしてもあるんじゃないかと思ったり、それでいて7月まで引退ひっぱって受験勉強できるのは…実質夏休みからになるってコト…!!?!?

 

これは…本当に好きじゃなきゃ続けられないというか…

応援する親も覚悟が求められるというか…

 

 

 

今回、いろんな運動部のトーナメント片っ端からググって眺めて、いろいろ考えちゃいましたね…。

 

スポーツって、受験と同じで、実力の世界であり、勝つか負けるかハッキリしている勝負の世界なので、本当に厳しいものがあります。

 

トーナメント戦なんて半分の学校が1回戦負けするわけだけれども、頑張ってやっていても、試合で勝てないっていうのはなかなか切ないものがあります。


チームスポーツ大好きっ子で、部活思いっきりやって上目指したい子は、都立中じゃなくて大学付属中高を目指した方がいいよって言いたい…w

それか高校受験で1学年300人クラスの都立高校なら、もっと部活は盛り上がっているはず…。

それはそれでレギュラー争いが過酷で大変なのかもしれないけどもね。

あと、部活には入らずに外部のクラブチームでやるというパターンもあります。

 

陸上部とか水泳部とか剣道部みたいな、個人種目もあるような部活だとまた違うんでしょうけれども、チームスポーツをやってる子の場合は、学校選びの際に気にした方がいいかもしれないなと思いました。

 

 

↓老婆心部活編の記事も置いときます。