君を貫いても いつもと同じなら
早く教えてくれ 何が愛なのか
僕のTower 
今夜も叶わぬ夢をのせて君の中へ

アルバム「Gold Digger」の曲、
「Tokyo Tower」。

角松敏生ファンなら
知らない人はいない名曲。

歌詞の内容がエロいことでも知られる。

けれどね。
僕はこの曲が
エロいから好きな訳じゃないんだ。

悲しいんだよ、この曲は。
そしてクールで美しい。

 

Tokyo Tower (Gold Digger) 角松敏生 1985年

昼は雑然としているが、
夜のTokyoはきれいだ。

Tokyo Towerと摩天楼。

女に呼び出される男。
別れられない二人。

傷をなめあうような
体だけの関係。

男の愛は届かないまま、
行為は続く。

そんな二人を見下ろしてせせら笑う
Tokyo Tower。

美しい夜景。
イルミネーション。
「肩揺らして笑う」女。

夜空に雄々しくそそり立つ
Towerの心は泣いている。


 


アルバム「Gold Digger」の最後の曲は

「No End Summer」。

 

No End Summer (Gold Digger) 1985年

この曲の1番は夏だけど、2番の季節は冬。

冬が街を包みだしたね もうX'mas
雪の街にあの夏の想い
もう一度届けよう
変わらぬ夢 君に贈りたいから
せめて今宵は終わりのない NO END SUMMER

冬の季節から夏の想いをあなたへ。

この2番あってのNo End Summer。

「Tokyo Tower」の哀しさが、
「No End Summer」で和らぐ気がする。

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「Tokyo Tower」は角松敏生の
1985年5月21日にリリースした
5thアルバム「Gold Digger」の曲。

作詞/作曲/編曲 角松敏生 
数原晋 ブラス編曲

アルバムと同時に6thシングルとしてもリリース。

角松は同じバージョンで収録しないことで有名で、
アルバム版とシングル版は異なる。

 

Tokyo Tower/Secret Lover (7"single) 1985年

他にも別バージョンが複数存在し、
12"シングル「KADOMATSU DE OMA」に

収録されたものや

 

Tokyo Tower (KADOMATSU DE OMA) 1985年

コンピレーションアルバム「T's 12 INCHES」に
収録された Special Power Mix版がある。

 

Tokyo Tower Executive Special Power Mix
(T's 12inches) 1986年

僕のお勧めは、ちょっと長いけど
「T's 12inches」のバージョン。
「Gold Digger」も持っているけど、
こっちの方を聴き倒したなぁ。

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「No End Summer」は
5thアルバム「Gold Digger」の曲。

作詞/作曲/編曲 角松敏生 

アルバムから2ヶ月半後の
1985年8月5日にはシングルでもリリース。
これもシングル、アルバムで異なる。

 

No End Summer (7"single) 1985年

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以下は過去記事です。