先日、アマチュア無線の体験制度について疑問を記事にしました。
10名のお子さんがJARL本部局から南極局との交信を行った際の空中線電力が
・4アマ(ゲストオペ) → 10W機
・3アマ(ゲストオペ) → 50W機
・無資格者(体験者) → 200W機
であったため、どうして無資格者のほうが有利なのか?(大電力運用を許されるのか?)という疑問でした。
そこで、関東総合通信局にメールで聞いてみたところ、中一日で回答を頂きました。
以下は総通回答の転記(原文の通り)です。
「アマチュア無線の交信体験制度」(体験運用)につきましては、ご理解のとおり無資格者が体験運用をすることを主旨とした制度でありますが、有資格者が体験運用を行うことを排除するものではありません。
無資格者→体験運用のみ
有資格者→ゲストオペレーター及び体験運用が可能
従いまして、ご質問の場合であれば4アマまたは3アマの有資格者が、2アマの有資格者の200Wの送信機を体験運用いただくことは可能です。
ただし、その場合は無資格者と同等に体験運用のルール(※)に従って交信いただくことになります。
(※)ゲストオペレーター制度とは異なり、「連絡の設定及び終了に関する通信操作は、監督するアマチュア無線家の方が行うこと。」
「モールス符号による通信操作の交信体験はできない」といった条件があります。詳しくは以下のホームページをご参照ください。
〇総務省電波利用ホームページ「アマチュア無線の交信体験制度(体験運用)」
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/ama_experience/index.htm
要約すると、体験制度は無線従事者であっても「誰でも」利用できる凄い(モールス以外なんでもアリ)制度でした。
たとえば「体験制度」を利用すれば、何アマであろうが「誰でも」1kW局へ行き体験運用できます。
子供の日のJARL特別運用については律儀に
・有資格者:ゲストオペ制度
・無資格者:体験制度
を利用し、有資格者には体験制度を利用させなかっただけという事です。
このケースでは通信の相手局が8J1RLのみ限定であり、記事によると連絡の設定(8J1RLの呼び出し)は予め運営委員が行っているので、個人的には全員が体験制度の200W運用一本で良かったと思います。(自局同様に運営委員がご存じなかったのか?)
この事実を知ってしまうと、ゲストオペ制度を利用する機会はほとんど無くなりそうですね。。。