変わらぬ 確かなもの。 | うつ病主婦のここまで元気になったわけ。

うつ病主婦のここまで元気になったわけ。

うつ病日記。10年間のうつ病克服の日記。
10年間の治療法や、大切な気づきについて。

我が家の愛犬 ジジ。

彼の急所は、耳の後ろ。

ここを、三本の私の指て撫でる。

すると、彼は

目を細めて、カラダをよじって
うっとりとする。

1日、何回 撫でても

同じ顔で、カラダをよじって。

昨日も、そうだった。

きっと、いや必ず明日も
同じ顔をして、カラダをよじるはず。

変わらぬもの。

何故だか、彼のこの仕草を見るたびに

私は、落ち着くのだ。

彼が、私のお腹の上で寝ている。

その、変わらぬ
重さと暖かさが

私を、安心させる。

私は、何を怖がっているのだろう。

昨日と同じ顔が、今日も
同じように、微笑んでいるはずなのに。

でも、その微笑みが

じつは、綱渡りのように
危ういものだと
知っているからか。

私は、ここに居ていいのか。

昨日と同じように、明日も
ここに居ていいのか。

明日、何かが
崩れてしまうかもしれないというのに。

彼の、うっとりとした顔と
よじれたカラダを見て

そこに、確かに変わらぬものを見て

安心する自分に

じつは、いつも
怯えている自分を見つける。

変わらぬ、確かなもの。

その中で、生きているはずだと
思っているが

そんな物は、幻だと
ささやく、もう一人の私がいる。

仕方がないのだよ。

全てのものは、
つねに、変化していくのだから。

可愛いジジも、
この私も。

死ぬ、その瞬間に向かって
進んでいるのだから。

変わらぬ、確かなもの。

それは、この彼が

とても、とても
愛しいということ。

今、生きている
この瞬間が

とても愛しいということ。

全てのものが、変わってしまっても。

愛しいものに
私が、愛情を全身で注ぐこと。

それを、愛と呼ぶならば

それこそが、

今の私にとっての

変わらぬもの、確かなもの。
に、ちがいないから。