今ほどこの仕事が平時の仕事なんだと痛感させられる。
とてつもない無力感。有事には何も貢献できない。

何か貢献したい。募金ではなく、仕事で。
自衛隊、警察官、消防士、官庁、医師、インフラ業、流通業、等々の皆様には頭が下がります。
何もできない自分がとことん歯がゆい。
節電。このPCは情報収集のためON。それ以外はすべて電源OFF。
募金。直接支援にはいけないため、せめて募金だけでも。
仕事。しっかりと働き利益を稼ぐ。そしてその中から少しでも募金。
農業関係者を除きPPT参加は当然との大合唱。果たしてそんなに日本の将来を決めるほどの事なのか大いに疑問を感じる。

要はAPEC諸国間で経済学でいう比較優位を徹底する枠組みとしようというのが本質だろう。例えば韓国はTTP参加により国際競争力を付けたと喧伝されるが、事実上の失業率は13%に迫る。一方は日本は何だかんだと言いながらも実質失業率は8%前後。本当に韓国が成功しているとは言い難い。

さらに懸念すべき点は日本の農業はやはり壊滅する可能性が高いという予測。食糧自給率が40%(カロリーベース)しかない中、短期的には世界中で穀物価格が上昇傾向にあり、中長期的にも食糧需要は上昇し続ける可能性が高い。TTPに参加している先進国は殆どが食糧自給率100%前後。もし、TTPに参加した場合、食糧自給率の低下は不可避。食料輸出国は自国内で不作等があった場合、当たり前だが国内需要を優先し、金を積もうが売らないのがこれまでの事例である。(東欧諸国が良い例だ)

まだある。農業従事者約260万人。TTP推進の経団連系の一部上場企業の従事者約60万人。実際は60万人の利益が優先しているといっても過言ではないだろう。260万人を他産業にシフトするだけの産業構造変化を実現する戦略、シナリオがあるならばまだしも、そんなもの全く見聞きしない。

盲目的にTTPに参加すれば、日本の将来が見通せるとの意見が罷り通っているが、その可能性は低いと思う。