ディールの流れでvaluationからFAも担当することになった。全くスペシャリティーと異なるが、そうそうできるものでもないなのでやってみることにした。出資、株式実務に関する知識が無いと全く歯が立たないことを実感。チエだけではどうにもならない。ゲームに参加するためにルールを知っていないと審判は出来ないのと同じだ。

正直何の付加価値を生んでいるのか全く疑問である。もう二度とやることは無いだろう。FA業務は例えるならば裁判のようなものか。こちら側の利得の最大化を図るために、あちら側の抜け落ちを指摘し、交渉を有利に進めるられるよう便宜を図るのがミッションと認識。

クライアントに対しては確かに心強いし意味合いが高いのだろうが、やはりビジネスゲームとしか捉えられない。自分は社会に価値ある仕事をするコンサルタントである事を逆説的に実感した。
落ち着かない状況ではあるが、仕事は着実にこなしている。現在はDDとvaluationのケースにアサイン中。DDの意味合いはこれまでも記したので、今回はvaluationとの関係を少し整理してみる。

DDには大きく2つの意味合いがある。一つはこれまでも触れたリスク(リターン)の検出。これには大きく3つの要素があり、①経営リスク②スタンドアロンリスク③統合リスクがある。①はそもそもの現状の問題②は切り出された際に発生するコスト・リスク③は統合に際して発生するリスク。

もう一つはvaluationへの反映事項。①②③の検出事項も当然反映されるのだが、もう少しテクニカルな面でのことである。これには大きく2つある。①事業計画事項②経営資源事項である。①は将来PL②は実態BSのこと。①は戦略の話であり、アップ・ダウンサイド(売上・コスト・capex)を織り込んだいくつかのシナリオを作ること。②はどの評価手法でも必要な実際のBSをつくること。つまり純資産の毀損状況(棚卸資産の評価損、売掛債権の評価損、固定資産の減損)や切り出す資産を特定し、オープニングBSを作ることである。

これらのPLとBSを繋ぎ合わせてCFを作り、3表の財務モデリングをシナリオ別に策定する。その後valuarionに必要なパラメーターを詰めていく。重要なのはプロジェクション期間(残存価値の設定も含む)、想定類似会社からのレバードβ、DDで発見されたキードライバーの3点。これでようやくValuationとなる。

DDは最終的にValuationに繋がるため、そこを意識してやるためにもValuationについての知見も深めておく事が重要だと思う。
自分の周辺環境が混沌としてきた。
3月に入ると具体化するのだろうが、年初に懸念したリスクが表層化しつつある・・・・。
こんなこともあろうとリスクヘッジは図っているが、上手くいくかどうかは実力次第。

何のことやらわからないでしょうが、確定したらアメンバーで報告します。