国民生活センターでは昨年「自動音声の電話で未納料金を請求する詐欺に注意!実在する事業者をかたって電話をかけてきます」を公表しましたが、依然としてNTTファイナンスなど実在する会社や公的機関をかたって電話があり、身に覚えのないサイトの利用料など架空の未納料金を請求される詐欺的な手口に関する相談が多く寄せられています。

 支払方法はコンビニでプリペイド型電子マネーを購入するよう指示される手口が多く、氏名・住所・口座番号などの個人情報を聞き出す例もみられます。また最近目立つ手口として、電子マネーの購入後に公的機関をかたって電話がかかってくる、劇場型勧誘とみられる例もありますビックリマーク

 

 【相談事例】

 ●NTTファイナンスと称する自動音声の電話があり、音声ガイダンスの後に電話を選択すると担当者につながった。「サイト利用料金が1年間未納になっており裁判にかけられている。未納料金と弁護士費用などで30万円を支払えば裁判を止めることができ、後日手数料を差し引いて返金する」と言われた。コンビニで電子マネーを30万円分購入し、担当者に番号を伝えた。その後、個人情報委員会を名乗る人から電話があり「他にも2つのサイトで未納料金がある。さらに50万円を支払えばまとめて返金する」と言われた。不審に思ったが、当月中に入金することと誰にも口外しないことが返金の条件と言われ、誰にも相談できず別のコンビニで再度電子マネーを購入してしまったが詐欺ではないかと言われた!(50歳代/女性)

 ●NTTファイナンスを名乗り「1年間電話料金が未払いになっている。期限までに支払わなければ法的手続きをとる。守秘義務があるので誰にも話さないように」と電話があった。コンビニで電子マネーを購入するよう、また店員に聞かれた場合は「自分で使う」と答えるよう指示され、30万円分の電子マネーを購入し番号を教えた。電子マネーは破棄するよう言われ従った。翌日も電話があり、同じコンビニで5万円の電子マネーを購入して同様に番号を教えた。その後も、追加で50万円分を購入するようにと電話がありおかしいと思った!(80歳代/女性)

 

 【消費者へのアドバイス】

 *コンビニなどで電子マネーカードを購入するよう指示し、番号を教えさせる方法は全て詐欺です。身に覚えのない未納料金を請求されても、言われるまま支払ってはいけません。

 *非通知や知らない番号からの電話は出ない・話を聞かない・かけ直さないことがトラブル防止に効果的です。

 *不明な点がある場合は、事業者の本来の連絡先を自分で調べて、問い合わせて下さい。(国民生活センター抜粋)