人を動かすにはどうすればいいか。恐らく動かすという発想から動いて頂くという謙譲視点に立つことがまずもって必要だと思う。

動かそうと考えていると動かそうとしている相手に対して無意識に抑圧的、高圧的、性急な物言いとなっている。一方、動いて頂くと考えると、相手はどうすれば自主的に捉えてくれるか?喜んでやろうという気になってくれるか?との視点で発言するようになる。

したがって大げさに言えば、奉仕精神を持つことが重要と考える。このお方にどういった奉仕、サービスを提供すれば喜んでこちらを受け入れてくれるのか?味方になってくれるのか?

この心持ちで関わる事が、人を動かす第一歩ではないかと思う。
解決すべき問題に対して、頭の中で解決の道筋をイメージして情報収集、分析に取りかかる。それは、デスクトップ上で。

振り返るとデスクトップ上で何とかしているケースが多くなってきていることに反省。五感で感じる実体験をほとんどしておらず手触り感のない解決策となっていることに気付く。いつからかフットワークが重くなってきている。PCで一次情報に近いデータを入手できるようになってそのまやかしに惑わされている。

朝から晩までオフィスで過ごす毎日に箱庭のような仮想現実で、知ったような顔になっている。世の中のリアルに触れられていない。これはインタビューという手法も一部含まれると思う。専門家に話を聞くことで、本来入手すべき一次情報を二次情報として要約されたものとして受け取っている。

聴覚ではなく、視覚、触覚、嗅覚をもっと使わねば。人間としての基本的な機能を使わず、無意識のうちに退行していることを感じた。
とある機会から日本経済を分析。経済の3要素である資本・労働・生産性(技術)全てが0成長。日本経済は成熟フェーズに入ったと言わざるを得ない状況。

成長とは量的拡大であり改善である。一方、発展とは質的変化であり革新である。

ズバリ日本は成熟を受け入れ発展を目指すべきではないかと思う。発展を目指すとは日本経済のビジネスモデル(産業構造)を変えることと言い換えられよう。つまりルールから見直し、日本経済のビジネスモデルがどうあるべきかを考え、ヴィジョンを定め、ヴィジョン実現に向けて実行するということだ。

勝ち組先進国は勝手にルール作りをやっている。今話題のTTPもそうだ。アメリカと豪州に都合が良いルールと言ってよいだろう。TTPに参加するにあたって日本はどこを目指すのか?成長か発展か?そこから問い直すべきではないか?

本当に量的拡大できるのか?非常に厳しいと思う。あるべき産業構造とは?今年のテーマはこれだ。発展の形として適した産業構造を考え、この実現に自分が何ができるか突き詰めていきたい。