no.29 トーンツマミはフルテン?その②(エレキギターのおとづくり) | ジョンのブログ

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 エリック・クラプトンは若いころ、しばしばギターのトーンツマミを0か1にして演奏していた。

 日本のギタリストには信じられない話かも知れないが、海外の有名なギタリストの多くは、シングルピックアップコイルのギターを使う場合、そのほとんどがトーンを落として使用している。むしろフル10で使うことのほうが少ない。
 ストラトをフル10で使っていたら、笑われてしまうかもしれない。

 クラプトンの奏でるトーンツマミを絞りきったその音質はウーマントーンと呼ばれ、大音量でも耳が痛くならないという利点があった。 人間の耳は音量が大きいほど高音が大きく聞こえるからだ。

 やがて、クラプトンはストラトキャスターにプリアンプを内蔵したギターを特注するようになった。ディスクリートで組み立てた立派なアンプだ。

 ギター側で中音域をブーストし、中域を中心に歪ませる。さらに、アンプ側で高域を上げてバランスをとっている。中域では激しく歪んでいるが、高域ではダイナミックレンジが残っているという設定だ。

 音の遠投力は高音部のダイナミックレンジに比例するから、このセッティングで強く弾けば音は遠くへ飛び、弱く弾けば音はメロウに漂う。 聴衆には音が「面」ではなく「矢」のように飛んでくる印象になるというわけだ。