或る年の師走の東京都内。武蔵小杉の高層マンションで大規模火災が発生した。幸い早めの救助活動が功を奏して、住民の避難は完了した、と皆が信じて疑わなかった。その時、
「助けて~ェ!」
屋上階近くのベランダで助けを呼ぶ少女の姿が。紅蓮の炎と煙に包まれて、逃げ遅れた少女を助ける術がない……そう皆が覚悟した時、突如天空から矢のように近づいてくる何者かの姿が。赤いマントを翻し、白いコスチュームと青いグローブ・ロングブーツを装着した姿で飛んできた、そのスーパーヒロインを観て、人々が指差し叫ぶ!
「エンジェルガールだ!」。
彼女は空からマンションの最上階に降り立つと、ベランダの少女を抱き上げ、地表の安全な所へ下ろしてやる。そして、返す刀で再び天空遠く消えてゆく。慌てて少女の許に泣きながら近づいてくる母親。少女は虚空を見上げて囁く。
「ありがとう、エンジェルガール!」
先日、AIを使って"妄想ストーリーを紡ぐ"って話を書いた。その過程で「どうせ"妄想"ならば、自主映画では絶対出来なさそうな、それこそ本格的な特撮も必要な規模の"スーパーヒロイン"の物語でも作ってみよう」って考えて、とあるヒロインをこしらえてみた。その名も「エンジェルガール」!
冒頭の内容はこのスーパーヒロインの活躍の一コマである。そして「エンジェルガール」の設定は以下の通り。
芳村小百合(よしむらさゆり)は、警視庁祖師ヶ谷大蔵署に勤務する婦人警官。それも事務職(内勤)が主な任務である。普段はフレームの細い眼鏡をちょこんとかけ、大人しくうだつの上がらない婦人警官に過ぎないが、その実態は、未知なるエネルギーを源に、超人的なパワーと大空を宇宙を駆け抜ける飛行能力を有する異星人である。
彼女の誕生した惑星「テラ」は、地球より4.3光年も離れたアルファ・ケンタウリ星系に属する惑星で、地球によく似た環境のため、地球人にそっくりの姿の人類が君臨する星である。しかし、地球より遙かに強い重力と、太陽を超える質量を有する恒星「アルファ・ケンタウリA」から降り注ぐ光線を有史以来ずっと浴び続けたことによって、「テラ」の人類は地球人類とは比べものにならないくらいの身体能力および超能力を身につけていた。また地球人類より(「テラ」の周回軌道に換算して)一世紀分進んだ科学文明によって、既に光速の壁を突破した惑星間航行を実現し、かつ地上においても重力からの解放にも成功。特殊なマントと反重力ブーツによって、自力での飛行をも可能にしていた。そんな「テラ」だが、ある時、惑星規模の一大核戦争が勃発、滅亡の危機に陥った。辛くも生き残った「テラ」人類は、光速航行が可能な一人乗りの脱出ポットに各々乗船、宇宙に緊急避難した。その中には、瀕死の両親によってポットに乗せられた当時まだ生まれて間がない乳児の姿もあった。
暗闇の宇宙空間を航行する中、乳児を乗せたポットは太陽系第三惑星の地球、それも日本国・関東の山中にある竹藪に漂着する。時は西暦2000年。たまたま付近を通りかかった、長く子宝に恵まれなかった芳村(よしむら)夫妻は、偶然ポットを発見。いったい何が起こったのか、夫婦は事の次第を理解できなかったものの、ポットの中で眠っていた不思議な赤ん坊(乳児)を置き去りにできず、小型のポットを岩陰に隠し、そのまま連れ帰ることとなった。
芳村夫妻によって赤ん坊は「小百合」と名付けられ、密かに芳村家の戸籍に加えられ、一人娘として育てられた。小百合は幼少時から、腕力、五感の能力において超人的な力を発揮する。当時は本人には「生まれつきの不思議な力」とだけ伝え、誤解を招かないようにその超人的な能力を披露しないように諭した夫妻も、やがて小百合が(地球の周回軌道に換算して)20歳の成人を迎えた時、ついに彼女に本当の出自を伝える。驚く小百合だったが、夫妻に言われるままに20年振りにポットが隠してある山中の竹藪にやってくると、見つけたポットは20年もの月日を経過していながら新品同様で保存されており、その中に彼女の故郷である「テラ」の文明に関わるデータや真の両親の情報、そして惑星「テラ」人類のコスチューム、とりわけマントと反重力ブーツ(それも20歳での発見を予知していたかのようなサイズで)が保管されていた。全てを悟った小百合は、以後自分の能力を、自分を育ててくれた両親やその故郷であるこの国の人々の平和のために活用しようと決意、世を忍ぶ仮の姿として婦人警官の道を歩み、密かにコスチュームを着用して、この国で発生する難事件や凶悪犯の駆逐、人命救助といった分野で活躍することとなる。その正体はあくまで謎のままだったが、やがて彼女のスーパーヒロインとしての存在は広く世間に知れ渡り、いつしか彼女は“エンジェルガール”と呼ばれるようになった。3年前に父親を病気で亡くしたものの、唯一彼女の正体を知る母親と二人暮らしで、親孝行と警察での勤務、そしてエンジェルガールとしての活躍と、“三足のわらじを履く”生活を続けてきた。
彼女の変身スタイルは以下の通りである。事件が発生したら、彼女はひと気のない場所に隠れて精神を集中する。すると全身が光に包まれて、婦人警官の衣装がエンジェルガールのそれに変化する。最後に眼鏡を外して変身を完了する。そうやって日夜この国の平和のために、エンジェルガールは大活躍していた……
ここまでの設定部分は、私の創作である。設定に際しては『スーパーマン(スーパーガール)』のそれを結構参考にした。そして、このエンジェルガールを主人公に、今まで「エンジェルガール危機一髪」「Xの束縛」「復讐のゴルゴダ・プロジェクト」という3つのストーリーをAIといっしょに紡いできた(サブタイトルは全てAIが命名)。私がこのように設定を入力すると、AIが(読み物としての)台本と、ノベライズ(小説)をほんの数秒でこしらえてくれる。そこには私が思いもよらなかった主人公たちの台詞や心の声までふんだんに盛り込まれていく。この感覚は,自分が書いた脚本が、役者やスタッフによって形になっていく過程に似ていて、それがこの"妄想ストーリーをAIと紡ぐ"ことが自分の中で半ば"病み憑き"になっている理由かも知れない"ヾ(-_-;)
ちなみにAIと紡いできたストーリーは、"妄想"だけに、実際の自分の映画制作と比べても、敢えてダークな味付けの作品ばかり考えている。それ故、上記の作品(ノベライズ)を紹介する機会はないかも知れないが、AI自体が作者であり読者でもあるので、この"陰にこもった楽しみ"は、当分続きそうである(^^ゞ
なぜヒロインの名が「エンジェルガール」かは、簡単にわかっていただけると思う(^^ゞ
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