全英女子オープン
孫たちが焼津へ戻り、静かな日々が戻ってきた20日、全英女子オープンゴルフが開幕し、23日栄光の優勝者が決まった。優勝者は無名の(世界ランク304位)ソフィア・ポポフ(独、27歳)。去年優勝した渋野以上のシンデレラガールだ。日本勢からは7名がリンクスの過酷なコース(上の画像)に挑んだ。ベテラン上田桃子、米国を主戦場とする野村敏京、畑岡奈沙。そして日本女子ゴルフ界を席巻する黄金世代の渋野日向子、河本結、勝みなみ、稲見萌寧。特に前回優勝の渋野に注目が集まったが、リンクス特有のラフやブッシュに加えて10m/s以上の強風に翻弄され、黄金世代の4人は枕を並べて撃沈(予選落ち)した。去年の渋野は運が良かった。全英オープンはリンクス(海辺の平坦なコース)で開催するのが普通だが、何年かに一度、日本のコースによく似た林間のコースで行われる。去年は林間の「ウォーバーンG,C,」で、彼女は力を発揮できた。いずれにしても、経験を重ねていけばきっとリベンジはできるだろう。上田桃子、最後のティーショット決勝ラウンドに進出した畑岡、野村がスコアを伸ばせない中、7回目の挑戦となる上田は、対リンクスの特訓が功を奏し、最終ラウンドは4アンダー。通算1オーバーで単独6位に入り、次回のシード権を得た。やはりベテランは引き出しを沢山持っていると感心した。今回144人が全英オープンに挑んだが、アンダーパーで終了した選手は僅か4人。リンクスが難攻不落と言われる由縁だが、それだけに面白さは格別である。