6月第1週の日経平均株価は193.03円高(+0.51%)の38683.83円で引けました。日米ともに方向感に欠ける相場が続いています。
TradingViewの日経平均日足です。
何度か39000円にタッチするのですが、売りに押される展開です。
逆に下がるのかというと38000円割れを試しに行くほどでもなく、MACDのゼロライン推移が示すように動きようがない週となりました。
しかしながら、個別銘柄では結構なニュースが飛び交う週でありまして。一つは自動車など「型式指定」の取得不正の問題。
先だって日産自動車の下請法違反もあり、旧態依然とした自動車産業の構造が原因なのでしょうか?今のところ株価に対する大きな問題とはなっていないものの、自動車産業の幾度となく繰り返される不正に終止符を打ってほしいものです。
追記:
あまり「型式指定」問題を知らずにニュースサイトからの情報でコメントしましたが、今回の問題は安全性を軽視した手抜きではなく、メーカーとしてより厳しい基準で型式指定を申請したことが、国土交通省の定める申請基準と合致していないとのことですね。
これ、時代に合わなくなった基準を見直ししない役所の怠慢じゃない?
いづれにしても株価への影響は限定的で終わりそうですね。
繰り返される不正と言えば、こちらの業界も同じ。
先週一番市場に激震が走ったのは日本株の取引量No1のレーザーテック不正会計疑惑。
空売りファンドのスコーピオンキャピタルが300ページに亘るレーザーテック不正会計疑惑のレポートを公表。同日のレーザーテックの株価は急落、レーザーテック側は事実否定のコメントを発表しました。
全く触ったことのない銘柄なのですが、流石にコレが事実だとすれば、株式市場におけるインパクトは大きいものになるので、情報集めて見ると、どうも・・・・コレ
ガセネタっほい・・と言うのが今の大勢意見。
300ページにかさ増しして分析に時間稼ぎして売り抜けたのでは?とのコメントも。
海千山千の世界ですが、これガセネタでホントに売り抜けをスコーピオンが図ったならば、証券取引委員会は徹底的に調査すべきですね。
さて、週末は米国雇用統計でした。
結構強い雇用者数の伸びで、利下げ期待後退から大きく売られるのか?と思いましたが、NY市場3指数ともに僅かな下落でした。
失業率が予想値より上昇してますので、今週のFOMCとCPIを見てからということでしょうか?
国内においては日銀金融政策決定会合が13(木)-14(金)にかけて開催され、また14日はMSQなんですよね。
今週の相場は場合によっては大荒れになる可能性もあり、安易に近寄らないようにしたいと勝手に思っています。
個人的には
全く売買なく静観してました。
NTTが安値更新しました。
NISA個人投資家が損切なんて記事がありましたが、NISAなんで3年とか5年とかの長期視点で購入を考えるべきと思ってます。今期の減益見通しも織り込んだ株価だと思いますが、大きく下げない限り放置です。間違っても値ごろ感から信用買い建てのみなんてすべき銘柄ではありません。
先々週一部損切決済した科研製薬が暴騰しましたww
(損切すると上がるあるあるですねw)
こちらは開示された総会招集通知の大株主に旧村上ファンドの村上世彰氏の長女 野村 絢(のむら あや)氏が記載され、今週5日(水)には共同保有者であるシティインデックスが大量保有報告書を提出したことから買われました。
そもそも科研製薬を数年前に購入したのは、安定配当と自己資本率の高さに加え、当時はコロナ禍でしたので同社の提供するイベルメクチンが効果あるのではないかと言われていたからでした。
しかしながらイベルメクチンのコロナ治療薬の効果は認められず、同社の決算は減益が続き、株価はコロナショック水準を下回っていました。暴騰したと言ってもまだコロナショック時の底値圏内です。
大量保有報告書を見ますと4/1から提出義務発生日の5/29日まで、ほぼ毎営業日数万株づつ集めていますね。全く気付かれないように。
自己資本比率は83%といわゆる無借金経営のキャッシュリッチを狙われました。
この銘柄は大型銘柄ではないので、保有する231万株を短期で売り抜けるには向かない銘柄です。なので買い増して来るんだろうなぁ・・と勝手に思っていますので、しばらく放置してみます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでも今週もいい相場になりますように。
お疲れ様でした。