1、ゴーン・ガール
ヒッチコック監督作"めまい"へのレリゴーな時代によるアンサー映画
予告、脚本、キャスティング、演出、演技、撮影、編集、小道具、音楽、余韻、映画としてのクオリティ、全てにおいて今年ダントツ
10代の頃に観ていたら間違いなくトラウマ映画となっていたであろう可笑しいのに怖いサスペンスサイコスリラー
デヴィッド・フィンチャーは天才監督でいいと思います
2、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
僕の実写マーベル映画ランキング1位
個人的にはスターウォーズを凌駕した
2014年一番楽しかった映画
3、ウルフ・オブ・ウォールストリート
あっという間の三時間
ディカプリオ最高
それ以上にマコノヒー最高!
主題歌賞はマネー・チャント
2014年一番バカな映画
4、ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
退屈な街で起こり得る最も劇的なドラマ
笑撃のオチとラストの溜飲下げは今年ナンバー1
ゴーン・ガールの台詞にも出てきたが、ネブラスカとは退屈、つまらないの代名詞なんだね
5、アクト・オブ・キリング
これまで知らずにいた闇を抱えた国インドネシア
「一人殺せば犯罪者、百万人なら英雄」
"殺人狂時代"のチャップリンの台詞を地で行く彼らのあまりに無意識でタチの悪い一言一言に耳を疑い、嫌悪や怒りよりも唖然となる
そしてラスト、まさに人が業を吐き出す瞬間を目の当たりにする
6、6才のボクが、大人になるまで
小さな奇跡がたくさん積み重なって作られた成長とは、時間とはなんぞやの映画
少年から大人へ
リアルな成長過程を三時間弱で見れる奇跡
おそらく今後二度と同じ手法の映画は作られないであろう歴史的傑作
7、FORMA
一見、ダラダラと冗長に映るワンカット長回しだけど、画面から突きつけられる緊張感が半端ない
日常光景として見る女性二人でごはんを食べていることに感じていたなんとも言い様のない違和感の答えがこの映画にはある
映画としてどうなのかという賛否はあるだろうけどとりあえず邦画史に残るでしょコレは
8、そこのみにて光輝く
これまた邦画史上屈指の名作
たとえどれほど絶望的な出来事があろうとも陽の光は平等に人を照らす
終始閉塞感と絶望感しかないお話の中で三人の食堂シーンとラストカットに感じるかすかな幸せ
そのかすかな幸せを確かな物にするのは自分達次第
なんにしてもやっぱり男と女の映画が好きなんよね
でもこの映画の池脇千鶴は太股でもオッパイでもなく背中なんやけどなぁ
9、キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとは対極をなす現時点でのシリアスヒーロー映画の最高峰で完成形
僕のマーベルランキング1位だったサム・ライミ版スパイダーマン2を抜いたんやけど、まさか同じ年にすぐに抜かれるとは思わなかった
10、新しき世界
ゴッドファーザー×インファナルアフェア
ベタに旨いものと旨いものを組み合わせて下品にならずかっこいいエンタメになってるのがスゴい
なにより劇中のチョン・チョン一人でベスト10の価値は十分にある
助演男優賞はファン・ジョンミンで決まり!
本当にハリウッドリメイクあるのかな?
次点、西遊記~はじまりのはじまり~
そりゃもっと映画としてレベルの高いものや、観るべき映画は沢山あるけど、それは比例してお客さんが入ってるから別にいいじゃない
コレは単純におもろかった。でも人が入ってなかった
ならば俺が推さなきゃ誰が推す!
総評
1位はほんと迷った
で、最後の最後で捲った理由は僕が男と女をテーマにした映画が大好物だということ
特に今年は"her"や"ドンジョン"等、ジャンルは違えど同じようなテーマの良作が続いたのも大きい
散々ネタ振りされてからのトドメ一発
ホンマ効きました
『自分の彼女や奥さんはこんな女性じゃなきゃダメ』
『こんな女いないかなぁ?』
『俺と付き合ったらいい女にしてやる』
"めまい"が作られたのは50年近く前
いつの時代も男は女に理想を求め、女はその理想にはめられようとする
「もしかしてだけど~」な妄想もそんな男の理想が特化したものにすぎない
しかし、いよいよそんなアホな男共の理想に嫌気がさし、自ら鎖を外し"let it go"する女達
そんな2014年だったのかなぁと思います
そして映画の主人公達ように、次は男が成長しないといけないのかも知れませんね