新会社に来て初の1人での役員プレゼン。多少大げさかもしれないが、これまでのコンサル人生で最も成功したパーフェークトゲームだった。想定したゴールへの到達、全ての質疑に対する納得感のある回答、クライアントがやるべき事を納得し、アクティブにアクションしたいことのプレゼンの3つの目的全てを達成する事が出来た。

成功の要因は、全て1人で徹底的にやったことだと実感している。今回の担当パートは再生企業のバリューアップ施策の検証。平たく言うとトップライン施策の蓋然性を検証することだ。目標に対してクライアントが打ち出した施策で本当に結果が出るかをデータ分析で明らかにするという手順を踏んでいる。

分析アプローチ、分析作業、分析結果の取りまとめ、訴求すべきメッセージ、更に予想されるハイレベルな質問に対する追加分析の実施。特に重要なことが、追加分析の実施をやるかどうか。この作業は徒労に終わる可能性が高い。しかし、これをやっておくと、プレゼンで何を聞かれても大丈夫という自信が確実に持てる。そうなるとプレゼンでの一言一言に声の張りも生まれ非常にクライアントを安心させる話と話し方となる。

後は、これにこれまでのコンサルティング経験を踏まえた言動を織り込ませることが出来ると更に良しだろう。これはまだまだ不十分。今回はテーマ・業界とも経験があったため、クライアントに納得してもらえたが、そうそう上手くいくものではない。

運もあったが、運を引き寄せる仕事をしていたということで本当に良かったとしておこう。

データ分析、インタビュー、議事録作成、報告書作成と全てのタスクを一人で回している。アナリスト~マネージャーロールまで全てやってる感じだ。


新鮮といえば新鮮だが、人が少ないファームだとこうなるんだなと改めて実感。前のファームで当たり前だったリサーチセンター、プロダクションデスクといったインフラの有難みを切に感じる。とはいえ、それらに頼らずとも一人で回せているのは仕事の段取りが向上したなとそれはそれで達成感がある。


本格的な再生プロジェクトは3年ぶりだが、中小企業は管理会計が不十分でシステム化されていないことも多く、当時は分析用のデータ入力を手作業でやっていたことを考えると昔に戻ったということか。


しばらくは野戦病院状態が続きそうであるが、このファームを選んだもうひとつのポイントとして、立ち上げ期にあるということで、そういったインフラやトレーニングプログラムなどにも元々関わりたいと考えていたので、狙い通りといえば狙い通りである。


しかし、想定するのと実際に作り上げるのは天と地ほどの差があるわけで、それをやってこそ仕事というものだ。まずは、現在のプロジェクトできっちり成果を出し、ファームとクライアント双方にプレゼンスを見せつけたい。

入社2日目に再生プロジェクトにアサインが決定。負債軽減後のバリューアップ戦略の立案を担当することになった。中でもGross profitのバリューアップであるため、実質的にはマーケティング・営業戦略の策定となる。

ありがたい。得意領域だ。プロジェクトは既に2ヶ月が経過しておりキャッチアップの時間もほどほどだが、経験業界でもあるのでスムーズに進められそうな予感がある。

但し、今回はスタッフなしということで、全て一人やら無くてはならない。まさに再生コンサルティング。基本的に高いフィーが取れないので、コンサルの総合力が求められる。プロマネ、タスク設計、タスク遂行、クライアント調整などなど。

ワークライフバランスを重視しているファームだが、今週末はガッツリ仕事モード。いっちょやるか!