売れる、売れないというのは、

企画したり、売出し始めのときには分からない。

誰もが自分の立ち位置から好き勝手言える。

そして、命令は気まぐれで、

いつも納期も予算もないのがおきまりパターンだ。

有名なコピーライターがキャッチコピーだけ考えて、何十万ももらえるなんて都市伝説だろ。

ネームもデザインも全部まとめてかんがえて、お金になった試しがない。



お好み焼きを持ち上げて怒られたりしても

その後何十年も使われ続けたり





以前に辞めた会社でも

新しい企画のシリーズを世に出してみたものの

こんなん売れへんわ、と散々鼻で笑われ

文句だけ言われたものの

その後いくつも同シリーズで新商品出されているのを見るのも、

そんなもんだよなあ、と思う。








いつも、0から生み出す仕事、

この世界にないものを生み出すのは

簡単ではないが、何もしない人ほど

「批評」だけする。



こちらとしては、

なんとか寄せ集めで工夫してやろうとしている。

ああでもない、こうでもないと考える。

多くを捨て、最後に「これならいけるかも」と、少し残す。



この商品もそうだ。

元々、クリームがかった黄色から

パステルピンクに時期的に色変わりする品種なんだが

見た目は可愛らしいのに

「わかりにくい」から、売れない。



何色?と言われて

色変わりする、と言われると

人は不安になるらしい。



それを何とかしてくれ、と言われ、

それならジェラートと名付けたら、ジェラートが混ざってるものである以上、

カップに入れるごとに色が変わるのは当たり前だし、

品種は入荷しやすいものに変更可能な上、

開花時期によって色が微妙に変わることでクレームもこないんじゃないか、と企画しネーミング、

大元のフレームのデザイン、諸々をやった。



ちなみにこれが同じ品種




まあ、見せ方のちがいでしかない。



バイヤーからの第一印象?受けも悪く

いろいろ言われたが、なんのことはない。



辞めて数年たつが

毎年新商品として、新しい品種がこのシリーズに加わっているところをみると、バカ売れはしてないにしても、それなりに反応があるのだろう。



誰でも批評家にはなれる。

だって自分は何もしなくても

はたから文句だけ言ってりゃいいんだから。

後出しジャンケンなら、誰でもボロ勝ちだ。

こっちは負けどうしだよ、まったく。



糞親もそうだ。

いつも自ら動かず文句だけ言っていた。



10段階評価でオール10というのは

100人以上いる一学年の成績の上で

10位以内、ということなのだが

5教科、体育美術すべての科目をオール10とったときでも人間扱いされなかった。

最下位以下だ。



頭悪かろうが、ブサイクだろうが

人間扱いしてもらえるどころか

両親から愛され、大事にされる子どももいるだろう。



我が家はいつもゴミと呼ばれ、

無視はするのに干渉だけするという

完全に親の感情やストレス解消のはけ口でしかなく

だからこそ、他人にいかに評価されようと

あてにしない変なクセがついてしまった。



いつも辞めてから

まあ、嫌われてなくてよかったな、と思う。

さらには皆さん、私には文句言いつつ、私が考えたものをいなくなってもずっと使ってくれているのだからまあ、ありがたいとしたい。



そして、また

過去は過去として何もしていない新人から始まる。

そこにはまた誰もやったことのない仕事、0を1にする仕事も込み込みだ。



やっと盆休みになる。

ホントにしんどい。果てた。



「ゴールデンウィーク明けから働きはじめて、やっとまとまった休みっすわ〜えーん飲んだくれます」

というと当初あたりのきつかった先輩が

「本当によくやってるよ、〇〇さんは。盆明けいきなり会社にこーへんとかあかんで(笑)」と

地味に褒めてくれたことに内心驚いた。