僕が買った最後の聖子のシングル。
1982年7月21日

真夏のリリースである。

オリジナルアルバムに
収録されなかった最初のシングルでもある。

11thアルバム「The 9th Wave」までで言えば、
聖子のオリジナルアルバムで真夏の発売のものは
意外と「SQUALL」(1980/8/1)しかない。
大抵、5月か6月、11月か12月発売なのである。

この結果、真夏に発売される
夏めいたシングルは
アルバムコンセプト上、微妙な立場になる。

「白いパラソル」(1981/7/21)は、
なんとか秋冬アルバム「風立ちぬ」に
押し込まれたが、やや浮いた形になったし、
この「小麦色のマーメイド」に至っては
アルバム「Pineapple」とアルバム「Candy」の
間に取りこぼされた形になってしまった。
 

小麦色のマーメイド 松田聖子 
夜のヒットスタジオ (1982/09/06)

最初の部分は会話です。
高画質版が非公開になってしまったので

低画質版(字幕付き)を貼っておきます。

作詞 松本隆、作曲 呉田軽穂、
編曲 松任谷正隆

前作の「渚のバルコニー」に比べ、
抑えた、一見地味に聞こえる曲調だが、
ユーミン/松任谷正隆がそう狙ったとのこと。
松本隆もそれに賛同したため、
この方向で進めることになった。

その一方で、ちょっと物憂げに歌うところや
歌う途中で実際にウィンクをする等
ファンの心をくすぐるポイントを
しっかり入れ込んだ演出になっている。

良い曲ではある。
だが、この曲を他のアイドルが歌っていたら
ここまでヒットしただろうか。
聖子の演出力も光った曲だった。



その頃の僕はと言うと、
当時、聖子が完全に無敵モード
(=何を歌ってもオリコン1位)
になっていたので「小麦色のマーメイド」の
曲調が多少大人しかろうが全く心配せず、

あぐらをかいて、
歌番組の監視をあろうことか母親に任せて
(聖子が番組に出たら呼んでもらっていた)、
翌年の大学受験の勉強に励んでいたのである。

あれだけファンクラブ入会に反対した母に
こんなことまでさせて、
全く申し訳ない限りである。

それどころか、3年目の浮気ではないが、
坂上とし恵のデビューシングルにも
手を出していた(過去記事参照)。
ちなみに坂上とし恵のシングルの発売日は
「小麦色のマーメイド」の発売日と

同じ7/21である。
坂上のシングルは賞金でタダで入手する一方、
聖子のシングルは自腹購入と
一応、それでも操立てはしていたのだった。

1982年の夏頃から1983年の春頃まで、
受験もあったが、僕は松田聖子ファンとして
ちょっと倦怠期だった様に思う。

 

小麦色のマーメイド 松田聖子 (レコード音源)

 

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以下は過去記事です。