ロードサービスのトラブル! | 一般社団法人 日本医療・美容研究協会 (JMB)

 【相談事例】

 ●息子が車で出かけていた時、バッテリーが上がり車が動かなくなってしまったらしい。インターネットで調べたロードサービスのサイトで「バッテリー1.980円~」という表示を見て申込んだという。

 すぐに担当者が現場に来て最初に金額欄が空欄の書面を出され、レ点を入れて同意するよう言われ説明もなかったが言われるままにレ点を入れたそうだ。バッテリーは交換せず充電して作業が終わり無事に復活したが、総額約5万円の請求書を出されたという。高いと思ったが直ったので何も言えないと思い、現金が無かったためクレジットカードで支払ったらしい。息子から相談を受け契約書の写真を見せてもらったが、基本料金1.980円に加え緊急対応の費用や作業費などが記載されていた。高額なので返金してほしい!(20歳代/男性)

 

 ●外出先のコインパーキングで車のバッテリーが上がってしまった。インターネットでロードサービス業者を検索し「バッテリー上がり基本料金2.480円」と表示されていたサイトが一番安かったので、このロードサービス業者に電話で作業を要請した。

 ロードサービス業者が現地に到着後、メニュー表を提示され基本料金の他に作業別の料金が表示されていたが、具体的な料金の説明はなかった。約10分の作業時間でバッテリー上がりは解消したが、請求された料金は5万円超だった。サイトの表示料金とあまりにも違うので納得できなかったが、外出先だったこともありやむを得ずクレジットカードで決済した。契約書は交付されておらず、料金の内訳表示のある請求書兼領収書が交付されただけだった。後日、相場よりも高額な料金を請求されたと分かった。納得できない!(20歳代/女性)

 

 

 【消費者へのアドバイス】

 *自動車保険にはロードサービスが付帯しているケースが多いので、トラブルに備えるため日頃から自分が契約している自動車保険の内容をよく確認し、家族も運転する場合は家族とも共有しておくことが大切です。なお、損害保険会社や保険代理店に電話が繋がらなかった場合でも、焦らず少し時間をおいてから改めて連絡しましょう。

 

 *自動車故障などの状況や内容は様々なので、インターネットで検索したロードサービス業者のサイトなどに「基本料金××円/××作業料△△円から」などと表示されている場合や電話で「△△円」と説明された場合でも、現場の状況次第では必ずしも表示や説明通りの料金で依頼できるとは限りません。また、事前の説明のなかった緊急対応費などを請求するケースもあります。どのような作業になるのか・状況によってどの程度料金が掛かるのかなど、契約内容や料金について事前に必ず確認するようにしましょう。また現場に来てもらうときは、キャンセル時にキャンセル料が発生するのかなどについても予め確認しましょう。

 

 *事前の説明とは異なり作業後の請求が高額になっていたり直っていなかったなど、料金や作業内容に納得できない場合は後日納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いはきっぱり断りましょう。

(国民生活センター抜粋)