アマチュア無線の体験制度に欠陥がないか | アマチュア無線局JM1MKRのブログ

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JARLホームページに5月5日子供の日に行なわれたJARL南極局8J1RLとの特別運用成功の記事が掲載されました。

 

当日参加した10名のお子さんが28MHz帯SSBで8J1RL局との交信に成功したそうです。よかったですね。

 

しかし、この記事を読み体験制度に疑問を抱きました。

 

今回は2~4アマ有資格者と無資格者(体験者)のお子さんが参加し、

有資格者は資格範囲内の空中線電力で運用、無資格者は体験局制度を利用し200W運用をしたそうです。(赤線部分)

 

法的には以下だと思います。

有資格者:

JA1RL社団局の構成員として(JARL会員の場合)或いはゲストオペレーター制度で運用。

(3、4アマはそれぞれの資格範囲内で運用できる50W機、10W機を使用。)

 

無資格者(体験者):

体験局制度を利用し200W機を使用。(体験者のすぐ隣に2アマ以上のJARL会員が居る事が条件。)

 

何か矛盾していませんか。。。

同じ無線局内で有資格者よりも無資格者の方が大電力を扱えています。

(13dB差は大きいですよ。)

 

体験局では最初の「連絡設定」と「終話」は有資格者が行う必要がありますが、相手局との交信は普通に可能です。

最近JARLが制定した体験運用マニュアルにも明記されています。

 

今回のケースではお子さん10名がJARL本部局より南極局と「交信すること」が目的ですので、「連絡設定」や「終話」を誰が行うかはあまり重要ではありません。

しかも記事によると、「連絡設定」は大人(運営委員)が行ったようですので、これは体験局と同等です。

 

全員が交信成立したので問題なく終わったようですが、もしも10Wや50W機では交信不可だったら、3、4アマのお子さんはショックだったでしょうね。有資格者なのに。

 

制度に欠陥がないでしょうか。。。