国民生活センターでは、昨年「自動音声の電話で未納料金を請求する詐欺に注意!ー実在する事業者をかたって電話をかけてきますー」を公表しましたが、依然としてNTTファイナスなど実在する会社や公的機関をかたって電話があり、身に覚えのないサイトの利用料など架空の未納料金を請求される詐欺的な手口に関する相談が多く寄せられています。
支払方法はコンビニでプリペイドカード型電子マネーを購入するよう指示される手口が多く、氏名・住所・口座番号などの個人情報を聞き出す例もみられます。また最近目立つ手口として、電子マネーの購入後に公的機関をかたって電話がかかってくる劇場型勧誘とみられる例もあります
【相談事例】
NTTファイナンスと称する自動音声の電話があり、音声ガイダンスの後に番号を選択すると担当者につながった。「サイト利用料金が1年間未納になっており、裁判にかけられている。未納料金と弁護士費用などで30万円を支払えば裁判を止めることができ、後日手数料を差し引いて返金する」と言われた。コンビニで電子マネーを30万円分購入し、担当者に番号を伝えた。その後、個人情報保護委員会を名乗る人から電話があり「他にも2つのサイトで未納料金がある。更に50万円を支払えばまとめて返金する」と言われた。不審に思ったが当日中に入金することと誰にも口外しないことが返金の条件を言われ、誰にも相談できず別のコンビニで再度電子マネーを購入してしまったが詐欺ではないかと言われた!(50歳代/女性)
【アドバイス】
*コンビニなどで電子マネーカードを購入するよう指示し、番号を教えさせる方法は全て詐欺です。身に覚えのない未納料金を請求されても言われるまま支払ってはいけません。
*非通知や知らない番号からの電話は、出ない・話を聞かない・かけ直さないことがトラブル防止に効果的です。
*不明な点がある場合は、事業者の本来の連絡先を自分で調べて問い合わせて下さい。
*不安を感じる場合は、消費生活センターや警察に相談して下さい。(国民生活センター抜粋)