ふりむかず生きて行くよ
この花束も夜空に投げよう
Merry Christmas さよなら
僕は一人で雪も降らない街へ
消えて行くだろう
サンタが泣いた日 (TEARS BALLAD) 角松敏生
悲しいクリスマスの曲。
もし、こんなことがあったなら
一生クリスマスが嫌いになっちゃう曲。
「もう一度やり直そう」
そう言おうとして、花束を持って
彼女に会いに家に行った彼。
そこで彼が見たものは…
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世の中には、
クリスマスに失恋する曲、
クリスマスなのにひとりぼっちの曲など
たくさんあるけれど、
この曲は歌詞のショックが
ひときわ大きいトラウマ級。
メロディーが美しいのが救い。
悲しい歌詞の作詞は角松敏生。
角松敏生は、
"カッコ悪い男の曲"、"悲しい男の曲"
も結構書いている。
以前、記事にした
「Maybe it's love affair」もそうだし、
「Tokyo tower」も悲しい。
ふりむかず生きて行くよ
振り向いても
もうどうしようもないからね。
よくあることさ。よくあると困るけどね。
そんな悲しい男の曲を
僕は結構好きだったりする。
美しいメロディーの作曲は
ギタリストの浅野祥之。
浅野は"ブッチャー"の愛称で知られ、
角松のバックバンドも務めていた。
もともとは浅野祥之が自分のバンドで
やっていたインストゥルメンタル曲だったが、
これを聴いた角松が、
あまりにもいい曲だったし、
タイトルを聞いて一気にイメージが湧いたから、
これは是非歌詞をつけて歌わせてくれ
と頼んで出来た曲。
角松が自分以外の人の手による作品を
歌った初のケースらしい。
浅野祥之が参加していた
角松敏生プロデュースのバンド
「空と海と風と...」の2ndアルバム
「泣くんじゃない」(1992年)では
インストゥルメンタル曲として
収録されている。
サンタが泣いた日 (Inst) (Live 1997年)
空と海と風と...
Guitar: 浅野祥之、鈴木英俊
Drums: 土肥晃
Sax/Per: 春名正治
Bass: 山口毅
Keyboards: 嶋村隆
サンタが泣いた日 (Inst) (泣くんじゃない)
空と海と風と...
3曲目の「サンタが泣いた日」10:27-16:49
の次の曲は「泣くんじゃない」である。
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「サンタが泣いた日」は
角松敏生のバラード・ベスト・アルバム
「TEARS BALLAD」に収録された新曲。
作詞 角松敏生、作曲 浅野祥之
1991年12月4日リリース。
アルバムリリース後、
1991年12月16日に
19thシングルとしても発売
(リカットシングル)。
アルバム版のイントロの
「ジングルベル」の部分が
シングルでは削られている。
Vocal, Computer Programming, Keyboards,
Background Vocal: 角松敏生
Drums: 村上"PONTA"秀一
Percussion: 斉藤ノブ
Bass: 青木智仁
Fender Rhodes: 小林信吾
Guitar&Solo: 浅野祥之
作曲したギタリストの浅野祥之は
2007年に48歳の若さで亡くなったが、
この曲のバックの他の演奏者達も
角松敏生と斉藤ノブを除き、
早くに亡くなっている。
コニカのレンズ付きフィルム
「撮りっきりコニカ」のCMソング
「撮りっきりコニカ」CM 1991年
「ふたりっきりの、撮りっきり」
(出演 山口弘美)
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もうあの日からとぎれたままの
愛を今宵つなぎとめたくて
ただ一人君の部屋へ
この想い届けに来たよ
けれど知らない誰かと二人
口づけていた君を
扉の影に見つけた僕は
声も出せないままに
瞳を止めて冷えた花束
にぎりしめるだけさ
白い吐息闇にたゆとう
部屋の中に消えた二人の影
窓灯りを見ればはるかな
遠い日の僕らが見えた
Merry Christmas さよなら
僕は一人で雪も降らない街へ
消えて行くだろう
これでいいんだ君が幸せならば
だけど叶うならこの一言を
伝えたい "Merry Christmas"
ふりむかず生きて行くよ
この花束も夜空に投げよう
Merry Christmas さよなら
僕は一人で雪も降らない街へ
消えて行くだろう
これでいいんだ君が幸せならば
誰かのために流せる涙
それがあればいいさ
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以下は過去記事(一部)です。
角松敏生の記事は7記事目。


