犯罪まがいの深刻なトラブルに注意! | 一般社団法人 日本医療・美容研究協会 (JMB)

 2023年9月に、購入業者が自宅に来て物品を買い取るという訪問購入のトラブルについて注意喚起をしました

その後も多くの相談が寄せられる一方で中には「不用品を買い取り貧しい国に寄付すると勧誘を受け了承したが、業者が帰ったあと指輪がなくなっていた」「身に着けていた大切な指輪を強引に要求された」などといった、きっかけは訪問購入に見える犯罪まがいの深刻なトラブル事例も複数寄せられています。事例をみると、主に80歳以上の女性が当事者となっていることから、特に注意してほしいトラブルです。

 

 【相談事例】

  • ふと目を離した隙に、金のネックレスやダイヤの指輪などを業者に持ち去られたようだ。
  • 人の役に立つならと思い訪問を了承したが、業者が帰った後指輪が無くなっていた。
  • 身に着けていた母の形見の指輪を、業者から強引に要求され怖い思いをした。
  • 一人暮らしの認知症の母親が、記念硬貨を安値で買い取られていた。

 【相談事例からみる問題点】

  • 犯罪まがいの行為が行われる深刻な事例がみられる。
  • 特定商取引法違反の疑いがある行為が行われている。
  • 消費者の親切心に訴えかけるなどして断りにくくした上で勧誘を行っている。
  • 判断力の低下した高齢者がトラブルに遭っている。

 【アドバイス】

  • 突然訪問してきた購入業者は、決して家に入れないようにしましょう。
  • 購入業者から電話がかかってきても、安易に訪問を承諾しないようにしましょう。
  • 購入業者から勧誘を受けて訪問を承諾する場合は、一人では対応しないようにしましょう。
  • トラブルになった場合や不安がある場合は、消費生活センターや警察に相談しましょう。

 【身近な高齢者を守るために】

 高齢者の消費者トラブルを防ぐためには不審な人間が出入りしていたり、困った様子がうかがえたりしないかなど、日頃から高齢者の生活や言動・態度などを見守り・身近にいる周りの方が変化にいち早く気付くことがとても重要です。消費生活センターなどへの相談は、家族・ホームヘルパー・地域包括支援センターなどの職員からでも可能です。身近な高齢者がトラブルに遭っているのではないかと気づいた場合は、できるだけ早く相談して下さい。

 (国民生活センター抜粋)