中古車の売却トラブル! | 一般社団法人 日本医療・美容研究協会 (JMB)

 【相談事例】

●約1年前に購入した中古車を売却するために、買取業者何社かに見積もりを依頼した。査定後、一番高い買取金額を提示した事業者と契約した。すでに車を引き渡し代金が振り込まれるのを待っていたが、事業者から「オークションの検査で事故車と判断されたため、買取金額を引き下げたい」と連絡があった。この車の購入時に事故歴はないと聞いており、自分も事故は起こしていない。契約した金額で買取ってほしい!(40歳代/男性)

 

●中古車を売却するため、一括査定サイトに登録した。その後電話があり、一番高額な査定をした事業者から5万円の買取金額が提示されたため「お願いします」と答えた。その電話でキャンセル料について説明はなかった。後日、契約に必要な書面一式が送られてきたが、電話の3日後にキャンセルを申し出たら「キャンセル料3万円を支払ってもらう」と言われた。送付された書類にキャンセル料の記載は見当たらず、届いた契約書はまだ提出していないので契約成立前ではないか。キャンセル料を請求されて納得できない!(20歳代/女性)

 

●3カ月前に中古車を売ろうと思い、インターネットで一括査定を申し込んだ。複数社に見に来てもらい、買取金額を一番高く提示した事業者と契約した。車を引き渡し、約200万円の代金は1カ月後に銀行口座へ振込むと説明を受けた。しかし振込予定日の直前に振込日延期の電話があり、その後も「少し臨時休業する。来週営業再開したら振込む」と言われたり「金融機関からの融資が下りたら振込む。今週末また連絡する」と言われたりして延期が続き、一向に振込まれない。約束とおりに支払ってほしい!(20歳代/男性)

 

 

 【消費者へのアドバイス】

*買取業者は査定のプロとして注意を払って買取金額を算出しています。その査定額で契約した後に修復歴や事故歴を見落としたなどとして、買取業者から減額や解約を求めらえた場合でも応じる必要はありません。但し、売却する前に修復歴や事故歴があると知っていた場合には、必ず査定時に買取業者へ申告しましょう。

 

*車の売却は、特定商取引法におけるクーリング・オフの対象外です。いったん契約をすると原則として契約書の内容に拘束されますので、契約を締結する前にしっかり内容を確認しましょう。また契約前にその買取業者の情報収集をしっかり行っておくと良いでしょう。

 

*キャンセル料に関しては金額とともに、どの時点から発生するのかなどについても理解したうえで契約することが重要です。契約書にキャンセル料を請求された場合、あるいは契約書に定められた金額を上回るキャンセル料を請求された場合に、契約内容に従った対応を要求することができます。また、買取代金の支払条件については、契約時に必ず確認しましょう。買取代金の支払がなされるまで、車および移転登録書類などに引き渡しを延期することも一法です。

(国民生活センター抜粋)