2024年6月18日雑記 | C'est ma vie

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毎日平凡でいられることの、非凡さを求めています。

「男はつらいよシリーズ」は前回の第48作で完結です。

 

第49作は、渥美清さんが亡くなられてから急遽、以前の画像を入れながら作られたものです。

 

そして、今回は、番外編として、2019年に公開された「お帰り寅さん」(第50作になります)です。

 

 

「お帰り寅さん」

 

令和元年(2019年)12月27日公開

 

ロケ地:サニーヒルズ横須賀、八重洲ブックセンター他

 

 

2019年現在の寅さん一家と、それを取り巻く人たち、そして、過去の懐かしい映像がでてきます。

 

また、柴又にあった団子屋さんは、喫茶店になっています。

 

諏訪博(前田吟)とさくら(倍賞千恵子)は、店の裏手にある住居に二人で暮らしています。

 

車滝造(おいちゃん)と、車つね(おばちゃん)は、既に亡くなっています。

 

諏訪満男は、現在中学3年生の娘と二人暮らしです。

 

満男の妻は7年真前に亡くなっています。

 

満男は作家として活躍しています。

 

恋人の泉はアメリカに渡り、現地の大学を卒業し、ヨーロッパのNPO法人に勤めています。

 

現地で国際結婚もし、二人の子供もいます。

 

満男と泉は20年も前に結局別れています。

 

隣のタコ社長も亡くなり、工場は閉鎖され、その敷地にアパートが建っています。

 

社長の娘(美保純)は、息子と二人暮らしです。
 

それにしても、出演者の多くが他界されていたり、また高齢化が進んでいます。

 

そして、画面には昔の名場面が出てきます。

 

寅さんの訪れた日本各地の風景と、それを取り巻く人間模様には、胸に迫るものがあります。

 

やはり、一番胸に迫るシーンは、寅さんを含めての「とらや」さんでの、家族の団らん風景でしょう。

 

 

上の写真は泉が20年振りに日本に帰郷し、満男、諏訪家両親と食卓を囲むシーンです。

 

以前なら、そこに、おいちゃん、おばちゃん、寅さん、もしかしてタコ社長もいたのです。

 

月日の流れはある意味、残酷でもあり、また、それが人生なのでしょう。

 

天然の寅さんと、それを取り巻く家族、親戚、タコ社長、マドンナ等

 

喧嘩になることも度々でしたが、底には愛情に溢れていました。

 

山田洋次監督は、ご自身が、このような一家団欒に憧れていたのではないでしょうか。

 

それにしても、満男の存在が、寅さんシリーズの後半を支えていたことは、確かでしょう。

 

この50作は、本当に懐かしい、人間の生のはかなさと、人間同士の愛情を届けてくれます。

 

最後に、映画出だしの主題歌は、サザンの桑田佳祐さんが歌っていました。

 

渥美清さん、また、これまでのシリーズに登場された、物故された多くの俳優さんに、心から哀悼の意と、感謝の心を捧げます。