東京マラソンでの私のGARMINでの距離表示は全く当てにならない。
いつも44.5kmほど走った計算になってしまうので、表示されるペースは現実よりも早く表示されてしまう。なので結局9時10分のスタート。私がスタートした約10分を見込んで、9時20分からの時間で計算しなければならない。
20キロ地点とハーフ地点で計算してみると、トイレ休憩前のサブフォーペースから、キロ6分ペースまで追い込まれてしまった。5分40秒ペースで20キロ走ってもキロ6分ペースに対しての貯金は6~7分しか生まれていなかったのだ。マラソンって厳しい!
で、門前仲町から銀座に向かってひた走る。
銀座4丁目を曲がったあたりが30キロ地点なので、銀座中央通りを元気に走り抜けるイーメージでテンションを上げていく。銀座中央通りを車を止めて走れるなんて、金メダリストか優勝したプロ野球選手か皇族の方々くらいのもの。この恵まれた晴れ舞台で歩くわけには行かないのだ。頑張って元気に銀座中央通りを走り4丁目を曲がって30キロのマットを踏む。
そう言えば、妻が京橋で応援すると行っていたので何となく左側に寄って走っていると、スマホの画面を見て俯いている妻を発見。行き過ぎていたが戻って妻に声を掛ける。
私「通り過ぎるよー!」
妻「松田さんに抜かれたよ!追いかけないと!」
私「そうなん?がんばるわ!」
そうなのだ。レース前に水泳選手の松田丈志さんが走るのを知り、松田さんには勝ちたいと私が言っていたので妻が教えてくれたのだ。ちなみに私は高校時代水泳部に所属しており、大の水泳ファンなのだ。
と言っても余力はなく、足を止めずに走り続けることで精一杯。
30キロを過ぎて日比谷から芝五丁目までの単調な道を走っていると、凄い圧で抜いていく集団が。。。。4時間半のペーサー達だ!
コレは着いていかなくてはならない。
恐らくキロ6分15秒前後で走っているのであろう集団に何とか着いていく。
体が冷えていて給水を欲する状態ではなかったので、給水所で集団のペースが落ちるのを頼りに、何とか見える位置で着いて行った。しかし、芝五丁目のあたりではその差は100メートルほどに広がり、グロス4時間半はかなり厳しくなってしまった。もう松田選手どころではない。
右に東京タワーを見ながら高輪の折り返しまでひた走り、約35キロの折り返し。
あとわずか7キロだ。
もうこの辺ではメンタル的にはプラス思考。気は滅入らない。だが足が動かない。
残り6キロ、残り5キロと減っていく距離に励まされながらラストの石畳を元気に駆け抜けるイメージで頑張って走る。そして丸の内の石畳に入る前に透明のポンチョを脱いでポケットに仕舞おうと、畳んでパンツの背中側に入れようと思い両手を背中に回した瞬間、両肩が攣ってしまった(笑)。
激痛で腕振りができずにたまらず歩きながら両肩を伸ばして何とかリカバリー。
そして石畳を何とか歩かずに走って、この恵まれたランを感謝しながら満喫する。
そして東京駅前で左に曲がり皇居に向かってゴール。
私の東京マラソンが終わった。ネットですら4時間半を切れず、昨年より約30分ほど遅いゴール。
やり切った感より昨年の自分に負けた感が強く、喜びは沸いてこなかった。
「継続が大事なので練習は楽しく」
の思いで続けた一年だったが、やはり記録が出ないと寂しい。
これからどのようにランニングと付き合っていこうかを考えさせられるゴールだった。
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