2024年6月17日 | C'est ma vie

C'est ma vie

毎日平凡でいられることの、非凡さを求めています。

「男はつらいよシリーズ」今回は第48作です。

 

渥美さんの遺作です。

 

 

第48作「寅次郎 紅の花」

 

平成7年(1995年)12月23日公開

 

マドンナ:後藤久美子、浅丘ルリ子

 

共演:夏木マリ 、田中邦衛

 

ロケ地:岡山県、奄美大島加計呂麻島他

 

 

この回の撮影が行われたのは、神戸淡路大震災の起こった1995年です。

 

画面の中にも被災地が登場します。

 

見どころは、泉(後藤久美子)が郷里岡山で結婚式を挙げる寸前に、満男が邪魔をし、ご破談にした場面です。

 

また、面白いのは、満男が家出をして、偶然辿りつた奄美大島のリリー宅に、何と寅さんが居候していたことです。

 

また、阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「皆様、本当にご苦労様でした」という言葉は、渥美清さんの最期の台詞(もしかしてアドリブ)となりました。

 

撮影も見るからに辛そうでした。

 

1991年に肝臓癌が見つかり、1994年には肺への転移が認められたのです。

 

47作への出演は不可能と言われていました。

 

そして、この48作に出演できたのは、奇跡に近いということでした。

 

渥美さんは、翌年1996年に息を引き取りました。

 

本名、田所 康雄さん、享年68歳という若さでした。