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こんなページでも寄ってらっしゃい

(3)
季節は、まだ春なのに初夏を思わせる馬鹿陽気。そして、雨。風も強い。
よって俺は、朝っぱらから安ウイスキーを飲みながら絵を描く。
たまのバイトと山へ行く以外、外出する機会は少ない。薄暗い部屋に籠ってシコシコと絵を描いて過ごす。
世間どころか隣り近所でさえ、俺は怪しい不審者と評されてるに違いない。
それにしても蒸し暑い。Tシャツ1枚でも汗拭きタオルが手放せない。

近年のイラストレーターは、素材に興味がないらしい。
アニメを観ても背景や持ち道具が3D・CGで描かれる事が多くなった。確かに、美少女などの萌えキャラに比べて、アクションのない背景や小道具を好き好んで描きたがるヤツはいないだろう。

俺が描いてるのは、商品イメージのカットである。
化粧水のボトルが主役で、ボトルのデザインは決定されているので、これをメインにイラストを起こすのは自由度が低い。
だが、広告は「賞金」が良い。この手の商業デザインは、コンペティション(競争)で選ばれる事が多い。大手のデザイン会社のデザイナーと同じ土俵に立てるのだから、採用は逃してもエントリーし続ければ、やがて業界に名前が知れ渡る(かも・・・)。
イラストレーターを目指してるという活きの良い若手ほど素材には興味を持たないから、「質より量」で長年、デッサンやトレースでのキャリアを積んできた者にはアドバンテージが高い。
とはいえ、俺の実績(コンペだから戦績か?)は、太平洋戦争やった日本軍より負けが込んでいる。今年に入って凡そ30のコンペに参加。その他も含めれば、投稿数は50を超えてるが、採用は今のところゼロ。
最終選考まで残ったのが、数枚。それでも、応募者が一桁の人数でさえ落選とは・・・
「2位じゃダメなんですか?」とのたまった世間知らずな政治家がいたが、親のコネと金で売り出してもらった甘ちゃんらしい発言だ。実力が物をいう世界では、1位にならなきゃ意味がない。
最近、40前にして老眼が進行中。軽い近視に乱視、それに老眼も加わった訳だ。幸い、クルマの運転時以外にメガネの世話になる事はない。不思議な事に、銃にしろ弓にしろ、射撃やる時に標的が見え辛くて困ったという経験がない。俺の射撃能力は、天からの賜物。残念な事に、競争が大の苦手で試合に出ても入賞した例しがない。射撃に限らず、俺はすべてにおいて無冠の帝王を自他ともに認めざるを得ない。それでも、外面では穏やかを装っているが、内心は屈辱でハラワタ煮えくり返ってる。だから、周りから何と言われようが、絵だけは描く。描き続けてやる。

翌日。
昨日に続いて、今日も雨。蒸し暑かった昨日と打って変って、肌寒い。
こんな日は何もせず無為に過ごしたいのだが、昔から、海や山は時化てる時ほど稼ぎ時、という。天候が悪い時ほど、じっとしていられない。プレデター(捕食動物)の本能だから、仕方ない。
昨日の続きで絵を仕上げなきゃならんのだが、どうにもうわの空でいけない。タバコも切れた事だし、買い物ついでに、ちょいと散歩。

冬季閉鎖されていた高原道路、ビーナス・ラインと命名されてはいるが、至る所、落石や倒木だらけである。これじゃあ、観光道路の名が廃る。地震騒ぎの自粛ムードもあって観光客の通行量が少ないのか、整備する予算がないのか。
三城から霧ヶ峰へ抜けるコースは、風の抜けない谷間の窪地に差し掛かる度、濃霧で見通しが利かない。日中だというのに、狸が路肩を走り回ってる。霧の中で車道の真ん中に突っ立っている鹿に何度も遭遇して急ブレーキを踏む。
クラッシャブル・ゾーンで衝突時の安全性能を高めた今時のクルマは、ひ弱である。こんな山奥で鹿と衝突したら目も当てられない。最も近い町場まで数時間は歩く事になる。

それにしてもウンザリするくらい鹿が多い。
これじゃあ、林業や農業だけでなく、高山植物も壊滅する日が近い。
どうして国や県は、害獣駆除のフリー・ライセンスを発行しないのか?
こんな悪天候の時こそ、害獣駆除にはもってこいの日和なんだが。ま、監視員が税金泥棒の公務員だから、こんな日は1日中、事務所に籠って茶飲んで過ごしたいのだろうが・・・

俺の住む長野県は、半世紀近く職業猟師の資格枠がない。
昨年末、現金に困って猟銃を手放した。銃がないんじゃあ、地元猟友会の害獣駆除には参加できない。
俺の鹿肉売って糊口をしのぐ、ってのも危うい。手製の弓での密猟も、自分の腹を満たす分だけなら逮捕されても白を切れる。現状、身内や近しい友人に分けて、見返りに米や晩飯をご馳走してもらってるが、売るとなるとリスクに見合わない。
肉といえば、このところ焼肉屋の食中毒が話題になってるが、鹿肉のジビエ料理も影響されるだろう。
そもそも現代日本人は生まれた時から加工・調理された食物しか摂取していないのだから、食中毒への抵抗力がない。
衛生管理が行き渡った先進国から後進国のボランティアに参加した者の10中8、9は、現地入りした当日から数日以内に食あたりか水あたりでダウンする。助けに行ったつもりが、厄介な客人となって、すごすごと尻尾を巻いて半数以上の者はリタイヤするのだ。そんなヤツに限って本国に戻ると、自分の無様はひた隠し、捏造した苦労話を吹聴して回る募金詐欺団体の尖兵になる。
・・・何にせよ、ペテン師になるつもりは毛頭ないが、俺には要領よく立ち回る才覚が無いのが恨めしい。
「アフリカの水を飲んだ者は、再びアフリカに戻る」
俺には忌々しい記憶しかない、たかだか数か月しか過ごしていないアフリカだが20年近く経った今でさえ、地球の裏側の国で夢にまで見る。
いっそ中国人にでも成りすまして、資源採掘プラントの出稼ぎ労働者にでも紛れるか?とさえ、空の財布を目の前にすると真剣に考えるざるを得ないのだから、追い詰められた人間は、呆れるやら、恐ろしいやら・・・

雨と霧の中、時折、クルマを駐めて山菜を摘みながらの道草運転で、タバコ買いに行くちょいとの散歩が一日掛かりのドライブになってしまった。
ロクな稼ぎもないのに貴重な時間とガソリン代を無駄にした。
そういえば今日は、水曜日。就職情報誌の発売日だな、とドライブの帰り、自宅から徒歩でも5分以内のコンビニに立ち寄り、タバコとアルバイト・ニュースを買う。

(3)
(2)
連休明けの週末、市の文化会館で行われるアイドル・グループのコンサートの会場設営のアルバイトに向かう。
大型トレーラー2台分の資材と中型1台分の機材の搬入の肉体労働だ。
長時間拘束、時給は最低賃金、支払いは末締めの来末払い。月初めの仕事だと、収入にあり付けるのは2ヶ月も後だ。仕事の内容は、午前から昼にかけて資材の搬入とステージの設営。

俺の肩書は「舞台美術」である。イベントの企画書や予定表の清書に、ポスター・パンフレットのレイアウト、新聞や雑誌に掲載するイベント告知の文言作り・・・etcが、平時の仕事。現場に入れば、汗と埃で煤けたドカチンもどきである。
通常5月は、展示会やら、祭り、コンサートといったイベントで賑わう業界なのだが、もう何年も「前年の規模より縮小、期間も短縮」が続いてる。
俺の今年のスケジュール表は、真っ新のカレンダー状態である。空欄ばかりでは体裁が整わないので、「スポンサー回り」「企画会議」等と書き込んで見栄を張る。
どの道、俺のような決まった取引先も無い一人親方は、末端の広告代理店や会場付きの雇われ業者に頼み込んで、日当仕事を回してもらうのが、せいぜいだ。
ま、自分でいうのも何だが、金魚の糞の、そのまた糞にまとわり着くカビみたいなもんさ。

ステージの土台が組み上がり、装飾スタッフが仕上げに入る。
俺たちアルバイトは、昼休みである。
「今から14時30分まで昼休憩にします。5分前には、ここに集合するように。遅刻したらバイト料から差し引くから、そのつもりで」
現場監督の有り難い指示を受けて、会場の外へ出る。
10年くらい前までは、仕出しの幕の内かケチな現場でも、ほか弁くらいは手当てしてくれたものだが、現在はお茶も出さない。コンサート・ツアーの専属スタッフでも、あご・あし・まくら(食事、交通費、宿泊費)は、自腹が当たり前のご時世である。
地方都市の文化会館なので、駐車場は広い。バイクや自転車の駐輪場に置かれた自販機で砂糖たっぷりの甘い缶コーヒーを買う。せめて、カロリーくらいは摂取しておかないと体がもたない。
5分も歩けばコンビニがあるのだが、生憎、近頃、俺の財布に弁当代が収まっていた例しがない。幸い、長年患った胃潰瘍のお陰で俺は少食。おまけに、胃袋に穴開けて、入院した事もあった。
駐車場に駐めた自分のクルマに乗り込んで、座席を倒して横になる。コンサートの仕事は、長丁場だ。体力の温存と小回復は重要だ。
ダッシュボードのコンパートメントに常備してある袋入りの乾パン2個ををしゃぶりながら、缶コーヒーをチビチビと舐めるように飲む。

昔、レンジャー訓練を受けた米国南部の土漠を思い出す。
容量5リットルのデイ・パックひとつ分のサバイバル・グッズだけで5日間を過ごした。民間の国際ボランティアの研修で、何で軍事訓練を受けなきゃならんのか、と疑問を挟む余地も無く送り込まれた。
表向きは、民間の警備会社。実際は、政府が正規軍を派遣できない汚れ仕事を請け負う傭兵コンサルタントの募集に応募していたからだ。
俺は、まだ19、20歳の世間知らずだった。バブルに踊った当時の日本は、対外援助に莫大な金をばら撒いた。金の匂いに寄って来るハイエナと、退屈な日常から逃避したいというゲームや映画の影響で傭兵志願する馬鹿な若者も多かった。
当時の俺は、定時制高校を卒業したばかりで、中途半端な外国語力が徒になった。勤労学生時代当時のパートの平均時給400~500円の3倍以上稼げる、って所だけを見ていた。
考えてもみろ、命懸けの仕事で時給2000円弱。・・・まったく馬鹿げてる。
今ならそう思うが、地方の零細企業で、朝から晩まで切削油と切粉に塗れて機械部品削る最低賃金の機械工だった俺にとって、高額な報酬は魅力的過ぎた。同じ働くなら、1円でも多い方が良いに決まってる。
ま、機械工やってた時の積み上げは、いい修行になってる。今の日本じゃ、クソの役にも立たないだろうが・・・

休憩時間終了、10分前。
俺は、横になっていた体を起こす。時計なんて見なくても、俺の体内時計の精度は高い。これも、かつての訓練の賜物。忌まわしい軍事訓練と実戦で身に付けたスキルだが、この程度なら害は無い。
残りのコーヒーを飲み干して、仕事モードに復帰する。空腹は寂しいが、どんなにケチな現場でも、夕食か夜食は出してくれるだろう。労働基準法でも、1日の実働が11時間を超える場合には、食事代を支給しなきゃならん規定になってる。おにぎりとカップ麺か、調理パンだろう。一人当たりの予算は、500円以下のはずだ。俺としては、現金支給の方が有り難いが・・・

昼飯の後で、音響・照明機材の設置となる。高価な機材は、素人のアルバイトには扱わせない。ピン・スポットに使うバリ・ライト5キロ・ワットの電球1個が安いもので5万円、通常は7万円以上する。手荒に扱って壊されたら、彼らの日当では弁償し切れない。スピーカーも、そうだ。これらの機材一式を揃える金額で、東京都心でなくともン億円の豪邸が建つ。
俺は、照明担当。舞台袖の暗幕の陰に設置した、調光機に繋げたライトの点灯チェックのサポートである。レイアウト表の通りにケーブルが繋がっているか、サスペンション・ライトのピント位置が合っているか、切れかけてる電球がないか等、ステージ周辺を隈なく往復し、昇降する。野山を駈けずり回ってるのと同様に、街に下りてきてもドタバタと走り回っているのだ。

コンサート開場の3時間前、タレントのご到着である。
小便臭いガキ女たちの御一行様が、ステージ・スタッフたちに挨拶して回る。コンサート・マスター(プロデューサー)が、ステージに上がったタレントと現場打ち合わせを始めた。
裏方をやって十数年。俺の初仕事は、誰の舞台だっけ? 名前の売れてない演歌歌手だったか、フォーク歌手だったか。駆け出しの頃で、記憶に残ってるのは、並木路子とコロッケくらいか・・・
老若男女もジャンルも様々な芸能人を見てきた。TVや映画館のスクリーンとは違って、生で見るアイドルやスターに感動した事は、今まで一度も無い。
機材のチェックとリハーサルが終わる頃には、開場30分前になっていた。

さて、俺も薄汚れた作業着からスーツに着替えて、受付スタッフに早変わりだ。その次は、会場整理。コンサートが終わればステージ撤去・後片付けと、休む間もない。だがコンサ-ト自体は、これからが本番である。

(2)
(1)
内陸の5月、高原にも遅い春が訪れた。
昭和30年代に植林・整備された林道沿いの雑木林も新緑が芽吹き出す。
早朝、海抜千六百メートルを越える標高八百メートルの山間に、夜霧の残滓が漂う。
東の稜線から昇った朝日が眩い。
淡黄色の冬枯れの残る下生えを静かに踏んで進む。冷涼な空気が喉をひり付かせる。
夜の採餌を終えた鹿が閨に戻りつつ、ピューイ、ピューイと切なげに鳴いている。鹿どもは、高原の牧場という最高級レストランからのご帰還だ。鳴き声も人間の俺には切なく聞こえるだけで、実は奴等にとっては勝利の凱歌なのかも知れない。
とっくに狩猟期間は終わり、形だけの害獣駆除も、鹿にとっては脅威にすらならないのであろう。
俺は立ち止まり、薄手のウールの手袋で冷えた鼻先を覆いながら、まだ日陰の闇に沈んでいるアカマツの林を睨み渡す。淡い山吹色の体毛でカムフラージュした鹿の姿は、周囲に溶け込んで見えない。聴覚に集中して、獲物の足音を探る。鹿が枯れ萱を踏んで乾いた音を立てる。気配さえ掴めれば、獲物の姿は浮かび上がり見えてくる。
俺は、肩に掛けていた弓を左手に持ち直し、右手で腰の矢筒から矢を抜き出す。矢羽を整え、矢柄を弓につがえる。
張力30ポンドの弓の弦をリリーサーの鉤爪で引き絞る。弓がしなる。
獲物の気配へ、矢枕(やまく)に乗せた鋭く尖った3枚刃の鏃を向ける。弦を引き絞った右手の甲を右頬にレストさせ、軽く息を止める。片側6ポイントの枝角を持つ牡鹿の急所、ハート・アンド・ラング・エリアを捉える。距離は、約60メートル。高低差3.5メートル。風、無風。狙い補正、無視。右手のリリーサーのトリガー・ボタンを親指で静かに押し込む。
ギュイン・・・!放たれた弦が矢を弾く。矢羽がはためき、黒い軌跡が朝の空気を切り裂いて飛翔する。
命中。
鈍い手応えが木霊する。射られた鹿は咄嗟に地面を蹴る。20メートル程駆けて、キョトンとした表情で立ち止まる。やがて後脚が折れ、尻餅を突くように腰が落ちる。前肢が空を蹴って、へたり込む。
その様子を見ながら、すでに俺は手探りで二の矢をつがえていた。
追い矢の必要はない。そう判断して弓と矢を戻し、代わりにナイフのグリップに手を添えて、仕留めた獲物に全力疾走した。
安物のスニーカー・タイプの軽安全靴で下生えを蹴散らし、獲物に接近する。断末魔を終え、グッタリと腹這いになった鹿の手前で立ち止まり、ナイフを抜く。虫の息とはいえ、獲物はまだ生きている。その止めを刺す瞬間の気色悪さは、何度経験しても苦痛だ。日本の湖沼でゲーム・フィッシングは、キャッチ・アンド・リリースが主流だという。
「釣ったら、食え。食わないなら、釣るな!」
ハンティングでは、半矢で逃す、或いは止めを刺さないのはルール違反だ。武器が銃であれ、括り罠であれ、手掛けた獲物はハンターの手で葬る。それが鉄則だ。
俺は、自らの手で獲物を殺す。それによって生じる罪悪感と後味の悪さは、嫌という程知っている。そして、思い知るのだ。「生きるという事は、罪深い事だ」と・・・
他の生命を殺し、我の養分として生き長らえる。生物が抱え持つ原罪は、等しく血塗られたものなのである。
肉は食わないと言うベジタリアンの偽善が許せない。野菜だって、穀物だって命ある物。収穫された植物は、赤い血こそ流さないであろうが、食われる為に生を得たのではない。それを食らっているのだから、背負うべき罪は同じである。
俺の伯父、伯母は鶏肉を食べない。彼らが幼少時、飼育していた鶏を祖父が調理した。それがトラウマになっての事だ。
祖父は、調理師であった。俺の一族は漁労の民である。俺は、その祖父が今朝方、網で捕えてきた魚を捌くのを傍らで眺めていた。

祖父「お前は、平気か?」
俺 「何が?」
祖父「気持ち悪くないか?」
俺 「何で?」

俺は、生まれつき鈍感なようである。
ガキの頃、飼っていたカブトムシが死んだ時は泣きながら埋めた。遊びで命を弄ぶ釣りは否定しているが、狩猟は是としている。直接、間接で数百人の人間を殺した過去を持つ俺であるが、殺した人間の悪夢にうなされた事は皆無である。
しかし、猛り狂った牡鹿の突進をヒラリと躱し、角の付け根を掴んで首をへし折ってやる。別に、食うわけじゃないし・・・と、死体の始末に途方に暮れる。そんな夢なら繰り返し見る。

仕留めた鹿を平地に引きずってくる。体温の或る内に皮を剥いで、血抜きをしなくちゃならん。漢方薬屋に売れる角以外、頭部はいらない。内臓も心臓(ハツ)以外、食わないから捨てる。結局、可食部分は肩と胸、背肉、腿肉だけになる。もっと細かく捌けば良いのだろうが、面倒臭い。ガラにしても煮込んでダシを取るなら、角生やす前の小鹿の頃であろう。
獲物の解体は手慣れた作業である。リンゴの皮を剥く方が難しい。それでも、血と脂で汚れた手を古タオルで拭って、ナイフの汚れもキレイに拭う。獲物の残骸とまだ血の滴る肉塊を置いて、一度林道に出てクルマまで戻る。歩きながら弓を分解する。蝶ナット2本を緩めて畳めば、3分の1の長さになる。こいつは、俺が設計して作った物だ。量産化して売れば儲かるかも知れない。もっとも販売の市場は海外だろうから、海外のメーカーに打診しなきゃならん。パテント取得してからネタを持ち込まなきゃ、一円のロイヤリティも得られずに終わる。過去に何度も騙された。
林道の脇にある退避スペースに駐車したクルマに辿り着いた。ハッチ・バックのトランクを開け、畳んだ弓と矢筒、ナイフを放り込んでハッチを閉じた。ウエスト・バッグを外し忘れていて、2度手間を掛ける。
クルマを発進させ、獲物を残置した近くまで行く。トランクからスコップと新聞紙、ビニール袋を取り出し、獲物の所まで歩く。先程の平地まで行って、ウエスト・バッグを忘れた事に気付く。まったく、間抜けにも程がある・・・
(1)
yamaのブログ-NAA-22LR


NAA-DERRINGER .22LRである。
手のひらにスッポリ入るどころか、俺の手だと親指2本分のサイズしかない、ちっぽけな銃である。
(友人宅に預けてあるハドソン産業のモデルガンは、達者でいるだろうか?20年以上前の製造だから、経年劣化で崩壊してなきゃ良いけど・・・)
実銃は、このサイズで22LR・5連発のシングル・アクション・リボルバーとして長年、製造販売され続けてきた。
最近の価格相場だと、175~225$といった辺り。品質や仕上げ、サイズの割に高い。
ま、実用性があるかと言われれば、はっきり言って無い銃なので、メーカーにとっては損害保険のプレミア付きの値段にせざるを得ないのであろう。

正直、この銃を撃つのは覚悟がいる。
(実銃の話)
親指の第1関節から先くらいしかないグリップを中指の腹と親指でつまんで、ハンマーを起こし、人差し指でトリガーを引こうものなら、間違いなく人差し指はシリンダー・ギャップから漏れた高温の火薬ガスで火傷し、銃本体はつまんだ指の間からスッポ抜けて射手の顔面目がけて吹っ飛んでくるであろう。
5連発以前に1発撃ったら、自分がグロッギーになりかねないシロモノである。たかが22LR如きで、こんな無様を晒すとは・・・
しかし、パーム・ピストルのように、頑丈な革手袋をはめ、手のひらで包み込むようにして撃てば、連射はともかく超至近距離(相手の急所に突き付けて)なら役には立つ。

・・・・この銃、実はとっても危険な暗殺用凶器かも知れない。手の内に隠してターゲットに近づき、肉薄したところでブッ放す。暗殺劇の直後、ざわめく周囲に銃声を轟かせて怯ませ、その場から逃走する。

そんなシナリオを描かせずにはいられない、ミニ・リボルバーなのであった。

(冒頭に掲げた画像は、実銃の写真からトレースしたもの。完全な手描きではないのが残念なところ。写実を追及すると、当然、写真に負ける。さりとて、CGで肉筆の風味を再現しろってのも、お門違いだし・・・。はっきり言って、今時手描きのイラストなんて落書き以外は用無しなんだよね)
このところ、すっかり自粛ムードが正義の御旗になっている。
ムードなんて所詮、上っ面だけの物。宮城や福島辺りの復興の役には立たない。寧ろ、これ幸いにと増税に便乗値上げにと走る腹黒を増長させるだけである。
「善意と同情は、高慢がもたらす」
簡単に言えば、他人事だから出来る欺瞞(却って難解か?)って事だ。
人を(獣でもいい)を動かすのは、恐怖と怒りである。
空腹は死に繋がる。自分が死ぬくらいなら他の生物を殺して食う事に躊躇いはあっても、罪悪感は薄い。その後、満腹すれば、幸福の絶頂で満たされる。
裏切られ、どん底に突き落とされた時、裏切り者への復讐だけが心だけでなく肉体に活力を与えてくれる。
一見、労りに見える傷の舐め合いで、目の前に立ち塞がる問題を解決できるはずがない。
理屈がましい説を持ち出すなら、悲しい時には悲しい曲を聴かせろ、興奮を鎮めたければ絶叫を聞かせろ、という事だ。
ハッピーエンドの生温いお為ごかしより、徹底的に悪行と背徳に邁進する悪党の話をやれ。
欲望の自制や抑圧ではなく、解放と昇華である。
敗戦後の復興を支えたのは、紛れもなく欲望と怒りであった。口では自らは不戦を唱えながら朝鮮・ベトナムと苦戦する米国に舌を突き出し、負け惜しみからくる怒りを破壊ではなく生産に振り向けた。
かくして武力競争による敗北を経済戦争の勝利で復讐を果たし、虚脱或いは脱殻の沈滞に陥った。
繁栄は、破壊の後にやってくる。
そして繁栄は、泡沫(うたかた)の夢に過ぎない。
今回の破壊は、自然災害が切っ掛けである。喜ぶべき事に、戦争による破壊ではない。ならば、これは願ってもないチャンスだ。
安寧の住処、胃袋を満たす食事、人間らしい服飾・・・
衣食住を取り戻すという大義名分を振りかざして、純粋に欲望を吐露できる。誰を恨む事もなく。
なのに、政府の支援金や義捐金に集る乞食で良いのかね、被災者諸君?
(ほーれほれ、悔しかったら見返してみろ~)
という訳で、レールモントフかドストエフスキーもかくや、ってな悪徳頽廃小説でも書いてやろうと、何本か粗筋を書いた。後は、山にでも籠って細部のアイディアを練ってきますかね。
ペタつけてくれた方々、ありがとう。
過去のペタ履歴及び常連ペタが1〇〇〇件を超えました。
気紛れな記事更新と、俺の容赦ない過去記事の削除に耐えて、アメブロ開始の2008年以来、常連ペタ返し500名を超えた事に感謝します。
ペタ返しの500件制限によりA~Z順で、ペタ不可になってしまわれた方々、申し訳ありません。






・・・・てか、こんなページ見てるヤツいるんか!?
俺は、ペタつけてくれたひとのページは全部見てるぜ。
(ゲスト・ブックが無くなったのは改悪だと思ってる)
俺が、あなたの記事にコメントしてなくても、俺は読んでるからな、!!

俺は、名も無き路傍の石とて、ひたむきに生きてるヤツの味方である。
(俺なんか、路傍の石どころか空気だよ、空気。塵芥の方が存在でかいんよ!)
この世に生まれてきちまったんだから、しょ~がねェな、死ぬまで生きるさ!
苦しみも悲しみも、生きていればこそ。
苦しい時ほど楽しめ
悲しい時ほど笑え
満ち足りた時ほど慎め
そして、自分の周りを見てみろ
誰かがいて、自分がいる
砂漠のど真ん中、氷の雪原に唯独りって訳じゃないだろう?
普段気に食わないと思ってるヤツに限って、絶体絶命のピンチの時に助けてくれたりとか・・・
とにかく、みんな、生きろ!
その答えは、生き延びた後で考えれば良いさ。
趣味ではなく、自他共に称する絵描きです。
3歳の頃、初めて描いた絵は、競馬のポスターをなぞった物。
4~6歳、子供図鑑シリーズのイラストをページの余白に真似て描いてた。同様に、姉貴のノートに描いてあった「リカちゃん」だか「ベルばら」の似顔絵イラストに修正を加えていた。
(俺の方が上手かった。後に、マンガ描いてた頃も、初期は少女マンガだった・・・)
7歳~現在、当時中学生だった従兄弟の描いた絵が、県展に陳列されたのをきっかけに絵画展に連れて行かれる様になる。
俺はというと、作文では何度か賞状貰ったが、物心ついて以来30数年絵を描いているが、一向に目が出ず、現在に至る。
中学、高校時代は、同人誌ブームの真っ最中で、マンガにイラスト、小説を寄稿していたが、版権がうるさくなったので止めた。
一応、舞台美術の裏方もやってるんで、ポスターのレタリングやパンフを作ってるが、これだけじゃ値上がりしたタバコ銭くらいにしかならず、会場スタッフ(肉体労働)で時給を稼ぐ。
(弁当や飲み物が、バイト代とは別に提供される現場は、20世紀で絶滅した模様)
クルマが大っ嫌いな(乗り物全般だが)俺に回ってくる仕事は無い。
(広告も含めて・・・)

いい加減、クルマに頼った産業構造を改革しろや!
原発より性質が悪いだろう。自然破壊に環境汚染、現代病(公害)の元凶だぜ!?


さて、
俺の趣味は、銃とナイフなんだが、
(絵描きは、趣味じゃなく、本業・・・に、なれよ!)
長年愛読してきた「月刊Gun」誌が値上がりして、バックナンバーが古本屋に並ぶのを待つようになって久しい。
俺が銃に興味を持ち出したのは、絵を描き出したのと同じ頃である。銀玉鉄砲や水鉄砲、従兄弟の持ってたSS‐5000とか・・・
アクション映画に出てくる銃に魅せられた。
俺の初恋GUNは、「ブローニング・ハイパワー」だった。
アル・パチーノのセルピコ、原作小説版ランボーのティーズル署長、ジロン・アモス・・・
アーマンド・アサンテがマイク・ハマーを演じた「I the jury」のタイトル・バックは、ハイパワーが主役!

クリスチャン・ディオールのベルトは、今も持ってる。カフス・ボタンとベルト、タイ・ピンの3点セットは、成人式のプレゼントだった。
(ハイパワーは、出てくる割には本編ではちっとも活躍しない・・・)

俺の履歴書に書けない経歴に、短いながら軍隊経験がある。
(不名誉除隊に、国際指名手配食らったからね。ふざけやがって、クリントン氏ね!!!)

アフリカのとある国で、
「隣りのケニアもエチオピアもコーヒーの産地なんだろ!何でソ**アには、コーヒーが無いんだ!?」
(コーヒー豆の価格低迷で、政府までもがチャット栽培を奨励してたくらいだ。先進国の裕福な嫌煙家にジャンキーが多いのは、そのせいだ。アルコールよりモルヒネ、ニコチンよりヘロイン・コカインてか?)
ルワンダから脱出してきた戦争難民の隔離キャンプの警護をしていた時、俺の腰に吊り下がってたのが、B-HPだった。
インド洋を渡ってオイル・マネーでウハウハのアラビア大陸まで密入国させてやる、ってなインチキ闇船に頼ろうとする連中を押し留め、PKFだかPKOだと偉そうに侵略してくる国連軍を追い返し・・・
着剣するライフルのない銃剣とHPが俺の相棒。
技術支援と医療ボランティアの恭しい名目で海外に渡った当時の俺は、世間知らずのガキでしかなかった。
馬鹿なのは今も変わらない。
昨年、食うに困って銃を売り飛ばした。ハンティングは趣味(遊び)でなく、死活問題である。
雪に埋もれた灌木のショボイ枝先よりも、雪解けした平地に生えるフレッシュで柔らかな草が萌える春になって、獲物も移動した。
俺も移動しなきゃなるまい。

俺のスキル
・2秒で人が殺せる
・獲物の解体は、皮剥ぎも含めて半時間以内。
・博覧強記だが、肩書きは無い
・何度も死線をくぐり抜けた強運
・絵も描ける


レオナルド・ダ・ヴィンチの履歴書みたいだな。誰か、雇ってくれ!!
俺は、酒を飲む。
どれくらいか?ってんなら、底なしである。
手元に720mlのウイスキーのボトルがあるとする。
駆け付け3杯で、200mlのグラスだと3杯は5分かからない。
(アルコール度70度までなら、ストレートで。酒は、殺して飲んじゃいけねえ)
初めて行ったスナックにボトルを入れるが、そのボトルも次の回に残した事は一度もない。
「安く上げるんなら、ボトル入れた方が良いわよ」
と、スナックのママは言うけれど、ドラム缶ならいざ知らず。
こんな無茶な飲み方をする俺だが、酒に酔わない訳じゃない。
一気に飲んで、酔い潰れて正体不明に。
目が覚めたら、「記憶が無え~!」ってな、二日酔いのカケラもない目覚めを迎えるのである。寧ろ、ちんたらちんたらと時間を掛けてセコく飲んでると、かえって悪酔いする。
こんな破滅的な酒の飲み方してるが、普段は一滴も飲まないのである。
(酒より、コーヒー切らしたら禁断症状が・・・)
花見のシーズンで俺を誘ってくれるのは良いが、俺は酒豪ではなく酒乱だと知っての狼藉か?
ま、どちら様も度を過ごさぬ様に願います。
ベレッタM90についての詳細は、こちらを参照しておくれ。
http://www.shootingtips.com/newfiles/article/Beretta%20M90/Beretta%20M90.html

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イラストの上は、従来のプラ製グリップの描き方。下は、Spiral Graphicsの「Wood Workshop」を使って木目パネルを生成し、テクスチャーとして貼り込んだ物。ベレッタ社純正で木グリ装着モデルがあったかどうかは不明だが、かなり印象が変わって見えるもんだ。
過去に木製グリップの描き方を会得するべく、エア・ブラシやぼかし、レイヤーのブレンド等を苦心惨憺、試行錯誤していたのが馬鹿らしくなる。こんな便利なソフトがあったとは。
あの俺の苦労は、報われないのか? (ToT)
ま、いいけどね。

「Wood Workshop」は、フリーソフトである。インターフェイスは英語のみだが、使い方は適当にいじってりゃ良い。

Spiral GraphicsのHP
http://www.spiralgraphics.biz/
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ピグのカジノにて、BJノーマルのルーク・カップなる団体戦が行われている。
(この記事を書いてる段階で、残り時間は8時間を切った)
ま、ディーラーの強さは相変わらずで、下手にステイすると絶対に負ける!
「インチキにも程があるよな~」
とボヤキつつ、団体戦なので同じチームの面子と楽しみたかったのだが、何故か、いつ行っても俺は孤独なギャンブラーで過ごさなきゃならなかった。
何より、C$は稼げないわ、賞金はショボイわ、ひとりぽっちで寂しいわと、こんな3重苦を強いられる大会なら2度とやらないと心に誓った。

yamaのブログ-score

という訳で、現時点を以て切りの良い勝利額でリタイアする事にした。
(勝利額10万で、手持ちの増分は1割の1万C$。正直、こんなもん、やってられん)

もっとも、こんなゲームで時間を潰してる余裕は、今の俺にはない。
先月応募した22社の求人で、返事をよこさない会社が21もあるんだが、こんなデタラメが罷り通るんだからマジでこの国は終わってる。
日本人や~めた!!

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追記: 結果発表

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参加エントリーだけして、何らチームに貢献してないヤツにもボーナスがあるってのが、今大会の最大の失敗だったと思う。次回からは、エントリーの辞退とプレイしないユーザー排除の機能を盛り込んでもらいたい。
(俺は絶対にやらんけど)