海のものと、山のものと、小さいひとと。 -151ページ目

伊勢海老

海のものと、山のものと、小さいひとと。

  漁港の街に住む旦那さんの両親から活き伊勢海老をいただきました。5匹いただいたので、3匹はお世話になった方におすそ分け。2匹のうち1匹はお造りにし、その頭で、伊勢海老汁を作りました。さて、残りの1匹をどうしようかと考えて、「伊勢海老カレー」にしてみました。

 伊勢海老を縦半分に切って、カレーに投入。程よく火が通り、プリっと身が盛り上がったところで完成です。

海老味噌がカレーに磯の香りと旨みをプラスして大満足のお味でした。


 さて、武勇と長寿の象徴として慶事に欠かせない伊勢海老は、豪華なご馳走が並ぶ中でもひときわ存在感があります。以前、伊勢えびを最初に食べてしまい、沢山の料理を前にお腹がいっぱいで箸が進まない私に、「私たちは子どもの時から伊勢えびは最後に食べるように教わってきたのよ」と、旦那さんのお母さんが教えて下さいました。伊勢海老を最初に食べてしまうと、それだけで満腹になってしまいます。それ以来、お刺身以外の伊勢海老料理は最後に食べるように気をつけています。


 伊勢海老で思い出すことがもう一つあります。それは、旦那さんと結婚して間もない頃、旦那さんの実家から初めて伊勢海老をいただいた時のことです。山育ちの私は、生きている伊勢海老を料理するのは始めてです。活きがいいのは良いことですが、跳ねて怖いし、痛いし、海老が鳴くしで、「きゃぁ~」とか「わぁ~」とかキッチンで大騒ぎ、助けを求める私に旦那さんが一言

「もう逃がしたれ」
「・・・・」

 何をおっしゃる旦那さん。もちろん、その後なんとか料理し、お造りと伊勢海老汁でいただきましたが、海育ちの旦那さん、いくら食べ飽きているからと言っても伊勢海老に失礼だと思うのです。

海育ちの旦那さんと、山育ちの私。海のものと、山のものが一緒に暮らしていると、色々と変てこなことが起こります。そんな話もまた追々に・・・